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第17章:絶滅リスト

ネクロ空間の歪みの流れに隠された隠れ家の奥深くで、セスの没落の報せは悲しみではなく、冷徹な戦術的分析を引き起こしていた。そこにある空気は淀んでおり、肌を粟立たせるような静電気のようなエネルギーに満ちている。


「なるほど……」


粗く彫られた石の玉座に腰を下ろしたジャックが呟いた。


「つまり、捕まったわけか」


「仕事を仕上げたのはスワッチ僧だと見られています」


ミネルヴァは機械的な冷たさで眼鏡を直しながら報告した。


「くそったれな弱虫め!」


リュウは玄武岩の柱に腕を組んで寄りかかり、不満を漏らした。


「12人を一人ずつ倒すという計画を台無しにしやがって。ただの囮だったのに、それさえまともにこなせなかったのか」

「心配することはない」


ジャックは、その場に静寂をもたらすような冷たい声で言った。


「セスがネクロエクスタシスを持っていたとしても、彼はおそらく我々のうちで最も弱い者だった。彼の敗北は、統計的に見込んでいた可能性の一つだ」

「それでも、どうする?」ミネルヴァは不安げな口調で尋ねた。

「セスは口が軽い。我々の居場所や今後の動きについて、情報を聞き出されるかもしれません」


ジャックは数秒間沈黙し、石の肘掛けを叩くように指を動かした。タップ、タップ、タップ。


「ミネルヴァ……現在、戦闘可能な状態の者は何人いる?」

「え? ここには、あなた、リュウさん、ウィル、そしてゴリアがいます。エンジはあと数日で任務から戻ってくるでしょう。そしてもちろん、私もいます」

「うーん。君たちが全員揃ったとしても、12人のうちたった一人と正面から戦っても勝てないだろうな」


ジャックは、微塵の迷いもなくそう言い放った。


「だ、でもあなたが指揮を執れば、きっと――!」

「いや」ジャックはきっぱりと彼女の言葉を遮った。

「今のところ、俺は戦えない。体はまだ準備ができていない。後遺症が深刻なんだ。時が来れば、俺自身が何人かを始末するつもりだが、今のところは慎重さが我々の最大の武器だ。優先目標のリストを確認しよう」


ミネルヴァは頷き、残留エネルギーで微かに震える一連の古文書を広げた。


「12人のうち、優先目標は4人です」


ビアンカ:独自のネクロ・フローの使い手。「太陽の娘」の称号を持つ。その力は星の純粋な顕現。


ライデン:赤き嵐を操る。首都での我々の標的だったが、居場所を突き止めることはできなかった。


スワッチ僧:五元素の達人。その経験から、おそらく最も厄介な相手。さらに彼は……ジャック、あなたの兄弟でもある。


イッセイ:「サンドマン、夢の息子」。最大の謎。彼の行方は、12人の筆頭であるジリ・アルカだけが知っている。


ジャックはため息をつき、瞳の奥に先祖代々の憎しみの炎がきらめいた。


「12人のうち4人……。その4人のうち、戦ったのは兄だけだ。あの傷から回復するのに6年かかった……だが、もうすぐだ」

「どうする?」ミネルヴァが尋ねた。

「帝国軍に援軍を要請するか?」

「そんなこと考えるな」ジャックが唸った。

「もし彼らに助けを求めれば、仕事を終えた途端に目撃者を残さないよう殺されてしまう。我々の目的は、契約を果たすためにあの4つのネクロ・フローを届けることだけだ。帝国を巻き込まずに支援してくれる人物を知っている」

「じゃあ……最初はどうする?」

「スワッチはベネシアにいる。警備が厳しすぎるな。イッセイもライデンも音沙汰がない。残るは……ビアンカだ」

「でも……12人の会合が目前に迫っているのに、太陽の娘を襲うのは危険すぎませんか?」

「もちろん、そうだ」ジャックは不気味な笑みを浮かべ、歯を見せた。


「だからこそ、今は襲わない。彼女の足跡を追う。会合が終わり、12人が散り散りになったその時……それが彼女を狩る絶好の機会だ。VOIDが勝利を掴む」


*


【家族の秘密と禁断の鎧】


一方、ベネシアの僧侶の神殿の上層部では、はるかに洗練された雰囲気が漂っていた。スワッチ僧侶は、揺るぎない落ち着きで茶を振る舞っていた。


「ご迷惑をおかけして申し訳ありません、皆様」スワッチはそう言った。その声には、まるで壁そのものから湧き出るかのような知恵が響いていた。


「スターク様、ライゼン……我々の共通の目的は明らかでしょう?」


堂々たる竜のリーダー、スタークはカップをテーブルに置いた。


「親愛なる僧よ、もちろんだ。しかし、先に進む前に、リバダビスの首都で実際に何が起きたのかについて話し合わねばならない」

「ふむ、そこで何が起きたのだ?」スワッチは、茶の湯気の向こうで目を細めて尋ねた。


「ライゼン、彼に説明せよ」

「はい」黒曜石のような鱗を持つドラゴンが頷いた。

「数ヶ月前、首都は正体不明の魔術師の一団に包囲された。ある囚人が彼らを食い止めた……フローレスだ。彼は変形可能な武器と鎧を身にまとい、それによって抵抗した。報告では彼は死亡したとされているが、今日逮捕された男は、私に対して全く同じものを使った」


