第2章6話
私の名前はkuva、訳あって今はゆいPである。
生きているなら一度は経験しているであろう競争。
それはテストの順位であり、受験や就活の合格を手にするための避けられないものなのだ。
そして今ここにとんでもない下衆野郎が行おうとしている競争がある。
そう、それこそ宅配競争なのだ。
同じ業種の宅配を同じ時間頃に注文し、どの店が早く到着するかを競うゲーム。
遅かった方にぶちぎれるという事例があるらしい
これは私の年上であるルミ先輩から聞いた話なのだが、「お前の所はこんなに遅かった」って言われたらしい。
まぁ、クズ野郎は死ねばいいよね。
切れても良いよ客は神様じゃないしね。死ね。
それはさておき、Tokiの頭の中にいる神様は優しい口調で囁きかけてきたらしい。
以下はその回想である。
kaze「私はkaze神、全知全能の神である」
Toki「知らんがな」
Kaze「おやおや?私を知らないとは異教徒ですか?まぁいいでしょう。私はモアイの姿をしていますがこの世界を統べる神なのです」
Toki「その神様ってのが私になにか用なのですか?」」
Kaze「君は死んでないけど、俺の部下である運命の女神って奴がへましたみたいで君に頼みたいことがあるんだ」
Toki「運命の女神?」
Kaze「そうそう、そいつ」
Toki「知らないわけでもないが・・・ってかkuvaまた関わってるのか」
Kaze「知ってるなら話は早い、君にkuva救出をお願いしたいのだ」
Toki「俺にしかできないことなんだな?」
Kazeは静かに頷いた。
厄介事はご免だが、kuvaの命が掛かっていると思えば断る理由はない。
ボカロの象徴である初音ミクの日(3/9)と現代人の価値観をガラリと変えた震災(3/11)を足して数日後(3/22)に産まれた俺に深い意味を感じざるを得ない。知らんけど。
kaze「それじゃ君をkuva君のいる世界に転送するな、上手い事準備が整ったらこちらから連絡するからな」
Toki「分かった」
そう言うと意識を失ったToki、気づいたらかるーあ国にいたのだ。
kuva「ということは俺は死んでいないんだな?」
Toki「まぁ、そうなりますかね」
kuvaは喜んでいいのか分からないが、元に戻れるならこれ以上の喜びは無い。
だが今はみたんを助けなければいけないのだ、戻るには早いだろう。
頼もしい仲間が増え、足取りもカルーア(軽やか)な気分になった。
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Tokiがkuvaと邂逅した同じ時間、別の場所では新たな物語が始まろうとしていた。
宴会場の近くにあった便所の、汚らしい文字で書かれた店主のイラつく格言を見たたぬこちゃん。
たぬこ「なにを偉そうなことを言ってるんだ?こういった自分の意見を他人に押し付ける言葉って、頭にくるよね」
モモンガ「鉄槌を下す時が来たんだトナー」
たぬこ「こんなクソッタレな格言、私の言葉で塗りつぶしてくれましょう」
極上のオトヒメ「ライ〇ップよりも厳しい食事制限をした私たちにとっても相応しい言葉は他にありますよ、ね?」
たぬこ「ああ、世界を征服しよう。もふもふ教が何よりも勝っていることを皆に知らしめるのだ!」
yasu「何から始めます?」
たぬこ「そうだな、まずはこの旅館を粛清しなくてはいけないな。パソナの獄門島宜しく、何が今必要なのかを知らしめるのだ」
yasu「あのパソナの?低賃金で若い労力を湯水の如く使う悪人がやることをやるんですか?」
たぬこ「はっはっは、人聞きが悪い事を言うんじゃないよ、私は全ての人の為に、今を生きる人の為を思って提言してるのだよ。権力は無知を従わせる為に存在するのさ」
yasu「ですが、若者達が不幸になりませんか?」
たぬこ「君はもふもふ教で不幸になったか?」
yasu「いえ・・・」
たぬこ「私は全ての彷徨える羊たちを導くために道を示しているのだ。低賃金だろうと働ける喜びを、若くて無知な人々を救えるのだ。これこそパソナと同じ考えなのだよ」
モモンガ「流石たぬこさんだトナー。もふもふ教は最強だトナー」
たぬこ「そうと決まれば横浜中華街で里帰り不倫してそうな闇の深いアスリートを探してこい!」
一同「ははっ!」
たぬこ「ふっふっふ、この旅館を潰して‟串カツたぬこ”でも開業するかな」
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kuvaことゆいPはニコ達の乗ってきた車に乗り先を急いだ。乗り切れていない仲間たちは徒歩で現地を目指す。
そして、ついに目的地であるアステカの地へたどり着いたのだ。
そこは鬱蒼とした森林地帯で、何やら古代の遺跡みたいな場所である。
何か踏んだら罠が作動しそうな感じがするぞ。
ニコ「気をつけろよ、なにがあるか分からないからな」
kuvaことゆいP「ここだけ色が違う床があるな」
恐る恐る触ってみたが、ただ床の色が違っただけだった。
しばらく探索をしたが何も見当たらず、徒歩で向かっていた仲間たちも到着をした。
気が付けば日が沈みかけていた。
ゆいP「せっかくここまで来てなんの手掛かりも見つけられないなんて・・・」
マキナ「もう少し探しましょう」
ayah「あれ?あの太陽何かおかしくないですか?」
ayahの指さす太陽は、太陽なのだが違和感があった。
今何時だ?いや、そんな問いは最早必要なかった。
太陽が二つ存在していたのだ。
何故?いつからそこにいた?
