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エレメンタルワールドⅡ~波~  作者: ゆめみじ18
第6章「吸血鬼大戦」年代不明

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101/109

第101話「起・マイナス保証」

 今現在歴2010年、冬の夜。オーバーリミッツの突撃を桃花が庇って守ろうとした所を。未来の神楽スズが神速で時間停止して止めた所を、更に未来から神速で来た神楽スズが上書き時間停止をした。


 まず、言語化出来ていなかった現状の穴埋めをする。この時間停止に時間停止をした段階ですら、もはや慣れた手つきで長考&長話をする。ストーリーが止まっていて、メタ世界で話しているような感覚である。テーブルRPGのセッションとも言う。


「そういえば、エレメンタルワールドの物理法則と、真実や言質としてのプラス保証はあるけど、神のゲームとしてのルール設定が無いね」

「あーそういや無いな、こんなに作ってるのに公式のゲームルールブックがない」

 桃花は思い出したように良い、姫も考えを改める。


 そして、プラス保証の時と意味合いが違うので、マイナス保証という名前で、ルールを確定させることにした。世界中の人々が使い、色々なバリエージョンがあるのに公式ルールがシュレッティンガーの猫箱のように閉ざされていたため。何もかもあやふやなまま、また絵だけで推測・考察するしか無い状態にあった。


 -今現在歴2009年、シーズンⅡー第6章ー第101話、神のゲームルール追加-

 -現実の真実としての言質が欲しい場合は〈+(プラス)〉を使ったプラス保証を用い、空想の理想としての〈神のゲーム〉の公式ルールが欲しい場合は〈-(マイナス)〉のマイナス保証を用いる-


 つまりこれは真面目に〈ゲームとして〉、神のゲームに挑む時に必要になるルール表という事になる。

 

 誰にとっても一番怖くない桃花が、やはり神である姫に怖いもの知らずで話しかけ、相談する。

「これはちょっと相談したいんだけどさ、時間停止の上書きについてはどうしようか?」

「あー、時を操作する能力者は多々いるが、時間停止に時間停止を上書きされる現象って今まであんま無かったしな。今じゃ他人の時間を奪ってストックするとかあるらしい……優先順位や処理の順番が分からん、チェーン処理かな?」


 これは射程範囲が限定的ではあるがほぼ寿命みたいなものだろう。湘南桃花が所持していた〈世界の時間〉そのものは色々問題があってメインの時間は消滅してしまったが、今後も生成出来る事を考えると、やはりまた起こる可能性はあるだろう。

「まあ色々予想外が複合的に多々あったから消滅せざるおえなかったけど、正しく使えばちゃんと運用出来るはず」


 悪かったのは悪役に救済はないのか? みたいな物語だっただけであって、普通に王道の物語の時間を作っていれば好転した時間が永遠に続いていたと思われる。特に問題だったのはそんな力を持っている事を知らなかったこと、元ネタが自分だと知らなかったことが挙げられる。あとは悪や闇が現実世界で本当に悪さをする、などだ。


「まあ後になってから解ることじゃが、桃花は時間と空間そのものを創ったんじゃな」

 時間は元来、元からそこに有る事が前提なのだが、桃花の場合は0からどう創って、1としてどう流れるか? を自在に決められる、時間を操る能力、停止や過去や未来に戻したり進めたり、という行為は本来その創る能力の副産物でしかない。ストックだって、本来その時間が流れている前提で組まれている。

 彼女はその時間そのものを作れるのだ。だがこれは能力ではなく自分の手で作れるメタ的な普通のことである。


 -今現在歴2001年、シーズンⅡー第6章ー第101話、神のゲームルール補足-

 -時間停止と時間再行動の上書きについて。優先順位、アカウントカード所持者5名か、体質の違う5名の合意により緊急時間停止が可能となる。時間停止に時間停止が重なる場合の優先度について。①チェーン処理によるスタック構造が適用される、積まれに積まれて最後に効果を積まれた命令から順番に〈逆順処理〉される。時間処理に関係する超能力・特殊効果には必ず優先度の数値を付ける。②優先度が同等の数値ならば、素早さ〈初期状態である戸籍上の生年月日〈暦〉の古い年上〉が優先される。③優先度も生年月日も同じ名前の場合の同じ技名、例えば〈同じ神楽スズの同じ神速〉だった場合、記憶量が優先される、メタ的な過去のループ経歴や並行世界の観測データなどが多いキャラは「より多くの経験談を経て蓄積された記憶履歴」を持つと判定される。したがって記憶サイズの大きい要求を正当な上位プロセスとして認識し優先的に処理する。-

