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舌噛んで死ぬ
Mカレ 第三話
桜がハッとよく見ていなかった前を見ると。
「…あ、えっと……」
困ったように笑うこの学園の王子様。
三村護くんが、いつの間にかそこに立っていた。
「…僕、通ってもいいかな?」
私がコンマ数秒ほど後ろに意識を向けると、三村と違い全てが面倒そうな顔をした一房金髪であと全部黒髪のスーツの人が自転車を止め待っている。
どうやら、横並びで歩いていたから通行の邪魔になってしまったよいだ。
「わわあ!はははい、どうぞ!」
いきなりの事態に私は頭が真っ白になってしまい、私は物凄い勢いで道を避けた。
(き、聞かれてないよね…聞かれてたら死ぬ、舌噛んで死ぬ)
そう悶々としていたが、彼はそのままスタスタと歩いて行った。
良かった、聞いていなかったようだ。
「間一髪、じゃないの」
葉澄がニヤニヤして私に言う。
「…うるさいやいっ」
「あ、嫌われた。桜に嫌われた。豆腐の角に頭をぶつけて死のうかな」
「ちょっと、勝手に死なないで!豆腐は私が持つから!」
「…アンタが殴りたいだけだよね、それ」
そんなバカな話をしている朝の登校も終わり。
一同は学校についた。