第1章5話(完結)
私の名前はkuva、どこにでもいる高校生で一般人だが今はみたんである。
居酒屋の便所によくある創業者の汚い文字。
AI田みつWOみたいなものを真似してるのかもしれないが不愉快である。
ちなみにAI田は地元に美術館を建てることを住民に猛反対された程のクズ野郎なのはご存知だろうか。
クズな奴ほど名言を残すとはまさに憎まれっ子世にはばかるですな。
これまでのあらすじ
kuvaことみたんがかるーあ国へやってきて問題が色々発生し龍討伐へ行くことに。
モカに討伐参加を要請しに行ったが四天王の二人が洗脳されていて攻撃を受ける。
残りの四天王の二人が洗脳を解くと二人を残し居城へと進軍する。
龍の居城へにはマック姫が囚われているので敵に注意しながら進んだのだが、敵はどこにも見当たらなかった。
救出は呆気なく終わったのだがマック姫は死んでしまった。
悲しみに暮れる一同は嫌な予感がするのでモカへ引き返す。
そしてモカに到着するともふもふのぬいぐるみみたいな奴らがお祭り騒ぎをしていたのだ。
首謀者はマキナだと思われていたが、黒幕はたぬこであった。
ディアがたぬこルーペをケツで押しつぶしたのを確認すると「無傷ですよ!ブルーライトもカットされてます!」と言っていたyasu。
ブルーライトは夜にはカットした方がいいけども、朝には解除すると目が覚めるらしいんですよ、これ豆なとシオンが言っていた。
ティアはたぬこゲートウェイ駅が出来ると聞いて喜んでたが、こんなに間隔が狭いのに作る意味あるんか?って言ってたぞ。
モコリンペンって知ってますか?私は使った事が無いんですが、ペンから絞り出したモノをドライヤーで熱を加えるとモコモコって膨らむんですよ。
昔、小林君から貰った年賀状についてましてね・・・でも潰れてましたよ。悲しいですね。
それからしばらくして、kuvaが目覚めたのは四角い天井の病室だった。
頭がぼやけている。
横では誰かが何かを話している気がしたが、内容までは理解できなかった。
俺は生きているのか・・・?
視界には涙ぐみ両親の姿があった。
今までのは夢だったのだろうか?
いや・・・それは違う、今までの出来事が鮮明に蘇ってくる。
あの時あの場所で私はみたんであったのだ。
違うはずはない、確かに彼らはそこにいた。
kuva「行かなくちゃ!」
母「あ、kuva!どこへ!」
どれくらい眠っていたのだろう、数メートル走ろうとしただけでも足腰は弱っていて歩くのも困難になっている。
「まだ動ける状態じゃない」と報告を受けた医者が声をかけてきた。
kuva「くっ・・・」
私は無力だ。
転生しても何処へ行っても何の役にも立てなかった。
みんなはどうしているのだろう、今更戻っても私の居場所なんて無いんだろうな。
悔しくて涙が出る、どうして、あんまりだ・・・みんな・・・
父「kuvaよ、本当にすまないと思っている。だが聞いて欲しい、このパソコンに入っているゲームの終わり方に納得がいかないのは私も同じです」
母「え?何言ってるの?」
父「私の独断ですが、ここにアクセスした方がいいんじゃないかな?それでは早速やってみましょう」
kuva「父さん?いや運命の女神さんよ、分かった、必ず俺が救ってみせる」
父「期待してますよ」
父を介して運命の女神が口を出してきた。
これは俺への激励か、それともただの見物なのか。
どうだっていい。
救ってみせるさ、待ってろよみたん!
