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人参(美少女)と行く異世界道中  作者: @カッターシャツ
第一章 落とされたのは森でした
13/18

あだ名・・・?

えーとですね、申し訳ない。

毎度のことながら更新遅れてホントに申し訳ないです。

更新遅いくせに文章短いって・・・

次はもう少し早く、そして多く。一ヶ月以内を目指したいなぁ・・・

火を囲んでの宴会も終わり、ふらつく兎が寝に行ってるころ、まだ少し燻っている火のそばに私と孝弘はいた。孝弘は寝ているけど。


きっと酔っているのだろう。なんとなく考えた。


ウォルブが何故魔法を使えたのか。あいつは亜獣人だ。正確に言うならば二足で歩いて喋るだけの魔獣。


魔獣ゆえに魔力は持っているし、喋れるから呪文を唱えることができる。


けれどそれで魔法が使えるかと問われれば、それは否だ。


魔獣はよっぽど知能が高くなければ魔力を使わないし、あいつはそもそも馬鹿だ。


魔法を使えるはずがないのだ。たとえそれが初歩の身体強化魔法であったとしても。


ああ、わからない。獣人や動物を含め、魔獣などは基本魔力運用に秀でていない。でもさっき戦ったなかで感じたのは確かに魔力だった。


外部から持ち込まれたか、はたまた偶然独学、あるいは魔法書を持っている商人などを殺して奪ったか、のどれかかな


頭が変になりそうだ。普段こういうことはないから。



うん、やめよう。そして別のことを考えよう。さしあたっては私の隣で寝ている馬鹿のことだろう


一週間と数日。孝弘(このバカ)とこの森で過ごした時間だ。


最初の印象こそ変だったが、今はそれもなくなり、くだらない事を話すのが楽しくなっていた。


孝弘がくだらないことを言って、私がそれに突っ込んで。そんな何気ないやり取りがどうしようもないくらい楽しくって。


だからこそ今の関係が崩れるのが怖い。それこそどうしようもないくらいに。今が楽しいから。


今は私が無理矢理呑ませた酒のせいで眠っているけど、起きたらきっと聞かれるだろう。私の正体、種族などについて。


正直にそれを伝えたら、きっと孝弘は私から距離を置くだろう。人という生き物はそこまで精神力が高くない。


どうすればいいのだろう?一週間の間こんなこと考えもしなかった。ずっととは言わないまでもこの姿さえ見せるのはもっと後の予定だったのに。


何もかもが初めてで、考えても答えは出ない。・・・・寝よう。


こういうことは起きて酔いがさめて、それから考えればいい。







◇◆◇◆◇








目が覚めた。森の中、広場のように開けた場所で昨夜の宴会の屍とその残骸に囲まれて目を覚ました瞬間に感じたのは・・・


「・・・頭痛ぇ」


だった。なんだこれ、すげぇ頭痛ぇ。頭が痛すぎて思考が全く纏まらん。


「昨日あんなに呑むからだよ」


「は?なに?呑み過ぎ?」


「そう。昨日あんなに呑んでたんだから二日酔い起こして当然だよ」


「・・・え?」


あれ?俺昨日呑んだっけ?おっかしいなぁ、全く記憶に無い。


・・・・・?あれ?俺やっちゃった?法に触れちゃった?確か未成年の飲酒って法律で禁止されて・・・あ、そういやここ異世界だった。てへぺろ☆


うん、男の俺がやっても何一つ可愛くない。いつかゴラにやってもらおう。


「何で昨日呑んだんだっけ?」


「ッ!さ、さぁ?なんでだろうねぇ?」


なんだこいつ、何か様子が変だ。何か隠し事してやがるな・・・。


「なぁ」


「ふぁい!?」


「昨日何があったか、お前覚えてるだろ?」


「いいやなにも?(汗汗」


ゴラは引くほど大量の汗を流しながら言った。漫画みたいだ。そんな冷や汗みたいの大量にかかれながら言われてもなぁ・・・。


しかしまぁ、これであいつが昨日のことを覚えてて、かつ、何か隠し事をしてるってのははっきりしたな。


「いや嘘つけ。めっちゃ汗かいてるじゃん」


「!?、いや、ほら、()発汗体質だから」


「いや人参がかよ・・・って『私』?」


「?、なにかおかしなこと言った?」


「いや、なんで一人称『私』?」


「え?おかしい?」


「今までが『僕』だったからなぁ」


「ああ、確かにね」


「それに呼称も迷う。なんて呼べばいいかわからん」


「今まで通り『ゴラ』でいいよ」


「いやそれもなぁ」


オレンジの髪、モデルの様な顔立ち、翡翠色の透き通るような目。うん、文句なしに美少女。


仮にも美少女に『ゴラ』はさすがになぁ。ずっと『僕』だったから男だと思ってたし・・・


何て呼べばいいか正直分からん。せめて名前さえわかればあだ名とか作れるんだが・・・・・・名前?そうだ名前だ!


名案を思い付いた俺は近寄って問い詰めた。


「おい、お前名前は?」


「は?名前?」


「そう、名前。教えろ」


「いや、何で?」


「いいから!」


「ま、マリアだよ。マリア・ウォレット」


「マリアだな」


「う、うん。ど、どうしたの急に?」


「いや呼称を決めようと思ってな」


マリアか・・・それにしても良い名前だ。おかげで全くあだ名が思い浮かばん。これが長い名前だったり変な名前だったりするとすぐに思いつくんだが・・・。


・・・やっぱマリアとかだと普通に名前で呼んだほうがいいな。よし、それでいこう。


思考が纏まったところでタイミング良くマリアが尋ねてくる。


「呼称決まった?」


「ああ、『マリア』な」


「えー、普通に名前じゃん」


「え?ダメなの?」


「ダメってことはないけどさ・・・」


「良い名前だし、そのまんま使うのが一番いいよ」


いかん、自分で言ってて恥ずかしい。死にそうだ。俺は恥ずかしすぎてゴラに顔を向けられなかった。メンタル弱すぎぃ!


「良い・・・名前?」


「ああ、いい名前じゃないか。『マリア』」


「・・・ありがとね」


「なんでおれぇえい!?な、なんだ!?どした!?」


なんか様子がおかしいのに気付いたので言いながら振り向くとなぜかマリアが半泣きだった。


・・・え?なんで?なんか悪いことした?俺?


俺が困惑しながらも尋ねると理由を教えてくれた。


「ごめんね、いきなり。名前に限った話じゃないけど私、あんまりほめられたことないから」


「そうか・・・・」


言いながら自嘲するように嗤うマリアに、俺は何と声をかけて良いかわからなかった。


そして、俺が呑まされた話を忘れて、かつそらされたことに気付くのはこの直後だった。

こんな駄文でも読んでくださる方がいるとわかると狂喜乱舞でございます。

面白いかはわかりませんがこれからもお付き合いのほどよろしくお願いします。

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