気づかないということは何かしらの影響が私たち全員に及ぼしていたのだろう。
kuvaは目をつぶり、考える、そして目を開けて太陽を見た。
やっぱり二つありますね。
kuvaは眩しい光の中で太陽を凝視していた。
何も分かりはしていないが、kuvaの視線に気づいた太陽はみるみる姿を変化させる。
一方は地平線に隠れ、もう一方は燃え盛る鳥の如く姿を変化させたのだった。
目の前に現れた鳥は、私たちが探し求めていたものだったのか分からないが、ついにこのアステカの地で発見することができた。
その姿は神々しくて、見つめ続けるには強すぎる程だった。
kuvaことゆいP「なんなんだ、この光は」
周りの人々も直視できず手で目を覆うもそれだけでは足りないようで、背を向けている状態であった。
その中でニコはやっと出会えたことにより興奮をしているようだった。
ジリジリと背中を焦がす光はやがておさまった。
恐る恐る目を開け、光があった場所を見る。
そこには何者をも寄せ付けることを拒むであろう形相の鳥が居たのだ。
ニコ「これが、伝説の鳥なのか?」
その鳥は羽を広げ扇ぐと大きな風を起こした。
すさまじい風圧に飛ばされそうになるも、そこいらの石や木にしがみ付いて何とか耐えた。
kuvaことゆいP「みんな大丈夫か?」
ソーニャ「なんとか無事です」
皆は無事なようだが鳥は更に羽を揺らし何かを投げつけてきた。
ティア「危ないっ!」
間一髪避けることができた。これは・・・針か?
しかし、姿を現したからといって逆光で姿は黒いままだ。
裏に回って攻撃はできないものか。
鳥「避けましたね。流石です」
一同「え!?鳥が喋った!?」
鳥「私ほどの力があれば喋る事は可能、そして、この姿を見た者は生きては戻れないでしょう。それもまた一興」
ゆいP「なんだと?その自信はどこからくるんだ?」
鳥「自信の塊しかないから脱サラしてこんなところにいるんだよ。分かったか愚か者どもよ」
なんだかリアルなお話になってきたなぁ。話せば分かる相手かもしれないが、鳥だし、どうにかして焼き鳥にしてどうにかできないものか。
こちらが躊躇していると、何やらぶつぶつと鳥が言っている事に気づいた。
呪文でも唱えているのだろうか、またあの激しい攻撃が来るかもしれない。
ささっと身構える。
鳥がまたしても羽をばたつかせ、その風が私たちを包み込んだ。
鳥「余興はこれからだよ。さぁ私を楽しませてくれ」
マキナ「かるーあ国をぶっ壊す!!」
マキナは鳥に操られたようで、サニーの手足を押さえつけた。
サニー「え?なになに?」
動揺する一同。
そして鳥が持っている何かに光が反射し、その姿をはっきり見ることができた。
鳥の手に持っている物はダーツの矢、それをサニーに投げるつもりだ。
しかし、その鳥の顔を見て色々な思いが頭の中を駆け巡った。
どこかで見たことのある顔、それはかつてかるーあ国で権力を振りかざしていた者のであった。
鳥に操られているのまマキナだけではない、忍者の空白もその一人だった。
そしてティアディアも操られている。
空白は持っているダーツの矢をサニーに向け投げようとしている。
操られている仲間は手拍子をしながら叫ぶ
「く・る・ま! く・る・ま!」」
ゆいP「おいやめろ!」
過去の出来事が蘇る。
回想で聞いただけだが、ここで空白がダーツの矢を投げ、サニーの額にぶっする刺さる過去があるのだ。
そして無敵だと知らない団員が死んだと思い込む。
だが、今はこのサニーが無敵であるという保証はないのだ。
なんとかやめさせなければいけない。
少ない脳みそをフル回転させる。
なにかいい案は無いのか。
鳥を見てサニーを見て、交互に見ていたら鳥が昔出会った人に見えてきたのだ。
もしかしたら、いや、そんなことはないだろう。