ここで少しお話を整理しよう。
現世で死んでしまってから運命の女神様の気まぐれでかるーあ国でみたんになってしまったkuva。
インスタ映えを狙って竜の居城まで出かけるがたいしたものはなく、お家へ帰ることにした。
モカに帰ってくると住民がもふもふになっていたのだ。
これはインスタ映えると思っていたのも束の間、たぬこがやってきて「この国はもふもふにするゾイ」と言って怪しい水を飲ませてくる。
逃げ続けていたのだが、サニーの手によってみたんことkuvaはもふもふ化してしまった。
薄れゆく意識の中でみたんがkuvaの意識を切り離し、kuvaは運命の女神様の前に戻っていく。
これまた運命の女神様の気まぐれで現世へ戻ってきたのであった。
そして、夢のような体験をしたkuvaはみたんのいるかるーあ国を救うべく行動するのであった。
差し出されたパソコンで調べてみる。
友人に勧められてプレイしていたオンラインゲーム・・・・そうだ・・・これだ・・・
「かるーあのイェア」
このオンラインゲームがすべての始まりだったのだ。
いまどうなっているのだろう。
・・・・公式HPは・・・え?・・・そんな・・・
日頃より「かるーあのイェア」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、xx年x月x日をに起こった不具合のため、サービスの一時停止しております。
現状の体制では修正が難しく、皆さまにご迷惑をおかけしてしまし申し訳ございません。
「かるーあのイェア」をプレイしていただいた皆様に早く正常なゲームを提供できるよう調査を行っています。
完全修正までもうしばらくお待ちください。
運営チーム一同
それじゃ・・・みんなは?
というか不具合だって?どんなもの?
色々なところを調べている。
「急にキャラクターの姿が変わったと思ったらログインできなくてワロタ」
「課金したのにメンテナンスでそのまま終わるとか詐欺かよ」
「いくらつぎこんだと思ってるんだ!運営死ね」
「不具合修正できないとか俺たちを馬鹿にしてる」
「姿がケモノになったぞww」
「これで終わったか。長かったな。俺はプレイしてないけど」
「いきなり姿が変わったのだが。バグかこれ?」
「俺は無課金でプレイしてたからいいけど、なんか変だよな。再開はよ」
さまざまなコメントから推測すると、私が居た最後の時と同じ状況のような終わり方をしたみたいだった。
「キャラクターは姿を変えそのあとに強制終了」と。
運営は頑張っているが現状の修正は不可能に近いよう。
kuva「それじゃ、もう助けることは無理なのか?」
いや、打開策はある。それを実現できるだろう人物の検討もついている。
私にこのオンラインゲームを勧めてくれた友人である。
私がゲームにはまり、不登校になってから連絡を全く取っていなかったが、頼れるのは彼しかいなかったのだ。
kuva「電話してみるか・・・説得できればいいが・・・」
何回かのコール音の後、繋がった
「kuvaか!今まで何してたんだよ!というか心配してたんだぞ!」
第一声は驚いた様子だった。
なんだか久しぶりな気がする。
友人のToki、なんにでも詳しい頼れる奴だ。
kuva「すまん、色々あってな」
Toki「お前が死んだんじゃないかって噂があったがそうでもなかったんだな」
kuva「お、おう。死んだ気もしたけどな」
Toki「よくわからんが良かったよ」
kuva「ごめん。あといきなりなんだけど、頼みがあるんだ」
Toki「急だな。頼みってなんだ?言ってみろ」
kuva「お前が勧めてくれたゲームあるじゃん、かるーあのイェアってやつ」
Toki「ああ、あれか。ずっとメンテ中でこれでサービスが終わるとかなんとか」
kuva「どうにかバグ修正できないか?」
Toki「あ?何言ってんだ?」
無理難題である。
しかし頼れるのはTokiしかいない。
Toki「一般人の俺がバグを?いくらなんでもそりゃ無理だ」
kuva「どうしてもやらないといけないんだ!」
