僕と決意
その娘は普通とは言い難かった。何故なら足がなかったからだ。でもそんなことはどうでもいい。
その娘は今まで出会った女の子よりも断然可愛くかつ可憐だった。だから僕は迷わず彼女に言った。
「僕と結婚して下さい。」
「誰かー!!助けてー!!」
・・・ふむ。何がいけなかったんだろう?そう疑問に思っていると
カンカンカン
スタスタスタ
「そこのアナタ。私の真樹ちゃんに手を出したらシバくわよ?」
先程挨拶した女性が現れた。しかし僕は運命の人を見つけた為、後を引く訳にはいかなかった。
「あなたの・・・ですか。何故そう言い切れるのですか?」
「簡単な事。アナタよりも先に私があの娘に会ったからよ。」
「それでは理由になりませんね。」
「第一出会ってすぐ求婚するなんて、アナタどうかしてるわよ?おとぎ話じゃあるまいし。」
「確かにあれは僕に非がありましたね。ですからキチンと順序を追って交際した後に結婚します。」
「日本じゃ同性どころか幽霊との結婚は許されないわよ。」
「解ってますよ。ですから他国へ高飛びして式を上げます。」
「私が許すと思うの?」
「邪魔はさせませんよ。オ・バ・サ・ン♪」
「あら~。天国へ行きたいのかしら~♪」
くっ・・・諦めの悪い人だ。けど僕は諦める訳にはいかな
「スンマセン。人の部屋の前で口論しないでもらえませんか?」
と声がしたのでその方を向くと・・・20代ぐらいの男性がいた。この人があの娘がいる部屋の主か。そういえばあの娘がいない。おそらく部屋の中に逃げたのだろう。
ならば僕のするべきことは一つだ。
「妹さんをください、お義兄さん。」
「誰がお義兄さんやねん。それにあいつは妹じゃない。」
あれ~?
「そうよ。私が彼の義理の姉弟よ。」
「違ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁう!!」
・・・どういう事だろう?
その後その男性・・・元烏間さんから彼女・・・真樹君の事情を聞いた。それを聞いたからには僕の答えは決まっている。
「僕も手伝います。」
「えっ本当ですか?」
僕はそう言った。だって・・・
「可愛い女の子を救うのは当然でしょう?」
「ああ、そういうことね・・・。」
何故か烏間さんは微妙な顔をしていたけど、気にしないことにしよう。僕は決意した。真樹君を救ってその後彼女と結婚すると!
次回からようやく日常編です。