だが、一縷の望みは鳥の良心に訴えるべきだ。
ゆいP「お前、お前はニバンボシだろ?そうなんだろ!?」
鳥「!!??」
動揺した鳥、操られている仲間の手が止まる。
合ってたか?合ってなければ青山テルマみたいに震えはしないのだから。
よし、正体が分かれば突破口は見つかる!ここから一気に畳みかけるぞ。
鳥「ニバンボシ?私の名はケツァルコアトル。ニバンボシではない」
ニコ「見覚えあるぞその顔、お前はニバンボシだ!手に持っているダーツの矢がその証拠だ」
鳥は身震いをし、鋭い視線を送ってきた。
それは物悲しそうに見えた。
鳥ことニバンボシ「私の名はケツァルコアトル、ニバンボシという名はとうの昔に捨て去った。その名前で呼ぶお前たちは万死に値する」
ニバンボシ・・・かつてかるーあ国の宰相をマックから引き継いだ人物である。
かなりの実力者でありながら、消えるようにその地位をビビに渡して去っていったのだ。
ニコ「おいニバンボシ!みたんはどうしたんだ?」
ニバンボシ「みたん?ああ、あいつは私の中で眠っているよ」
眠っている?
みたんはニバンボシの中・・・?もしかして食われてしまったのだろうか。
ニバンボシ「お前らは知らないだろうが、私の中にいるみたんは一部に過ぎない」
一同「??」
ニバンボシ「説明しても理解はできないだろうな。理解できたとしてもお前たちはここで死ぬ運命なのだ」
ソーニャ「そんな日和ってる事言ってるとお前のタマゴで目玉焼き作って二段ハンバーグに添えてやるぞ!」
ニバンボシ「私は男だ、卵は産まない」
ソーニャ「ちくせう!!」
ayah「おいしそうですね、それは別の機会に食べさせて貰えませんかね?」
ソーニャ「いいですよ」
こんな時に食い物の話とは場違いな、空白が持っているダーツの矢は今にもサニーの額を貫こうとしているのだ。
サニー「離してください!ここで倒れる訳にはいかないのです!」
サニーにはやることがあった。
まだmanacchのパンツをゲットしていないのだ。
ゲットせずには死ねない!
不屈の闘志でなんとか跳ね返そうと身構えるが、無情にも空白の手から投げられた矢はサニーの額にブッスリいってしまったのだ。
玉露「サ、サニー!?」
サニー「こんなこと・・・前にもありましたよね・・・?」
確かにあった。詳しくは転みたの何話か知らないけどどこかに書いてある。
今でもサニーが不死身ならどうということもないが、あれから時間が経っているので死んでしまうかもしれない。
ディア「南無・・・」
サニーの安否はともかく、目の前のニバンボシと対峙しなければいけない。
ニバンボシ「私のダーツの矢はフルオートだ。私の意志で投げつけるものではない。ただ、近寄れば命は無いと思え」
最近アンチっぽい発言しかしてないTokiは一計を案じる。
操られていない仲間はまだいる、相手は一方向からしか見ていない、この隙に後ろに回り込めば急所を攻めることができるかもしれない。
しかし、急所はどこにあるのだろうか。
Toki「kuva、話を長引かせてくれ、気づかれないように急所を狙うわ」
kuvaことゆいP「任せろ、おいケツアナコワレテル奴、なんでお前がここにいるんだ?みたんはどこにいるんだ」
ニバンボシ「ふむ、宜しい、お前らはこれから死ぬのだから余興として少し話してやろう」
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私の名前はニバンボシ、今はケツァルコアトルである。
脱サラをして夢だった店を開いて早々、ヤクザやさんたちにケツの毛を毟られてしまったのだ。
その恨みを晴らすべく、私は願った。
富とか名誉とか要らないけど、翼が欲しい!と。
そしてそのヤクザを捕まえて高い所から落としてやると!