Toki「無理だって」
kuva「頼むよ」
Toki「流石に無理だろ。てか、なんでそんなに真剣なんだよ?」
kuva「これには深い訳が」
Toki「深い訳?言ってみろ」
kuvaは今まで起こったことを伝えた。
死んでから女神に会いゲームの世界に転生してみたんになって云々。
しばらくの沈黙の末、Tokiは答える
Toki「ほう、お前にしては面白い言い訳だな。俄然興味が沸いてきた」
kuva「やってくれるか?」
Toki「まぁやってもいいが、ただ働きは嫌だぞ」
kuva「もちろん。出来ることは何でもするよ」
Toki「言ったな。よし、俺の家に来い。早速実行するぞ」
ゲームのデータはまだTokiのパソコンに残されていた。
ここから解析し、色々なデータを集めていったのだが不具合の起こったであろうデータは発見できなかった。
しかし、ここで登場するのが海外のミラーサーバーである。
違法に作られた本家ではないサーバーで、本家が終わってもある程度までは運営しているのである。
このミラーサーバーは経験値などが何倍、ドロップが何倍と設定されて、本家では味わえない爽快感があるとされ重宝されている。違法だけど。
Toki「うーむ、情報が少ないな・・・お、やっときたか」
kuvaが到着し、更に詳しい話をする。
なるほど、と頷くToki、「それであの終わり方したのか」と理解を示した。
Toki「信じられないことだが、お前の言ってる通りの終わり方したよ実際に」
kuva「色々あったよ」
Toki「だろうな。それで、データのおかしいところが見当たらないんだが心当たりあるか?」
kuva「ああ、奴は未踏の地に入ったと言っていた。これは通常じゃ入れないところへ入り込むバグを利用したんじゃないかな」
どんなものにでもバグは発生する。それを取り除くためにメンテナンスをする技術者がいるのだ。
しかしアップデートで予期せぬ不具合は起こるものだ。
運営にも知らなかった不具合、バグを悪用した不正行為である。
色々頭を働かせ考える。
そうだ、かるーあ国から遠くない場所で不可侵である場所は限られている。
虱潰し調べるしかないか。
kuva「あ、確かそこには他の屍があったと言ってたな。掲示板なんか調べれば裏世界への入り口の入り方書いてあるかも」
裏世界とは入り込めない場所に入ると地面の下や通常みることの出来ない側へ行け、見たことのない風景を見ることが出来る場所である。
もちのろんバグを利用したものであるが、情報過密で読み込みが遅くなった時に何度も方向キーをガチャガチャやることで行けることもあるとか。
ふむ、掲示板に書いてあった。
この場所で特定のスキルを使うと読み込みが重くなりいけない場所へ入り込めると。
大部分のプレイヤーはそこで強制終了してしまうらしいがごく一部は入り込みに成功しているらしい。
Toki「ここだな。なにか埋め込まれてるのが無いか調べるか」
kuva「頼んだ」
Toki「よしビンゴだ。あったぞ」
kuva「流石だな」
Toki「解析終了っと。これで解除キーは作成できるぞあとは・・・これをどうやって実行するかだが」
しばしの沈黙の後、ため息をつくToki。
考えもなしにやらせたのかと呆れた様子だった。
kuva「考えてある」
Toki「だよな!俺を不安にさせるなよ!」
kuvaの計画とは。
kuvaがみたんとして生きていたこのゲームの中で出会わなかった人物がいる。
そう、kuva自身である。
何故いないのか分からないが、いないということはたぬこの影響を受けずモフモフ化されていないということ。
Tokiが作ってくれるであろうバグ修正の解除キーをkuvaに持たせゲーム内(kuvaがみたんとしていた世界)で実行させる。
そうすれば正常な世界を取り戻すことができるのではないか。
Toki「とりあえず完成させるわ。今日はもう帰っていいぞ」
kuva「ああ・・・任せる」
帰り道、一気に不安が襲う。
どうやってかるーあの世界に戻る?
どうやって・・・え~?もう一回死ぬぅ?
