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転みた!  作者: 田貫うどん
9/12

第2章4話

場所は変わってkuvaことゆいPはアステカの地へ向かう途中でキャンプをしている。

かるーあ国や職安がある場所とたぬこ達のもふもふ教は同じ道をではないが、結局はインカの地を経由しなければいけないのだ。


玉露「そうですねぇ、インカの人々は私たちを通してくれるでしょうか?」


心配そうな玉露は皆に話しかけた。

行ってみないと分からないし、そもそも危険な場所が出てこないと冒険した気にならない。

最近のゲームもウルトラハードを謳いながら単にモンスターの体力が多くして倒しにくくしているだけだし、アイテムさえあれば簡単にクリアできてしまうものが多い。

時間に見合ったアイテムは手に入らないし、ストーリーは出来ておらず配信ペースも遅い、これじゃ中だるみしてしまう。


kuvaことゆいP「考えてもしかたないし、進むしかないよね」


大丈夫だろう、頭の中で運命の女神は何も囁いてはいない。

パチパチと爆ぜる火の粉を囲み、急激に寒くなった外気を浴びていると眠くなってくるな。

一息つくためにコーヒーでも飲みたいところだ。



サニー「ねぇねぇayahさん甘いもの好き?お菓子余ってるんだけど要らない?」


ayah「要らない」


空白「知らない人から食べ物を貰うのは良くないぞ」



前作では敵が提供したご飯を食べもふもふ化してしまった空白は、何かを噛みしめるように呟いた。

あんまり邪険にするのは良くないが、前作ではそれが命取りになったので仕方なし。



ところで、今目指しているのはアステカの地にいるというケツァルコアトルである。

インカは時代的も場所も違うのだが、近い場所にあることで文化が混ざり合っているらしい。

まぁ、ここはかるーあ国がある世界だ、私たちが知る世界ではないのでどうでもいいだろう。


ゆいP「明日は夜明けと共に進むぞ」


夜が明けしばらくしてゆいPは準備をする一同に話しかける。


三銃士「はい!準備は出来ています!」


従順な味方は心強い。

だが、まだ三銃士の存在自体が不安なわけですよ。

大丈夫だよなと言い聞かせるが、どうなるのかねぇ。

旅は道連れ世は情け、一人で歩むよりは負担は少なくなっているんだろうな。

一方の玉露チーム一同も準備は十分のようだ。

よし、進むか。




サニー「あのー、またこれ持つんですか?」


ソーニャ「他に誰が持つんですか?」


サニー「あ、はい」




しばらく歩いていると何やら頑丈そうな門が現れた。

こちらに気づいた門番が騒ぎ出して門が開き、中から大量の武装した人たちが現れたのだ。

やっとこさインカの地にたどり着いたのか、しかし相手は話し合い出来そうにない見た目をしてるわ。

人を外見で判断できないが、武器を片手に威嚇しているからどうにかできるか分からない。


kuvaことゆいP「あのーここを通りたいのですが・・・」


問いかけに反応する門番、聞く耳は持たず各々手にした武器を今にも投げそうな様相であった。


門番「ここから去れ!お前たちはこの先に進むことはできない」




うーむ、困ったことになったなぁ。

先に進めないということは伝説の鳥を探すことはできないし、みたんを救うことも出来ないのだ。

説得しようにも今すぐ攻撃しそうな奴らはこちらを無視している。


ゆいP「迂回するしかないのかな?」


ayah「そうするしかないかもですね」


ちらっと玉露チームを見るが、ティアディアの色仕掛けも効かないようだし無理そうである。

お金で解決できるかと金額を提示したけどもどうにもできなかった。


ゆいP「どうしますayahさん?」


ayah「そうですねぇ・・・」



「!!!!!」



何か反応した門番。

ざわざわと騒がしくなり、一人の門番は走って奥の方へ行ってしまった。

何があったんだろう?

まぁいいか、と別ルートに行こうとすると門番が引き留めた。


門番「あ、ちょ、ちょっと待ってください、今偉い人呼んできますから」



なんだこの変わり様、俺たち何かしたっけ?