そんな願いはかなう訳もなく、不貞寝をしていた時に夢を見たのだ。
「あなたに素晴らしい翼をあげましょう」
ニバンボシ「え?本当に?」
「ですが、翼と引き換えにあなたの姿は別のものになるでしょう」
ニバンボシ「願ったり叶ったり!」
「それでは早速、この扉の外へ向かってください。そこがあなたの新しい世界です」
ニバンボシ「ああ」
目が覚めた、そして今いる所は店ではなかった。
鬱蒼とした森の中、自分の身体は鳥のような形になっていることに気づいた。
翼を羽ばたかせると、体は浮かび上がり木々の上まであっという間に到達していた。
数々の遺跡が眼下に広がる。
そうか、私は、解放されたかったのか。
復讐を願ったが今はそんなことは頭の中にはなかった。
この世界で思うように生きたい、素直にそう思った。
そして何年か過ぎ、私のテリトリーにやってきた者がいた。
みたんである。
どういう訳か私を探しているようだ。
みたん「まだ見ぬ未知なる生物はここにいると聞いたが、噂だったのだろうか」
そう、私はこの頃から誰かに姿を見られていたらしい。
UMAというのだろう、未確認生物として私を探す者が現れ始めたのだ。
私の能力であしらっていたのだが、目の前にいるみたんは違っていた。
みたん・・・かるーあ国の最有力者であり私の唯一心を許した人だった。
かつて私もかるーあ国の一員であったと記憶している。
それは現世でプレイしていたゲームの中の世界のことだ現実ではない。
だがその姿はゲームの中の姿と瓜二つ、私は懐かしさを感じていた。
私はみたんを追い、そして疲れ果てているみたんを見つめていた。
不思議な感情が心の底から生まれた。
みたんを取り込めば全てを統べる者になれるのではないか、と。
しかし、それはみたんを殺してしまうこととなる。
私は望まない・・・だが、衝動は抑えることができなかった。
寝静まった頃を見計らい、私はみたんを食べたのだ。
食べたというのは語弊がある。体内に取り込んだことで力を得ているのだ。
今までに感じたことのない、力が心の底からみなぎっている感じを覚えた。
なんという解放感、私は今まで感じたことのない幸福を覚えた。
素晴らしい、素晴らしいぞこの身体。
「ありがとう、運命の女神・・・」
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kuvaことゆいP「おい、ちょっと待てや!」
ソーニャ「どうしましたそんな大声で?」
運命の女神だと・・・?
kuvaの頭の中でいつも囁く神様ってやつの名も「運命の女神」だ。
どうなってやがるんだ、そいつは同じやつなのか?
だとしたらこの展開をどう考える?
俺たち(kuvaとニバンボシ)は運命の女神の言いなりに動いているというのか?
考えてみればおかしなことだった。
どうして俺が別世界で冒険しているのだ。
別世界と言っても俺がかつてプレイしていたオンラインゲームの世界だ。
全て夢の話だったのだろうか、いや、前回はTokiがやってきて助けてくれた。
夢ではない。今、その二人ともこの世界にやってきている。
私は「運命の女神」と呼ばれる神に気に入られ、Tokiはその運命の女神の上司である「kaze神」に。
そして、目の前にいるケツァルコアトルことニバンボシは「運命の女神」によってここに来たという。
もはや俺たちがどうこう出来る問題ではなくなったいる。
これは・・・神々の闘い・・・。
いやいや、単に暴走した部下を上司が懲らしめるという〝こち亀″みたいなもんだろう。
この世界はどうなってやがるんだ。
ニバンボシ「君は確か・・・ゆいP・・・だったかな?何を待てばいいのかね?」
鋭い眼光に足が竦む思いだ。
おい、頭の中の女神さんよ、答えてくれよ早く!