スワッチは黙り込み、情報を整理した。欠けていたピースがついにはまった。


「つまり、バンメン・ノ・ヨロイの持ち主はベネシアにいるということか」

「彼はかけがえのない味方になるかもしれない、スワッチ。犯罪者のように扱うべきではない」スタークは提案した。

「どうでもいい」僧は突然の冷たさでそう答えた。


「俺の優先事項は、帝国のおもちゃで遊んでいるような小僧なんかじゃない。あの襲撃の黒幕は、お前がよく知っている人物かもしれない、スターク……6年前の『狂人の戦い』に関わった人物だ。ジャック・ザ・リッパーだ」


ブゥゥゥム!


部屋の気圧が急激に高まった。突風が窓ガラスを震わせた。スワッチは恐ろしいほどの鋭さでスタークを見つめた。


「俺の弟は死んだんだ、スターク」僧侶はそう言い放った。

「あの日、俺が自分の手で彼を殺すほど強くなかったとでも思っているのか?」

「ただ、未解決の点があると言っているだけだ」スタークはひるむことなく言い返した。

「もしジャックがまだ息をしているなら、ベネシアが彼が見る最後の光景になるだろう」


*


【牢獄の奥深く】


ローズは瞑想しようとしていたが、隣の独房から絶え間なく聞こえてくる騒音が、彼の忍耐をすり減らしていた。


「おい! おい! やあ~~~~!」セスは十回目にしてまたしつこく呼びかけた。

「あああああ! ちょっと黙ってろ、このクソ野郎!」


ローズは爆発し、石の壁を拳で叩いた。


「お前は本当につまらないな。沈黙に飽きないのか?」


セスは笑った。


「君の顔を見ればわかるよ、ローズ。君もまた恨みを抱いているんだ。私の言いたいことはわかるだろう。愛する人たちのために復讐しようじゃないか」


ローズは顔を上げ、その瞳には廊下の松明の光が映っていた。


「それは、彼らが望まないことだからかもしれない。セス、僕の村は虐殺された。悲鳴と炎の音を聞いた。そして君と同じように、僕が望むのはただ彼らと再び一緒にいることだけなんだ。殺すべき相手などいない。いつか彼らに会える日が来る……その時は、胸を張って彼らの目を見ていたい」


セスは重い沈黙を保った。その言葉の奇妙な純粋さに、心を揺さぶられていた。

「なんて感動的な……」


深く穏やかな声が、影の中から響いた。


「俺も加わってもいいんじゃないか? この老いぼれの人生にも、それなりに物語があるんだ」


スワッチ僧侶が鉄格子の前に姿を現した。


「セス・レッドフィールド、ローズ……未来と過去の負債について、少し話をしよう」


*


【僧侶の審判】


(もう10分くらい黙っている……)とローズは思い、冷や汗を一滴流した。

(何か考えているのかな?)


「おい、お爺さん!」セスが叫んだ。

「何だ、何も言わないのか?」

「ズズズッ……(いびき)」

「この馬鹿じじい、起きろ!」セスは憤慨して叫んだ。

「え? あっ! すみません、すみません、ハハハ……」


スワッチは頭をかきながら、笑みを浮かべて我に返った。


「ちょっとぼんやりしてた。年だからね」


僧侶は落ち着きを取り戻し、二人を眺めた。


「ゴジョの報告によると、負傷者は70名、物的損害は計り知れない。これを見過ごすわけにはいかないな」

「当然だ」

「したがって、罰は次の通りだ……セス、お前が所属していた組織を倒さなければならない」

「えっ!?」二人は声を揃えて叫んだ。

「この老いぼれ馬鹿、俺が裏切ったんだぞ!」セスが叫んだ。

「馬鹿げている!」

「面白そうですね、ハハ」


ローズは事態の展開を見て、小さく笑った。


「ハハハ、鎧の少年は話がわかるな」スワッチは頷いた。そしてセスを見た。

「カオリとまた一緒に働きたくないのか?」


セスは身構えた。その名は彼にとっての支えだった。


「チッ……老いぼれ。あいつらはもう俺を以前と同じようには見ていない」

「忘れてるな、セス。一人のダンサーの問題は、全員の問題なんだ」スワッチは鍵の束を取り出した。

「もしセスが少しでもおかしな真似をしたら……即座に殺してやる」


僧侶は、目には届かない微笑みを浮かべながらそう付け加えた。その瞬間、空気が何トンもの重さを持つかのような圧力が漂った。


「ちっ、ああ、そうか……もう雰囲気を台無しにしやがったな」


セスはぶつぶつと呟きながら、独房から出てきた。


「よし、彼女たちをチームに迎え入れるための口実が必要だ」スワッチは言った。

「まさか……」

「へへへ……さあ、行こう。ダンサーたちのミーティングに出席する時間だ」

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