同行者を見回すも、はて?と首をかしげるだけだ。

しばらく待っていると門からいかにも偉そうな格好をしている偉そうな人が偉そうに登場した。

なんなんだこの偉そうな人は、そっちがその気ならこっちも偉そうにしてやるか。



長老「え~、あなたたちはもしかして皇帝様なのですか?」


ゆいP「???」


ソーニャ「インカの人がナンカ言ってますけど」


長老「その方がアヤという名と聞いたのだが」


ゆいP「そうですね、確かにayahですけど」


長老「そんな、まさか、皇帝さまであられると?」



なんかよく分からない展開になってるな。

戦意消失しているし、話を合わせればどうにかなるかもしれないな。

ゆいPはayahの脇腹を突いて目配せをする。

任せてくださいと頷いた。


ayah「そうです。私は皇帝である」


屁のツッパリで押し通すべし。

どよめく門番たちと畏怖する長老。



長老「やはりそうでしたか、皆の者、ここをお通ししなさい。アヤ・マ〇コ様のお帰りだ」



一同「え?いまなんと?」


長老「ん?アヤ・マ〇コ様と言ったのだ」





説明しよう。初代インカ帝国の皇帝であるマンコ・カパックの別名を「アヤ・マンコ」というらしい。

とうことでこのインカの長老はayahのことを皇帝であると勘違いをしているのだ。

本物は「ayar」らしいが、今はそのままにしてやり過ごすことにしたw。


サニー「色々とやばくないですか?アヤ・マンコ様」


ayah「お前殺すぞ」


サニー「ひえぇ、感度3000倍になっていらっしゃる」




偽物だと分かれば怒り狂うだろうからさっさとインカの地を抜けてしまいたい。

しかし皇帝と言われたayahは満更でもない顔をしていて少しイラっとした。

まぁ少しだけならこの恩恵を受けてもいいかな、と思った。

ささこちらへと長老に案内されたのは超豪華で神聖な感じを醸し出す場所でした。


長老「本日はこちらでお休みください、明日は盛大な歓迎祭を開催いたしますのでどうぞ、どうぞごゆるりと」


ひそひそと、一行の誰かが「ちょっと怖いね」って呟いた。

確かに、少しは考えて確認すれば偽物だってわかるだろう、あれか、偽黄門できなやつか?そうなんだろ?

気持ちよく歌ってる後から本人登場とか望んでないからな。


長老「何かありましたらここにいる村上になんなりとお申し付けください」


ソーニャ「村上!?」


マキナ「知り合いか?」


ソーニャ「いや、知らない人ですけど、なんだろう、この胸騒ぎは・・・」



どこにでもいるモブだろう、それほど心配することでもないし、長老直々の指名だから信頼されている証拠だ。

まさかこいつが、どこにでもいそうなこいつが伝説の鳥なんてねぇ、そんなことはありはしないだろう(フラグが立った)。


しかし、それは突然訪れるのだった。




みなが寝静まったころ、ここから遠くない場所で大きな音がした。

爆発音のような何かが壊れる音が。

次第にそれは誰かが叫んでいる声だと分かった。



ゆいP「おい!みんな起きろ!」


空白「俺は起きてるぜ」


ゆいP「起きてるなら状況を教えてくれ」


空白「起きてるが頭がぼーっとしてるから・・・」


誰もが寝起きだった。

何事だ?と寝ていた一行達も起き出した。

叫んでいるのはインカの地の人々とその他の声だろうか。

鳴き声や悲鳴、危機が迫っているというかもう襲われている状態であった。


村上「皆さん、早くこちらから脱出してください!」


ゆいP「マジか、村上だったっけ?今どうなってんの?」


村上「詳しくはわかりません、しかし、ここに居ては危険です!」


玉露「だそうだ、みんな、準備しろ!」


ティアディア「急にそんなこと言われても!下着が!」


ゆいP「早く履け!っていうか履いてろ最初から」


サニー「私はそれでも構いませんけど」


こんな緊急事態になんてことを言ってるんだこいつは。

しかしここから脱出した方がいいらしい、全員いるよな、1,2,3・・・あら?ayahがいない。

これで三銃士ともおさらばできるわ・・・なんて言ってる場合ではない、ここまで来たなら一蓮托生だ。



ゆいP「あやぁぁぁぁ!!!!!」


サニー「マン・・・」


ゆいP「お前大概にしろよ」


サニー「ごめんなさい・・・」


村上「三文芝居はそれくらいにして早くこちらへ」


きっとどこかに逃げていると信じ、村上にいざなわれインカの地から離れようとした時、だれかのうめき声を聞いた。



ゆいP「静かにっ。何か聞こえないか?」


ソーニャ「そういえば、ここら辺から」




嫌な予感がした。

まさか、そんな・・・ayahがうずくまっていた。




かるーあ国から離れた場所にあるインカの地で皇帝だと勘違いされたayah。

受け入れられた一行は休憩していたのだが突如何者かの襲撃に遭い村上の誘導により脱出をする。

しかし点呼をしたところayahの姿は見当たらなかったが、そこらを探したところうずくまっている所を発見したのだ。





kuvaことゆいP「だ、大丈夫か!?」



嫌な予感がしているゆいPであった、もしかしたら・・・息絶えているかもしれない。

あ、ちょっと動いた!まだ生きてる!