いやいや現実的にありえない。
これは・・・頼み込むしかないだろ・・・嫌だけど・・・運命の女神様によ・・・
家に着くと早速父の姿をした運命の女神に問いかける。
あの世界に戻る方法は無いのか。
一時的でもいい、仲間たちを助けたいんだ!と。
父こと運命の女神「ない事もないです」
kuva「マジか!?やったぜ」
女神「ただの一度切り。解除キーが正常に作動しなくても一度切りなら」
失敗は許されない。Tokiがうまくやってくれるのを願う。
自分さえ良ければと今までは思っていたが、受けた恩は返さなければ心に残るモヤモヤが晴れはしない。
待っていろ、俺が必ず・・・助け出す!
Toki頼みだが。
不安が心を押しつぶしてしまいそうだ。
誰かの力が無いと何もできない自分は待つことしか出来ない。
今、この時、苦しんでいる彼らがいる。
もどかしい。
落ち着け俺、言い聞かすも落ち着くために持っていたコーヒーカップは某県知事が持っていたように震えていた。
長いようで短い時間が過ぎる。
待つしか出来ない無力さだけが心に重くのしかかる。
いつでも他力本願だ、しかし・・・決意は強く誰にも負けないと確信している。
しばらく祈るような恰好で天井を見つめていた。
kuva「あの染み、人の顔に見えるな・・・・ってなに考えてるんだ俺は。あ、電話だ」
Tokiからの電話はもうすぐ完成するから来いというものだった。
準備が整うんだな。神妙な面持ちで両頬を叩く。
よし、行くぞ。
Tokiの家は角を曲がって直ぐ、チャイムを鳴らすと本人がすぐ出てきた。
Toki「や・・・・やぁ・・・」
髪の毛が真っ白になってしまったかのような風貌のToki、生きてはいるようで安心した。
Toki「待たせたな。出来たぞ。渾身の出来だ。これだ、さぁ持っていけ!」
kuva「Toki・・・ありがとう・・・あと、なんて言ったらいいか・・・」
Toki「礼などいらん、さぁ行ってこい。俺を楽しませてくれよ」
kuva「ああ。期待通りになるさ」
解除キーを持って父こと運命の女神の前に来た。
これがそうだ、と突き出した。
運命の女神「確かに受け取りました。あとはこのデータを貴方のキャラクターに組み込めば準備ができます」
kuva「早くしてくれよ」
女神「急いでも仕方ないことです」
お前、お役所仕事かよ?こっちは急いでんのに時間ギリギリまで伸ばすんじゃねーよ。
こちとら税金払ってる人間様だぞ?え?あ、まだ俺学生だったわ。
てへぺろーん。
kuva「まだですか女神様?」
女神「まだ5分しか経ってませんけど」
kuvaには長く感じる。目覚めてから一分一秒が何時間にも感じてしまう。
焦ったところで自分には何もできないのだ。
女神「もう少し時間がかかります。その間は休んでいてください。あなたにはやらなければならないことがあるのです」
kuva「休めだって?そんなの出来るわけ・・・」
父こと運命の女神がkuvaの身体を持ち上げ布団に叩きつけた。
あ、これ、前にもやられたやつだ。
第一話でkuvaが父親に殴りかかった時に返された奴と同じだ。
分かったよ、素直に寝るよ。
衝撃と共にkuvaの意識は遠くへ飛んでいた。
目が覚めると、そこは以前に見たことのある風景だった。
戻ってこれたのか?
辺りを見回す。
見覚えがある、ここはかるーあモカから少し離れた場所であった。
確認すると頭の中で囁く声が聞こえてきた。
運命の女神「きこえますか?私です。たぬこです」
kuva「おい、冗談が過ぎるぞ」
女神「ああ良かった。無事転送されたとうですね。残された時間は少ないです。さぁ早く解除キーの実行を」
kuva「任せろ。このためにここまで来たんだ」
解除キーをONにしようとした時だった!両腕を何かで押さえつけてしまったのだ!
