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???

<Chapter?> <???>


「何だこの気配は?」


出かけ先で不穏な気配を感じるのはロングコートに白髪、丸メガネという出で立ちの男で偽名で“サクラ”と名乗っている。理由は語れないが“ある人”を探している。この名前を名乗ればその“ある人”に出会えるであろうと考えて。


先日、大学生の“結城ゆうき”くんの消息がわからなくなることがあった。協力者である“クロセ”さんからの連絡をこまめに見てなかったのも失態の1つ。消失のタイミングで行けなかった理由は、その時に近くの神社でチカラの衝突があったのを感じて慌てて行った事が後手に回った理由。チカラの波動は自分と同質の者を感じたのだった。けれど、神社では誰とも合うことが出来なかった。


どうしても結城くんの事も、神社の件も行動が後手に回っている気がして、対処を考えていたところ、神崎かんざきさんだけではなく、結城くんの失踪と頭を抱える事態になっている。


「このままでは“彼”にたどり着くまでに“手札”が尽きますね」


そう独り言を言った時に、背後から

「なら補充するのはどうでしょう?」


ビックリして振り向くと見慣れた顔が


「お久しぶりですね。“ここで”会うのは初めましてですが。」


「“カイト”ですか、まさかこんなに早く出会えるとは思ってなかったですね。あなたがここに居るということは、何か企みがあるのですか?」


「ただの“偶然”ですよ。そもそも我々は決められた“ルールの上に存在してます”からね。」


「とゆうことは“管理者”は統制者ですか?」


カイトと呼ばれた男は首を横にふる。それは否定で私のよみが正しくないという事。ただ、私の中に別の1人の者が浮かぶ。


「まさか…“彼”ですか?…そんな馬鹿な…彼にはその…叶えられないのでは…?」


「だけど、ある人との出会いが彼を変えたんだよ。彼にも望む未来が…たとえそれが、幸せになれない未来だとしても」


「“あんなもの”を望むなんて、狂人か人外でしょう。ありえない…まともじゃない…」


自分の顔から血の気が引いていくのがわかる…まさか、“あんなもの”のために、彼が完成させるだなんて…私の複雑な表情を見てカイトは笑いながら


「1つだけ言っておくと、これでも“完成”はしていないですよ。これも次のステップへの欠片カケラですね。ただ、貴方や統制者がたどり着かなかった場所に今の状態でも彼は届いたんです。もちろんの貴方がこうしてここに居るのが証拠ですけどね。」


確かにそうだ…彼の目的が“アレ”だとしても、自分はそのチャンスをモノにできる状態であるので、感謝しなくてはいけない。私はふと疑問に思ったことをカイトに質問をする


「と言うことは彼が管理者で君は“進行”なのかな?」


「残念。ある程度の事は知ることはできるけど、ここでは貴方と同じで“無力な道化どうけ”ですよ。ただ、他の者より優位でありますけどね。そうですよね?“サクラさん”?」


カイトはわかっていて自分の偽名を伝えてくる。と言うことは自分が持つカルマスの事も…まずは、カイトとの交渉に集中しないと…


「わかりました。この状況で貴方は何がお望みですか?」


フッと笑いながらカイトは手招きをする。すると物陰から女性が…!?バカな…カテナだと…。


「気がついたようですね。結城くんから回収した“黒いの“ああ、“カテナ”ですか。それは彼女が…サイオンジ ナナミさんが取り込みました。」


「得体の知れない物を取り込んだりするなんて…しかもカルマスはどうしたんですか?いくら貴方の立ち位置でも、組織にあるカルマスは、無断では使えないでしょう?」


「我々が唯一、自由に使えるカルマスは身近にあるじゃないですか?」


カイトは胸に手を当てて、わかるようにジェスチャーで答える。サイオンジと言う人も大概だが、カイトも“自身のを”与えるだなんて…ちらっとサイオンジさんを見ると、何処かを見ていて話には興味なさそう。


「そこまでするなら見返りを要求されるのは解っています。要求は何ですか?」


「こちらからの要求は2つ。1つは貴方も探している“ノクシア”の所有者に接触できたら、こちらにも連絡がほしいです。もちろん“ノクシア”はお渡しします。2つめは簡易的にカルマスの兵器化をするためにチカラを貸してほしい。」


1つめは元々、カイトとは方向性は一緒なので理解はできる。2つめはどうゆうことだ?戦争でもする気がしたが言わない。どうせ疑問が解決するような回答は得られないであろう。


「だったら、こちらの見返りは何でしょう?」


「彼女を君の駒として使用してもいいですよ。彼女はカルマスの適合者でもあり、灰の巡礼者でもある。だから、得られる情報は多いのと“ヴェノリス”の元に向かう手引きは出きます。」


相変わらずカイトは合理的で、相手の断りづらい提案を投げてくる。ここでも彼の優秀は変わらないらしい。かつての“先代の右腕”と呼ばれるだけある。ただ今の立ち位置は…


「わかりました。サイオンジさんをこちらで預かります。そしてご存知であろう、こちらにあるカルマスを内包した武器の調整後、使いやすい兵器を作成します。後これを…」


私はこの前、手に入れた“アルス”をカイトに渡す。それを嬉しそうに受け取る。相変わらず白々しい。“知っているくせに”


「これはありがたい。共闘の証として、お預かりしますね。あ、サイオンジさんの事ですが、統制者もその“黒”については情報を得てますし、我々は認識もできるので接触は出来るだけ控えさせてください。無いとは思いますが、いきなり“扉の間”に行かせるとか…」


「流石にそれは無鉄砲すぎますね。大丈夫です。ここの住人たちも命ある者として認識してます。粗雑には扱うことはないでしょう。」


白髪の男は丸いメガネを上げる。嬉しそうにカイトは帰っていく、気になったのは終始無言のサイオンジさんである。


「こんな事になりましたが、よろしくお願いします。カイトから聞いているかもしれませんが、私は訳あって“サクラ”を名乗ってます。」


手をさしのべて挨拶をする。感情の起伏があまり無いのであろう。サイオンジさんはフッと笑みを浮かべて握り返してくる。


「はい、よろしくお願いします。慎重なカイトさんもそうですが、“サクラ”さんも無理はしなさそうですが、私の事は駒として扱って頂いて大丈夫です。無理難題でも命を削る事があっても私は任務を遂行します。この命が有る限り。」


この人の出生が関係しているのだろうか、かなり危険な思想の持ち主であることに一瞬で気がつく。


「困りましたね…優秀すぎる部下を持つと上司は気合いをいけないですね。」


「では、何からしましょうか?」


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