ayah「ponponpain・・・」


ゆいP「・・・」


ayah「pon・・・pon・・・pain」


ゆいP「なんて言ってるんだ?」


マキナ「たぶんお腹痛いと」


やせたかなしい姿で丸くなるayahを見ると何故か安心を覚えた。

無事で何よりだ、しかしインカの地を早く離れなければこちらに危害が及ぶかもしれない。

しかし、何が起こっているんだ。

またしても爆発音が響いた。


ティア「ひえぇ・・・これはちょっと怖いですぅ」


先に進むしかない。

村上は辺りを調べている。


村上「さぁこれを」


村上の手には何か怪しい草が握られている。

いや食わねーし、こんな時に。


村上「これは薬草の一種で腹痛に良く効くんです」


一同「へぇ・・・」


村上は石でその薬草の一種をすり潰してayahに飲ませる。

するとどうだろう、みるみる元気になったのだ!いやいや、そんな薬草存在する?

プラシーボという言葉を知っているだろうか。

「これは薬で良く効く」と言って処方された何の他愛もない粉でも思い込みで良くなってしまうというアレだ。

そういった類のものだろうけど。


ayah「村上、ありがとう。君の薬で目がサメました、3匹くらい。さぁ先へ行きましょう」


玉露「よし、行こう」





村上に誘われ先を進む。

どこまでいけばいいのだろう。

大分離れたのだが、不安が心に生まれた。


マキナ「はぁはぁ、ちょっと休憩しましょう、なんか気持ち悪くなって吐きそうです」


食べた後に急な運動をすると脇腹が痛くなったり、体調が悪くなったりするよね。

そういうことだろう。


kuvaことゆいP「大丈夫か?」


マキナ「ええ、同じガムずっと噛んでるから吐きそうになってるだけなので」


ゆいP「まだ行けそうだな、だが村上、どこまで行くんだ?」


村上「そろそろ見えてきますよ。この先に小屋があるんです」


気づいたら太陽が昇り始める時間になっていた。

少し先に村上の言っていた小屋が見えてきた。

ここまでくれば安全かな。

小屋につくと皆、やれやれと腰を下ろした。

かなり疲れたなぁ。


村上「私はインカの地まで戻りますので皆さんはここで休んでいてください。それからインカの事は私に任せて先へ進んでくださいね」


ゆいP「ありがとう、そうするよ」


ソーニャ「ありがとう」


村上「これが私の役目ですから。それではみなさん」


村上はUターンをし戻っていった。


マキナ「バイクには気をつけろよ!」



※執筆当時、伊●健太郎容疑者の引き逃げ事件があったので、取り入れました。詳しい事は検索してください。



その言葉は村上には届かなかったようだ。

後姿を見送った一同、村上は木にぶつかったがそのまま先へ進んだ。

いやいや、村上も疲れてるんだろう。

このまま休ませずに見送るのは申し訳なく思う。

ayahは追いかけて行って戻ってこいと諭す。


村上「私は大丈夫です。それより早く連絡を取らねばいけない」


ゆいP「いやいや、休んでから行かないと壊れてしまうぞ」


村上「・・・そうですね・・・」


インカがどうなったか心配なのは分かるが、このまま行かせるのは人道的に間違っている気がする。

先に進むのが良いのか、インカに戻るのが良いのか。

人として戻って対処した方がいいのは分かっている。

どうなったのか分からないまま進むのは後悔を残すのだ。


ゆいP「少し休んだら戻ろう」


玉露「え?ここまで来たんですよ。先に行きましょう」


空白「俺たちは先に行くからな」


マキナ「先に行きたいのはやまやまですが、インカがどうなっているか心配はしないんですか?」


ティア&ディア「・・・そうだよね・・・先に進むのは大事だけど」


ソーニャ「とりあえず皆お腹空いたでしょ?カバンの底から高級な粉が出てきたのでホットケーキ焼きますんで食べてから考えましょう」


アイアンシェフはそう言うと、皆が微笑んで頷いた。

腹が減っては戦はできぬ。

そうだろ、たかみな。

しかし、束の間は終わりを告げるのであった。



「こんなところに居たんですか。探しましたよ。おや?その他の皆さんもお揃いで」


追手がやってきてしまった。

こんなところで・・・というか誰に追われているんですかね?

