モブは声までモブなのに
決まってしまった……
この俺が!何故か!!委員会の花形の一つ!!!
そう……“放送委員”に!!!!
もうさ、絶望しかないよね。
本当は文化委員か図書委員とか静かでいいかなーって、
中学の時もそんな人気なかったしいけるかなーって、思っていたんですよ。
それがまさかの大人気!!
それもそのはず、この学校お祭りとか地域との連携とかいう難しいことを好んでいるらしんだ。
なんか図書委員も色々するらしい。もちろん放送委員も役割あるんだけど……。
ーーー(回想)ーーー
「やっぱさー放送委員は声がいいやつがよくない!?
その方が活躍できそうじゃん」
「わかるー!」
「じゃあさ、ちゃーちゃんとかどーよ?」
ちゃーちゃんとは、このクラスのギャルっぽい女子で、まぁそのなんだ……美人なのである。
本名は百瀬千歌。身長170センチのモデル体型。俺よりも背が高い。くそぅ。
「あたしー?別にいいけど、それ声じゃなくて顔で選んでない?」
「ちゃーちゃんって声が可愛いわけじゃないけど、聞き取りやすい美ボイスじゃん」
「えーまじ?ちょっとあがるかも」
「んじゃ、放送委員の片割れは百瀬で決まりー!」
「もう一人誰かいないか?」
「ってか、家来まだどこにも立候補してなくない?」
「え、お、おれぇ」
「いいんじゃね?ちょっと緊張しいっぽいけど、慣れたらいけるだろ」
いやいや?いけませんが!慣れることも絶対ありえませんが!?
リッピート アフターrrr ミー…………家来 is モーブ !!!
「いや、俺なんてそんな……やったことないし」
「誰でも最初ははじめてだって!もしかしたら新しい自分に気がつくかも知んないしさ!
何か困ったりしても俺らが協力できることは全力でするしさ!」
「声だっていいもんもってんだしやってみなって」
あの、これは断れないやつなんですかーーー!
ーーー(回想終了)ーーー
ってなわけで、無事放送委員になってしまいましたよチクショー。
「 この学校には放送部もあるから、そっちと協力することもあるだろう。
どっかで顔合わせするはずだから安心するといいぞ」
先生ー!今の話聞いて全く安心できませんが。余計不安ですが。
ねぇ、放送部が全部やるとかじゃダメなわけ?
……あ、ダメなのね。わかっていましやとも。すみませんねぇ。
「お前ならできる!先生は応援しているぞ!」
熱井涼先生。あんたやっぱり改名すべきだよ。俺と名前交換しない?
絶対“涼”って感じじゃないでしょ。国宝級の顔面とイケボがなきゃただ暑苦しいだけだかんな!
はぁー、委員会活動が今から恐怖です。