動かない、こんな時に。
たぬこ「来ると思ってましたよ。ほう、その姿が本体ですか。早く消さねば」
目の前にたぬこが現れた。
kuvaの腕を押さえつけているのはかつての仲間であったかるーあモカ四天王の二人である。
シオン「流石ですたぬこさん。ピンポイント予測できるなんて未来の機械なんじゃないですか?」
yasu「そんな機械ってたぬきって言われるとブチ切れますけど、たぬこさんはたぬきの妖精ですもんね」
たぬこ「分かってるじゃないか。そうだよ、たぬきだよ。猫じゃねーし」
kuva「ちくせう!放しやがれ!」
たぬこ「おっと、そんな口をきいていいのかな?というかお前の命はこれまでだよ。今更何しに戻ってきたんだ?
戻ってきたところでモフモフ化は終わってるからどうにもならないし、お前もモフモフ化してやるよ。そうしないよ秩序が保てないからな」
解除キーを起動すればすべてが丸く収まると思っていた。
しかし事態はそう言っていなかった。
何もできずモフモフ化されたらもう元の世界には戻れないような気がする。
運命の女神もこのようになることは予想していなかっただろう。
たぬこ「簡単なお仕事です、さぁこの水を飲ませてあげなさい」
ナナリー「アイアイサー」
ナナリーがタピオカ入りの水を口元に近づけた。
無味なタピオカに無味な水、美味しい訳がない。
kuva「く・・・せ、せめてミルクティにしてくれ」
ナナリー「え?ナナリー特製のやつ?」
kuva「・・・そうだ・・・そっちにしてくれ」
ナナリー「って言ってますけど」
たぬこは呆れた様子で、最後の足掻きだ慈悲をくれてやれとナナリーに指示を出した。
ナナリーは嬉しそうに水に紅茶のティーバッグをひたひたし始めた。
「ところがどっこーい!」
ドーン!とどこからともなくナナリーに体当たりをした何かがいた。
ナナリーの持っていたお茶は無残にもこぼれてしまった。
たぬこ「な、なにやつ!?」
みたん「私だ!」
みたん!?どうして?モフモフ化されていなかったか?
いや、見ると所々モフモフ化していた。
kuva「みたん!?どうして?」
驚くkuvaが問いかける。
たぬこも少なからず驚いていた。
みたん「これくらい屁でもないね。まだ完全に取り込まれちゃいないよ。ここにいる奴らより意志が強いものが生き残るんだ」
kuva「みたん・・・そうだな。俺だって鋼鉄の意志を持っている」」
みたん「知ってる。私はみたんでありkuvaであったからな!」
kuva「ああ、俺だって知ってるよ!」
胸が熱くなっている。これほど誰かを信用したことがあるか?
生まれてから今までこんな感情を持ったことはなかった。
みたんも同じだろう。
俺はkuvaでありみたんである。
シオン&yasu「う・・・」
kuvaを押さえていた二人が怯む。
圧倒的な意志の強さがこの二人に伝播したのだ。
解除キーを使うのは今しかない。
手榴弾のピンを抜くが如く、解除キーを発動させた。
kuvaを中心に波紋が広がり、みたんの姿、シオンとyasuの姿は本来の人の姿に変わっていた。
ただ、たぬこは抗い押し戻そうとしている。
kuva「ほれ、もっと腹から声を出せ!」
ナナリー「く、苦しい・・・」
みたん「往生際が悪いなナナリーは。yasuとシオン、この支配を終わらせよう!」
yasu「そうだな!ありがとう」
二人はかるーあ国へ向かう為に走り出す。
みたんはナナリーに蹴りを入れ、やっとのことでモフモフ化を解くことに成功した。
たぬこ「ゆ、許さんぞぉ・・・!!