追われている理由は皆目見当もつかないのだ。





その頃、もふもふ教のたぬこちゃんはというと・・・やっとこさインカの地に辿り付いたのだが、何やら様子がおかしい。

煙が出てるじゃないか。

これは・・・まさか・・・なんだろう?

入り口から恐る恐る覗いてみると沢山の人たちが倒れていた。

他人にはあまり興味のないたぬこちゃんですが、これはチャンスだと思い助けることにした。


たぬこ「大丈夫ですか?」


インカの人「助けて・・・」


人は危機的状況に陥ると、正常な思考ができないという。

そこにつけ込むと簡単に落ちるのだ。

被災地の避難所でS学会の信者が見境なく布教して信者を増やすが如く、もふもふ教の教祖であるたぬこちゃんもそんな卑怯な手を使い信者を増やすのであった。


モモンガ「ここは皆さんに元気になってもらうためにライブをした方がいいと思うトナー」


更なる追い打ち、布教するにはまず興味をもってもらうことだ。

徐々に気になる存在となり、その存在が無くては生きてはいられない身体にしてしまうのだ。


yasu「それでは聞いてください、FLAMEで『愛の歌』」


癒し効果があるライブはインカの人々に受け入れられた。

そして、もふもふ教徒が増えたのだ。

ふっふっふ、とたぬこちゃんはほくそ笑んだ。




後日、この地はインカ支部としてもふもふ教の一部になるのだが、それは別のお話で。


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kuvaことゆいPは追手が誰か知らなかった。



肺ガン予備軍の大佐「おやおや、私を知らないんですか?肺ガン予備軍の大佐です」


ゆいP「色々やばい名前ですね」


大佐「ヘビースモーカーだからな。だがそんな事はどうでもいい、私たちが伝説の鳥をゲットする決まりになっているんですよ。貴方たちは邪魔な存在なのです」


ゆいP「なんでそうなった?」


大佐「貴方の噂はここまで聞こえていますよ。このまま放置していると私たちの邪魔になるんですよ。死んでください、今ここで」


マキナ「死ぬわけにはいかないし、従う筋合いもないぞ」


肺がん予備軍の部下「お前らは死ぬ運命なんだよ!」


怒鳴りつける大佐はタバコの握りつぶすと、お前らやってしまえと命令をする。

そして大佐の後ろでモクモクと煙を出している奴が出てきた。

その姿は機械生命体であるのは間違いない、やけにゴツゴツした感じだった。

肩から吐き出されるパイプからは絶え間なく排気ガスが出ていて窒息してしまいそうになる。


なぞの機械生命体「私は新たな命を得たのだ。何不自由もなくお前たちを殺す為の身体を得たのだ」


まずい、こいつ殺気が凄すぎる。一撃を食らったら左頬が陥没骨折してしまうだろう、AB蔵みたいに。

土下座して謝るか?いやいや、かるーあ国の元偉い人ががそんな事するわけない。

ていうかなんで謝らなきゃいけないんだ、そう考えると無性に腹が立ってきた。

言いがかりをつけてきて殺すだと?頭おかしいんじゃないか?頭の中、鳩山か?