運命の女神「・・・残念なお知らせがある」
kuva「マジか、つまりどうなってるんだってばよ?」
運命の女神「簡単に言えば、君を騙していた事になる、だが信じてくれ、私は君の味方だ」
kuva「信じろと言われても、敵対している相手もお前の操り人形だよな。どうしてくれるんだよ」
運命の女神「これには深い訳が・・・」
口ごもる運命の女神、その姿は見えないがうろたえているように聞こえる。
そして、重い口を開いたと同時に運命の女神の思考が私の脳に直接入ってきたのだ。
要約すると、kuvaがかるーあ国から戻ってからすぐのこと。
行きつけのダーツバーに寄ったら困ってる人が居たからついうっかり同情して能力を使っちゃったという話だ。
今こんなになっていることは露知らず、自分の撒いた種をどうやって対処しようかと困っているようだ。
kuva「行きつけのバーとは?」
運命の女神「目の前に居るニバンボシ君のバーだよ。いつも行っててな、楽しいんだよダーツって」
kuva「楽しいのは分かるが、あんた運命の女神だよな?実体あるわけ?」
運命の女神「あっ!!」
まだ何か隠してやがるこのクソ野郎。
目の前のケツァルコアトルを捕まえる前に全て吐かせなければいけないだろうか。
いや、その時間は無さそうだ。
後方に周ったTokiの準備が整っているようで太陽の光を鏡に反射させて合図を送ってきた。
kuva「聞きたいことは多いが、後にしよう運命の女神さんよ!」
運命の女神「あ、ああ」
うまく時間は稼げたが、煮え切らない思いである。
あとは誘導をするだけだ。
kuvaことゆいP「お前のことは分かった。辛かったんだな。同情するぜ」
ニバンボシ「うるせえ。お前に何が分かるんだ!」
ゆいP「面白いくらいに分かりすぎて笑えてくるよ。お前も転生したんだろ?」
ニバンボシ「なっ!!??」
動揺したぞ、今こそチャンスだ。
素早く突撃の合図を送る。
Tokiが茂みから飛び出したことに驚く仲間たちだったが、何かを察知して揃ってニバンボシに飛び掛かった。
一同「そりゃ!!」
よし!うまくい・・・いや、失敗だ。
操られている仲間が多い。
Tokiの必殺技も決まらなかった。
ニバンボシ「不意を突いても私には効かない。それにお前、癪に障るから最初に私の餌食にしてくれよう」
鋭い視線を浴びたゆいPは身動きを封じられてしまった。
このまま終わってしまうのか、いや、誰かが・・・。
今動かせる眼球で周りを見る。
仲間が仲間を捕らえ動けなくしている。
ソーニャ「は、はなせー!」
ティアはでかい乳でソーニャを地面に押さえつけている。
つまりティアの乳はでかい。
ビビ「畜生!」
ビビはディアのケツで押さえつけられている。
でかいケツに触れられて満更でもない顔をしている。
ニコとTokiは合流して攻撃の機会をうかがっていた。
ニバンボシ「私にかなう者はどこにも居ないだろう」
ゆいP「くそっ、勝てないのか・・・どうなってるんだ運命の女神様よ」
運命の女神「もう少し待て、ニバンボシの制御を試みている所だ」
ゆいP「何を偉そうに・・・だが今はそれしか方法はないのが残念だ」
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そして、同じ時、別の場所でのこと。
たぬこ「この先で合ってるんだろうな?」
モモンガ「間違いないんだトナ」
極上のオトヒメ「私のイケメンレーダーがビンビンよ。間違いないわね」
別ルートでアステカの地を目指すたぬこ隊一行は、目的地を目前にしていた。
yasu「流石に休みなしでここまでくると疲れますね。スーパーカブで登頂できれば楽なんでしょうけど」
夏乃緋香莉「何故にバイク?戦車の方が楽でしょうが」
たぬこ「いやいや、どちらも燃費を考えれば選択肢には入りませんよ」
たぬこ隊は歩いて頂上を目指している。
だらけきった己の下腹を見る度に楽な方法で行動はしないと誓ったのだ。
モモンガ「流石たぬこさん、筋肉は裏切らないし夢も裏切らない」
たぬこ「そうだな。もうすぐだ、機械などに頼ってばかりではいられないぞ。ド根性だ!」
ふとたぬこの目の前にあった岩石から生え出たド根性大根が見えた。
たぬこはその大根を蹴り飛ばすと不敵な笑みを浮かべた。
その大根を手にし、
たぬこ「更に歩みを進めよ!」
と言い放ち、大根をかじった。