 -時間停止の効果範囲はレイヤー構造を採用、多層により積み重なり最上位の世界を上から観測した場合の時間停止範囲が採用され、全てのレイヤーが結合された状態から時間が再起動する-


「あとはリクション=S=リスクが最初から持っていた力、運命を握る力について、本人無自覚で解っていない」

「……まあ当時のあの状態で気づけってのは無理な話だよな……国語も微妙だし、大人になっても現実の(・・・)東西南北の地理も記憶してないし……」

 鈍感なのに間接的に察しろと言うのが無理な話の純粋培養である。ちなみに昔の名前がリクション=S=リスクであり、現代風にアレンジしたら信条戦空(しんじょうせんくう)になっている。

 


 -今現在歴2001年、シーズンⅡ、第6章ー第101話、神のゲームルール補足-

 -運命を握る力について。目にみえないもの、概念系は、物〈媒介〉にルールを定着させ、持ち物として使用ないと効果はない。これは例えばルールを紙のカードに書いた〈創った〉としても、紙に効果はなく、盤上の上の口頭でしか効果が得られないなど、せっかく作った紙に効果が無いことになってしまうゲーム上のバグだからである。現在では見える化、大きすぎて見えないコズミックビーイングなどの世界種クールマのような存在も確認されており、これは概念系の見える化と同じである。それが手に持てるほど小さな持ち物になっている事に気づかないなどの、構造上のバグであるので修正する。また、媒介に定着・宿した持ち物は、その持ち物が損壊した時にその特殊効果・超能力も破棄される。-

 

「あとは瞳術系ね、メカクレ系のキャラが動きづらいので、1作品2名まで、右目キャラ、左目キャラを書き分けらっれるように調整。それ以上は多すぎるし、それ以下だと少なすぎる。ここらへんが現在の神のゲームでの線引き」

「それは異論はない。模写した絵が本物になって現実世界や他作品の物語にまで影響するのは想定外じゃったからな。リゼロのレムとラムみたいな」

 桃花の意見に、GM姫は同意する。


 これはエレメンタルワールドⅡの物理法則のほう。


 今現在歴2026年8月、EWⅡ第101話。

 【現実世界で役に立つ座標がXYZ軸とTの時間であり。神のゲームで役に立つのが。R〈ルート〉、L〈レイヤー〉、O〈オブザーバー〉の座標である。漢字て書くと分岐、多層、観測者である。】


 -今現在歴2030年4月22日〈月〉、シーズンⅡー第5章ー第98話、ルール変更。-

 〈変更前〉〈禁止〉1人2種類の瞳術を持つ事を禁ずる。

 〈変更後〉〈制限〉瞳術系は1作品で2名2種類まで制限を緩和。ただし、瞳術を1人2つ所持する場合、右目と左目の明記をちゃんとすること。瞳術の内容は問わないものとする。


「例えばさあ、作家に締め切り日があったとして。桃花は立場上デスクだから基本個室に一人な訳じゃん?」

「うん」

 次に着手したのは、姫が桃花に今後のスケジュールについて話している。

「で、心が繋がっている関係上、個人が締め切りを無責任に設定したとして、その締切日を誰かと誰かが共有するとするじゃん? まあ作家になりたいなら締切日に慣れておいたほうが良い、というのは解る。が、実際に事件が起こる、は、話が別じゃ」

「うん」


「で、契約書とか締切日を破った場合、2人の場合は違約金とか、締切を破る事による信用や責任感の失墜が起こる訳じゃん、または誰かが作ったタイムアップによる運命寿命による死亡とか」

「……まぁ、そんなこと望んでいないし嫌だけど、事実としてありそうだよね……私としては自然寿命以外受け付けていないんですが……」

 これはプラス保証で言っても良いぐらいの桃花の本音である。


「で、本題なんだけど。これは言質というより運命論なので神のゲームのマイナス保証に入ると思うんだけど。スケジュールや締切日を個人で作ったとして、それを破ったとしても何のリスクも無いわけじゃん?」

「まあ普通そうだよね」

「問題は普通じゃない場合、例え本人に責任が無いとしても。締切日を決めたら大なり小なり他拠点的にそれで皆が動いてしまう。なので言質というより理想、神のゲームで締め切り日を決めた場合どうなるかを話し合いたい」

「……それってリアルタイム制だけど、神のゲームが絡むとスケジュールの有無でどう処理されるか? だよね? 守られた場合と破った場合」

「や、もちろん誰ともスケジュールの契約書も書いていない、約束事もしていない桃花に責任はあるはずが無いんじゃが……えっと、この場合神霊種との約束事の場合かな?」

「うーん、難しいね。本人は念じたり、呟いたりしただけで、他の誰かがそのスケジュールで計画書を作っちゃうって話でしょ? ほとんど無自覚処理」

 これは企画目録で経験したことがある。誰が決めたのか判らないイベントスケジュールで、結果発表日にイベント達成かイベント失敗かに分岐する奴、それによってイベントのルートがタイムアップとともに分岐&進行する。桃花もこの現象を、何も経験したことが無い訳じゃない。


 そうじゃなくても桃花は極端にスケジュール作りが苦手である。なぜか?