ゆいPぶち切れる寸前に、サニーが叫ぶ。



サニー「お前は、ねっとり手〇ン派のウーノじゃないか?」


ウーノ「その声はサニー同志?なぜここに?」


サニー「そんなことよりなんて姿をしているんだ・・・」


ゆいP「ウーノ?なんでそうなった?」



以前の姿とは似ても似つかない佇まいは違和感だらけだし、どうして敵対するのかも分からない。

ここはサニーに任せることにしよう。

と思ったが今ならウーノのコアを狙って再起動させられるかもしれない。

この大佐に何かされて言いなりになっているのなら対処できるだろう。

忍者である空白に耳打ちし狙う所を指さした。


空白「成程、私に任せておけ」


ウーノの背後に回り込む準備をする空白、よし、うまくやってくれよ。


サニー「で店員に言ってやったんですよ、マスクが欲しいって」


ウーノ「もうどこでも売ってるからね。どんなやつ買ったの?」


サニー「分かってないなぁウーノは。普通のマスクじゃなくて君が今着けているマスクが欲しいんだ!って言い直してやりましたよ!」



周りの人たち「それは流石に引くわ」



この殺伐な世界ではマスクが必需品になりつつある。

着用すれば一度、別人になれたり、誰にもバレずに移動も出来る。

そう、あの鼻の穴がデカいアナウンサーもマスクをすれば超美人に見え、あの歯並びの悪いAV女優もかわいく見えるってもんだ。

詳しい話はまた別のところでやるとして、うまく大佐の注意をそらすことは成功している。

大佐は近くで「え?なんで話し込んでるの?え~?」って顔をしてウーノを見ていた。


空白「よし、今だ!」


空白が隙をついてウーノのコアに掴もうとした時、強烈な光を発し行く手を何かが遮った。

それに気づいた大佐とウーノは一旦下がり状況を把握するのだった。

計画は失敗だ。

誰が邪魔したんだ。



週刊文集「こんなところにシャッターチャンス!え?俺?俺のことなんてどうでもいいよ、それよりちょっとポーズとってくれないかな?

いいじゃんちょっとだけ、でおなじみの週刊文集だ。」


大佐「流石は文集、頼りになるな」


ゆいP「文集!?」



現在、かるーあ国の情報部隊隊長はポンであるが、その先代の隊長がこの週刊文集である。

長い間消息不明になっていた。こんなところに居たとは。



※とある雑誌とは無関係です。




大佐「よくも隙をついてくれたな!ウーノ早くやってしまえ!」


なにかボタンをポチっとした大佐、するとみるみるうちにウーノは、煉獄の赤い炎をまとった風に燃えだした。

これはまずい、山の中で火を使えば火事になってしまう。



ゆいP「早く消火しなきゃ」




ついにあの女優が脱いだぞ!

しかしながら彼女を知る者は誰も居なかった。

女優と名乗れば女優として扱われ、男優と名乗れば以下略で。

肩書などいくらでも変えることが出来る昨今、たぬこちゃんは教祖という肩書でたぬライブのFLAMEのリーダーとして活動している。

「別に肩書なんていらねぇよ」と言ってた彼は本当に肩書が無かったのでそれなりの扱いを受けた。

有名人の息子だと言い張ればそれだけで有名人なので何不自由なく生きることが出来る。

なんて不条理なんだろう。

生まれながらの不平等はいつになったら解消できるのか、誰か知らないか?

打ち砕くために自ら動きださなければいけないのだ。


「皆の見本になって導くのだ!」


生まれながらのハンディキャップを追うたぬこちゃんは、それをデメリットにせず強みとして生きながらえているのだ。

そう、むしろ障害があるからこそ逆手にとって優位に立てることを知ってしまったのだ。

健常者が障害者に対して強く出ると悪者にされるという風潮、それを悪用する障害者は多数存在する。

むしろ健常者の方が迫害されて息苦しいとはこれいかに。


「この姿であるから、今の私がいる」


もふもふ教はそういう心に傷を負った人たちが集まる宗教なのだ。

人とは違うことが何で駄目なの?

受け入れてくれない社会こそ存在してはいけないのではないか?

男が男を愛しちゃダメ?女が女・・・以下略。

考え方は人それぞれであり、今、こうして獣の姿の私たちは誇りに思っている。

ありがとう宗教、こんにちは宗教、ようこそ宗教。


そんなこんなでインカの地はもふもふ教徒を受け入れたのだった。






それはさておき、煉獄の赤い炎をまとった風に燃えだしたウーノを消火すべく、少ない脳みそをフル活用させているゆいPだった。

どこか、どこかに無限発射できるスプリンクラーできる装置があればいいのだが。




週間文集「これはマズいことになった」


ポチっとやっておいておろおろし出す大佐、雨乞いの達人であるマキナもこればかりはどうにもできない。

竹製の猿轡をしたディアは、この竹に穴を開けて水をいれてぶしゅっと出せば消えるんじゃね?と思っていた。

ウーノを鎮火させるのはどう考えても無理そうだ。

このままでは山火事にな・・・あ、そうだ!

