第23話 初めての場所へ
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ギルドに報告してから5日後、ギルドからゴブリン討伐の報酬が確定したと連絡があった。俺たちはギルドに集まる。
「お待ちしておりました。ゴブリン討伐の報酬が決まりましたのでお渡しいたします」
そういってギルド職員から渡された6つの麻袋を俺たちは受け取った。中をのぞいてみると金貨がたっぷり入っている。
「こんなにたくさんもらえるの!?」
ステラが驚くのも無理はない。本来ならパーティー全体でもらってもおかしくない数の金貨が一人ずつに手渡されたのだから。
「はい、今回の報酬はパーティー全体で金貨150枚となっています」
150枚!?
ここでこの国におけるクエストの報酬について話しておこう。Eランクのパーティーが一つのクエストでもらえる報酬は単価の高い討伐クエストだと大体25枚だ。
Dランクは50枚以上、Cランクは100枚以上と倍々になっていきSSランクを雇うためには最低1600枚の金貨が必要となる。ここに討伐した魔物の素材の買取金額を加える。もちろんその金額も高ランクほど高い。
Eランクでも報酬が高いように思えるがクエスト中にかかる費用はすべて自己負担なので手元に残る金額はそこまで多くはならない。
そのため冒険者としてそれなりの収入を得られるのはCランクパーティーからだ。
だからみんな真剣になってCランクパーティーになろうとする。
ちなみにこの前のイノース討伐はいわゆる研修期間に当たるためこの報酬の仕組みにはのっとっていない。
そんなわけで、俺たちの目の前にはCランクパーティー相当の報酬がある。
「皆様からの報告があった後、直ちに調査員を派遣したところタクミ様が示された森の中にゴブリンの町を発見いたしました。500体の規模の討伐となるとCランクのパーティーが妥当です」
「皆様の活躍によって既にゴブリンの主力は討伐されていること、このまま発見が遅れたときに発生していたであろう損害を考慮した結果、素材報酬と合わせて150枚の報酬となります」
さらに話を聞くとすでに冒険者を向かわせており、ゴブリンの討伐は完了してマーチの人々も村に戻っているそうだ。
「以上で報酬の受け渡しは終了となります。このまま次のDランククエストを選びますか?」
「はい、お願いします」
ライアンがクエスト候補の紙をもらうと俺たちは受付を後にした。
「150枚だってよ!あたし達もうお金持ちじゃん!!」
ルーシーはかなりはしゃいでいた。俺だって25枚も金貨をゲット出来てかなり舞い上がってるもん。
「こら!そんな風に考えてたらあっという間に使い切っちゃうわよ!でもこれだけあったら家賃も食費もだいぶ余裕そうね。剣の手入れも出来るわ!」
ソフィアのお母さん感がすごい。でも確かにこの収入だけで暮らしていけるわけじゃないから次のクエストも頑張らないとな。もう少し貯金が増えたら宿生活じゃなくてどこか部屋を借りたいし。
「まあお金の話はこれぐらいにして、次のクエストはどうする?」
ライアンは俺たちにクエストを見せてきた。のぞいてみると、Eランクのクエストよりも骨のありそうなものが多い。
「これなんてどうでしょう」
オリビアが一枚のクエストを手に取る。どれどれ、、、オセアンって町だな。討伐対象、、、不明?こんなクエストがあるのか。
【目撃情報や被害が少ないのでしょう。そのため魔物の種類が特定できていないのかもしれません】
それならありうるな。
「でもなんでこれなんだ?」
「それは、、、海辺の町だからですわ!!わたくし海を見たことがありませんの!」
オリビアが目を輝かせる。
「え、オリビア海見たことないの!?」
俺が驚いた反応をすると
「あたしだって見たことないよ!海ってどんなとこなのかな!?」
「うちも気になる」
「私も見てみたいなぁ」
他の乙女三人衆も見たことがないようだ。
「冒険者や商人でもない限り町を転々とすることはないからね。僕は一回だけ父さんに連れて行ってもらったことがあるよ」
そういえばライアンの父親は元冒険者だったもんな。
「それならいい機会だしこのクエストにしようか。俺も美味しい魚食べたいし」
カーイルは内陸の都市なので新鮮な魚は少なかった。だから俺も久し振りにたっぷりと魚介類を堪能したい。
「それじゃあこのクエストでいいかな?」
「「「賛成!!!!」」」
俺たちは満場一致で可決した。
ーーーーー
翌日の早朝に出発して馬車に揺られること1日半、俺たちは昼過ぎにオセアンの町に到着する。
町の端にあった馬車乗り場の前にはエメラルドグリーンの広大な海が広がっていた。
「う、海だーーーー!!」
ルーシーは馬車を降りるとすぐに荷物を放り出して駆け出した。
「ルーシー待ってくださいまし!!わたくしもそちらに行きますわ!」
オリビアも見たことがないほどのハイテンションで走っていった。いや、飛んで行った。
「うちも行く!!」
おい!ステラまで行くなよ!
ソフィアも何か言いたそうな目をしてこっちを見ている、、、、そして頷くと何も言わずに海へ走っていった。
「、、、僕たちが仕事するしかないな」
「ああ、そうだな」
俺たち2人は何故か6人分の荷物を運ぶ羽目になったがここはアカリの魔法を利用させてもらったのでどうにかなった。
4人がいつまでたっても帰ってこなさそうだったので俺とライアンは泊まる場所などを探しに町へと向かった。




