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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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348/355

348 3月3日、結婚式

「カオル、誕生日おめでとう」


今日は3月3日。カオルの誕生日である。


「サンキュー。けど、アタイの誕生日が4人の結婚記念日になるぞ。良かったのかな」


「今更、なに言ってんだよ」

「カオルちゃんが結婚記念日を忘れないように、ちょうどいいでしょ」

「だよね~」


カオル、勇太、梓、ルナの4人で笑っている。


勇太が生まれた海辺の街の教会で結婚式の準備をしている。


あまり緊張感はない。


勇太ファミリーはみんなパラレル市内在住。さらに勇太が体力チートのようなものだから、みんなの間を走り回って普段から交流している。


すでに、改めて顔合わせするような間柄でもないのだ。


式を挙げる4人と、残る嫁ズ8人と親姉妹。プラス伊集院君で20人。梓の父である間門陽介も来てくれた。


式のあとは、会場近くのレストランで食事会。だから着替えだけして歩いていく。


勇太の前世よりも簡略だ。


今回はさすがに他人が来てスマホを構えていたりしない。神聖なのは違いないから。


撮影係はいる。ルナのクラスメイトで勇太とも友人になった、映像技術を学ぼうとしている足達リエコだ。


勇太絡みの動画で稼いでいるからとギャラは遠慮された。


勇太とルナが付き合い始めた頃の動画で7000万再生を越えたやつもある。


またルナの魅力を探ろうとする女子が、リエコがネットにアップしたルナの日常を見まくっている。


すでに大きな稼ぎになった。両親が双子を引き取ったとき、金銭的理由で進学を断念した彼女。

勇太らのお陰で、パラレル総合芸術大学に行く目処が立った。


もちろん勇太とルナは、遠慮なくお金を使ってくれと言ってある。


パイプオルガンの曲が流れてきた。


式場の教会奥に白いスーツを着た勇太が立っている。


家族が椅子に座って花嫁が来るのを待っているとバージンロードから外に続く扉が開かれた。


勇太がメイちゃん&ゲンジにやったサプライズを家族が聞いて、それぞれエスコートが付いている。


ルナ、梓にはそれぞれ自分の父親。


人工授精産まれのカオルには公式に父がいないから、伊集院君がエスコートしてる。


なにげに、この形式にこだわったのは伊集院君。カオルのためでもあるが、やはり大好きな勇太の結婚式で何かしたかったというのもある。


『遠慮しないで。これが僕らの友情パワーさ』

『さんきゅ、伊集院君』


この形式がいいと梓達が言ったとき、カオルのエスコート役をどうしようと思った勇太は素直に感謝した。


ルナ、梓、カオルは3人ともお揃いの純白なウエディングドレスを着ている。


みんなが勇太の前に来た。


言葉を発する前に、ふと熱いものが胸にこみあげてきた。


ぼそっ。「俺が、こんな風に幸せになれるなんて思ってなかったな…」


去年の5月10日に前の世界を去って、女神様の厚意でこの世界に来た。


そこからパラレル世界のルナ、梓、カオルと出会い、純子や伊集院君、その仲間とも仲良くなれた。


どこに行っても歓迎され、嫁ズも11人に増えて結婚式まで迎えることができた。


前世で妹の身代わりになったご褒美にしても、うれしすぎる。


女神様、パラレル世界で出会った人達、みんなに感謝してもしきれない。


目の前にルナ、梓、カオルの右手が差し出され、両手で包み込んだ。


色んな思いが交差して、勇太の目に涙がにじんだ。


それを見てルナ、梓、カオルも目が潤んできた。


「みんな、これからもよろしくな」


「うん、勇太」

「幸せになろうね、ユウ兄ちゃん」

「一緒に頑張ろうな、勇太」


みんなに拍手されて神父ならぬ、神母様の前で誓いの言葉を述べた。


「あなた方は、みなで手を取り合い、どんな苦難にも立ち向かうことを誓いますか」


「誓います」「誓います」「誓います」「誓います」

4人同時に誓った。


「みなで多くの子を育み、分け隔てなく子供たちを愛することを誓いますか」


誓いの言葉を並べていった。勇太は事前に聞いていて、これは間違いなくパラレル世界のものと思うものもあった。


それこそ男女の1対1を前提にしていない、前世の言い方なら不貞を推奨するものが7割だった。


男女比1対12のパラレルな宗教観念でなければ、淫靡な邪教認定されそうな誓いばかり。


むしろ疫病で世界が狂った1600年より前の教義は大半が焼かれた。資料も少ししか残っていない。


勇太は納得した。パラレル世界ではハーレムで子供を多く増やすことが必要な時代が来てしまった。


だからきっと為政者以上に、不貞と離婚を悪とみなしていた教会の上部は信念を曲げさせらた。


多くの愛と肉欲を最上の人間らしさとし、重婚を推奨した。というかするしかなかった。


一瞬だけ、そんなことが頭をよぎった勇太だけど、みんなに祝福されて現実に引き戻された。


「みんな、ありがとう!」


これで3人の嫁持ちになった。

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