少ない脳みその記憶領域に、昔の出来事が浮かんできた。

ウーノには冷却装置が備わっているのだ。

それを使えば消せるじゃん。

でも・・・どこにあるんだろう。


サニー「ウーノの弱点は知ってます、私にまかせてください」


落ちていた長い棒の先に鳥の羽を付け、それをウーノの秘部目掛けてコショコショした。

するとウーノの冷却装置から液体が滴り落ちてきた。

しばらく刺激に耐えていたウーノ、しかしよく見れば冷却水は腹部にあるのだ。

今ここで破裂させても肩付近から出ている炎は消せないことに気づいた空白は、ウーノの足元を狙いを定め矢を放つ。

ひっくり返ったウーノに継続して刺激を与えるサニーの不気味は表情。

そして、大量の液体が破裂したように噴き出し、火だるまになっているウーノの火を消してしまった。


kuvaことゆいP「ふぃ~助かったぁ。ていうかお前ら後先考えずに行動するなよ!」


大佐「・・・」


自分は何でもできると思い込む人がいる、それは自信過剰と言ってもいいが、誰の心の中にも「絶対出来る、俺ならば」という思いは持っているものだ。

それを間違いだと気づいた時、人は成長するのである。

やってしまったことは責めたところで解決することはない。

その行為を許すことで相手も自分も成長するのだ。




そして沈黙の中、週刊文集が重い口を開けた。



週刊文集「あの・・・言いにくいんですけど・・・私たちが追っていたのはあなた達ではなかったです・・・」


文集の持っていたファイルをゆいP達に見せる。

どれどれと覗き込む一同。

うん、別人ですね。


なんと、文集の持ってたファイルにあった写真は修整されたもので別人だったのだ。



kuvaことゆいP「流石の俺ちゃんも今回はぶち切れちまったよ。屋上来いよ」


ayah「まぁまぁ、無事だったんですから」


怒り狂うゆいPを止めることは難しかった




今はゆいPであるが、心はkuvaである。

過去にとあるアイドルのファンやってました。

実物も見たことありますが、加工した自撮りと全然違います。ショックでした。

ファン辞めたのはそれも原因ですが、発言だったりファンをお金としか見てなかったからです。

しかし自撮りの顔は好きだったので、発売されたに写真集を購入しました。

やはり自撮りと全然顔が違い、無駄にお金使ってしまったと後悔しています。

実際にお会いしたとき常に自分の顔の話しかせず、自己中だなと思いました。

実際に自撮りと実物天と地の差でした。



あの時感じた悲しみと怒りが沸き上がり、しかも死んでしまって異世界へ飛ばされてしまったのだ、普通の人間に耐えられるわけがない。

なだめ落ち着かせようと試す三銃士達、肩に触れた手も払いのけるkuvaことゆいPをどうすることもできなかった。



押し込められていた何かが飛び出して今にもどこかへ逃げ出したくなった。

何故こんなことをしなければいけないのか、理解したくもない。

どうにでもなれ、こんなこと・・・こんな・・・。

ふと頭の中で囁き声が聞こえてきた。

俺をこの世界に送り込んだ運命の女神のやつだ。


運命の女神「kuva聞こえますか?」


kuva「・・・なんだよ。もうお前なんて知らねえよ・・・」


運命の女神「kuva、思い出してください、あの言葉を」


kuva「あの言葉?」




「俺たちはもう大人だぜ?そんな小さなことなんて笑って許しちまえよ。悪いことは考えるな、楽しい事だけを考えようぜ。

お前にとってそりゃ悲しい事かもしれないけど、それに引きずられたままだと毎日楽しくないもんな」



kuva「はは、そうだな・・・こんな場所に居てもお前の言葉は今でも心に残ってるよ。ありがとなToki・・・」



頭の中に自撮り写真をupして天狗になっているTokiの顔でいっぱいになった。

どんな人でも過ちを犯す、それは故意であれ不本意であれ取り消すことはできない。

だが、それを教訓として前へ進むことができる、そう、俺たちは大人だからだ。

大佐のやったことや文集が見逃したことは仕方なかったのだ、そう言い聞かせる。





ゆいP「ふふふ・・」



玉露「おい大丈夫か?」


ゆいP「ああ、大丈夫だすまない。取り乱してしまった」



よかったと胸をなでおろす三銃士とその他。

見ていた大佐たちもホッとしているようだ。

まぁ、これでいいか。



玉露「それじゃ改めて少し休憩しましょう。詳しい話も聞きたいし」



やれやれと各々腰を下ろした。



※参考資料:アマゾンの「ふぇりす〇にょん」の写真集のレビューより抜粋

詳しいことはふぇり〇みにょんで検索を。

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