kuva「つ、強い・・・」
たぬこの意志はkuva達よりも頑強で、押し戻す力はkuvaを凌駕していた。
たぬこ「おい!早く来いマキナ!モモンガ!」
マキナ「お待たせしました。私達もお手伝いいたします」
モモンガ「モフモフ化は世界を救うんだトナー!!」
まじか・・・これ以上持ちそうにない・・・みたんも苦しそうに跪いていた。
シオンとyasuがかるーあ国へ行きモフモフ化解除された人たちの力を使えば対抗できるだろう。
しかし、このままでは到着する前にこっちが屈してしまう。
kuva「これまでなのか?」
頭の中で何かが囁く。
これは運命の女神?
「・・・せ・・・な・・・・が・・・いくま・・・・ろよ」
聞いたことのある声。
頼もしい声。
kuvaがみたんとして生きていたこのゲームの中で出会わなかった人物がいる。
そう、kuva自身である。
それと俺にこのゲームを勧めたTokiである。
kuva「流石だぜToki!待ってたぜ」
Toki「持ってきた、改良した解除キーをな」
Tokiの頭にはでかいタンコブが出来ていたので、運命の女神がジャーマンスープレックスをやったことは容易に推測できた。
たぬこ「な、なんだと!?」
Toki「kuva、解除キーを発動しよう」
たぬこ「さ、三分間待ってくれ!」
kuva「分かった!食らいやがれ!SAKAI!」
解除キー:SAKAIは発動し、たぬこ達を吹っ飛ばした。
みたん「目が!目があぁぁ!!!!!」
強力な衝撃波が辺り一面に走る。
マキナもモモンガも元の人の姿に戻っている。
たぬこは抗っていたが、次第に姿を変えていき可愛いたぬきになっていた。
kuva「終わったのか?」
みたん「終わったね」
Toki「たぬきっていうことは、元々はモンスターにもバグがあったってことか?」
kuva「分からんけど。それはそうと来てくれてありがとうToki」
Toki「心配だったからな。というか、新しい解除キーを届けに行って気づいたらここにいたんだ」
あの野郎、ふざけたことをしやがって、ありがとう。
Tokiが更にここに留まる時間が少なくなっていることを告げた。
みたん「帰るんだね?寂しいよ」
kuva「俺もだ。だが、俺とみたんはいつでも心で繋がっている。別れじゃないよ」
運命の女神「お別れの時間です」
kuva「タイミング悪すぎだろ女神様よ!もう少し余韻に浸りたいんだが」
運命の女神「力を使い過ぎました。タイムリミットはあと1分です」
Toki「早すぎ。でも早く帰りたいな」
みたん「分かった。また・・・いつか・・・戻ってきてくれよ」
kuva「ああ、いつか、必ず」
運命の女神「時間です。お疲れさまでした」
Toki「時間は無慈悲だな。さらば!」
kuvaとTokiはかるーあ国から姿を消した。
残されたみたん達はうずくまるたぬきを拾い上げ優しく撫でた。
みたん「モフモフ化も悪くなかったが、元の姿が一番だよ。さぁこれから色々やることがあるぞ!」
エピローグ
現世に戻ってきたkuvaとToki。
しばらくしてオンラインゲーム「かるーあのイェア」はサービス提供再開し、バグは何事もなかったように修正されていた。
まるで何も無かったかのように。
kuvaは色々思いかえす、これは夢だったのではと。
しかし同じ風景をTokiも見ている、夢ではないのだと。
今は運命の女神は消え去り、会う術は無くなった。
生きづらい世界、でも愛している世界。
生きる場所が違っても誰かを想いながら生きている俺がいる。
きっとお前もそうだよな。そうだといいな。
サニー「私は元々モフモフ化してなかったんだが。知らない間にいろいろ終わってた」
完
※SAKAIとは・・・某ファンタシーなんとかオンライン2のプロデューサーであり、数々の失言をして信用を失った人物の名字である。




