農場防衛ゲーム
「ではランチの軽いものでございます」
プリモとトニーの分がワゴンに乗せられて運ばれてきた。
食器も白磁だ。いつもの屋台だと葉っぱや木製の食器だからそれだけで高級そうに見える。
中身は、パン、スープ、オムレツ、野菜ジュース? トニーにはワインだった。
続いて俺の重いやつがきた。
スープ、分厚いステーキ、ポテトサラダ(マヨネーズなし)、野菜のキッシュ。
「ん~、美味い!」
「でしょう? スーパーヒルに来たらここがワタクシのオススメなんですのよ」
「しょっちゅうくるのか?」
「2か月に1度くらいは。仕事ばかりでは息が詰まるでしょう? あなたたちは初めてなのかしら?」
「そうだな。旅しながらちょこちょこその場で稼いでその日暮らしだ」
「いかにも旅人ですものね」
彼女、というか街を歩いていても明らかに富裕層の服装が多い。
装飾の凝った普段着ないようなパーティにでも行くのかっていう恰好。
俺たちの質素な服装は目立っているくらいだ。
「ごちそうさまでした。メニューがないだけ、いくらとられるのか怖いところではありますが・・・・・・」
そうトニーがいう通り、この豪華な食事でどれだけ金をとられるのか。
と思っていると、
「ああ、それについては心配無用です。誘ったワタクシが出しますわ。サムにはきちんと頭が回る状態で勝負していただきたいもの」
伝票を執事のワンゼに渡しながらプリモは言った。
店を出るときワンゼが100ゴールド札を支払ったところが見えたので、そのくらいの料金だったのだろう。
「では、サムはこちらについて来なさい。トニーさんはご武運を」
「ってことで俺はこいつと対戦してくる」
「じゃあ僕も頑張ってきます。昼食ごちそうさまでした」
ということでプリモと並び歩くこと5分。
「審判」
「はい。ここに」
「レートが倍ということで、1戦200ローナ、3本先取で勝者には1000ローナということでお願いしますわ」
「かしこまりました」
着いたのは大きなテーブルのある喫茶店のような店。
「行うゲームは"農場防衛"ですわ!」
「なんだそれ?」
「ではルールの説明を」
1:攻撃側と防衛側に分かれる。
2:攻撃側は相手の防御をかいくぐり、1つでも牛のところまでたどり着けば勝ち。
3:防御側は様々なギミックを配置して、敵を撃退する。
4:攻撃側はノーヒントで進むわけではなく、近くにトラップがあるかどうかは数回チェックできる。
5:防御側はサーチされたトラップの位置について嘘をついてはならない。
6:10マス目のトラップは3つまで
これが簡潔なこのゲームの説明だった。
(要は対人マインスイーパーだろ?)
10×10マスのフィールドのなか、相手の10マス目に無事たどり着き、そこにトラップがなければ勝ちだ。