「え……、例えばさ。小説の予約投稿は2日に1投稿を理想としてしたかったけど。おばちゃんの手紙が邪魔する場合でスケジュールがオジャンになった場合はどう処理されるのさ?」


 この場合、予定していたスケジュールに妨害が入った場合である。本人は速く予定通りに投稿したいのにそれが妨害されていて、予定〈念じて想っているだけ〉が狂い、熱りが冷めるまで、投稿が再開される予定はない、みたいな〈予定〉である。もちろん、こんなこと今まで書いていない。ここに書くまでは思念だけの予定である。

 普通のゲームを一緒に遊ぼうという軽い約束事でも、何故か大規模になる現象も観測されている。

 

 他にも、普通のスケジュールでは1日1コマ完成原稿を作りたいのが理想だったが、血液検査的な意味でダイエットしなくてはならなくなり、運動に時間を浪費し。1日1コマという理想が飛んだ場合などもある。これは悪玉コレステロールが原因であり、甘いものやドーナツの食べすぎ、なので体質としてはまあまあ納得と理解は得られる。


 おぼろげなぼんやりした言い方になるが、どちらも〈神のゲーム〉の〈悪〉が邪魔しているのは今となっては明白である。しかも幻想ではなく現実で邪魔してくる。

 その結果としてスケジュール通りにいかない。

 ほとんど〈1999年に滅亡するノストラダムスの大予言が外れた〉みたいなオカルトめいた話の処理の仕方について話している。


「ジオウで言ってたね、未来を予知したとしても、救世主はその先に処理する。みたいなアレ」

 魔王は未来予知を本当に実現してしまう、救世主はそれを先読みして悪い芽を潰す。

 光も俺、闇も俺、それを認めなければ未来なんてやって来ない。


「あーアレか……、確かにそういう因果関係がなければ今までの人生、スケジュール作りが尽く上手くいかないのも納得出来るな……」

 悪いスケジュールはいいのだが、良いスケジュールまでぶっ潰しているのがアレな気もする……。何にしても偶然とは思えない。

 

「てことは、そこから導き出される結論は。スケジュールを作っても尽く外れるように仕組まれている。元からスケジュールと相性が悪い、て意味にならない?」

 そこを言語化して整然しないと原稿のスケジュールも先に進まなそうである。スケジュール、予定、予知、未来に関しての計画が元から尽く上手くいかない。そこの再定義。


 なのでここでマイナス保証を使う。


 -今現在歴2026年8月、シーズンⅡ、第5章、第101話、リアルタイム性の神のゲームの場合-

 1ターン中の出来事。

 明確な1ターン制が無いので、家を基準の拠点として〈行き〉と〈帰り〉で〈1つの間〉とし、家に帰り終わった段階で1ターン終了とする。


 チェーン1、本体。元ネタである本体がイメージや思念、頭の中で考えている状態。本体プレイをする場合は〈自動的に王道サイド判定〉。

 チェーン2、相手。である不特定多数である〈便宜上救世主〉が、心と体が一致していない雑念を先取り処理する。本体は何も〈残していない〉状態。

 チェーン3、本体。ノートの鉛筆やスマホのメモ内容、PC内のテキストデータの処理が行われる。ここでスケジュールを作り、過去や未来の〈予知実現〉が発生する。

 チェーン4、相手。である救世主〈自動的に覇道サイド判定〉が過去や未来で実現されては困るもの、ほとんど本体に実害や影響が出ない範囲で。先取り処理する。ここはレジェンドマンと同じように書いてないものも処理されていることがゲームマスターから許可されている。なお判断は各々の自己判断になり、本体は責任が取れない。

 チェーン5、本体。ほぼ1日から1週間単位〈月曜日から日曜日の間〉で処理されている。シナリオの完成原稿、プロット、下書き、ネーム、作画、編集中のペン入れ、動画編集やその他などの作業時間。

 チェーン6、相手。チェーン5の発生中、相手側である救世主による本体の雑念〈タイピングや執筆中の余分な思念〉の良い思念も悪い思念も処理する。

 チェーン7、本体。本体の執筆完了か、家のドアの内側に帰り着いた段階で1ターン分の処理が終了する。


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