名前は知ったが、それだけだ!
一方的な距離のつめ方をされてから、なんやかんやで本日最後の授業の時間だ。
思わずガッツポーズしちゃうよね!!あー、早く帰りたい。
そうそう。俺は全く知りたくなかったんだが、ヤンキーもどきとメガネ君の名前がわかった。
自己紹介?んなもん聞いてるわけないだろ……己のことでいっぱいいっぱいだったわ。
いや、しかし、人間ってわからんものだなぁ……。
あんなチャラってるのに人懐こいし、コミュ強で顔も良くて性格までいいし、なにより次席ってなぁ。
しかも!もうクラスの中心にいるし!
いや、羨ましくなんかないけどな!!正直ちょっと疲れるしそっとしておいてほしいんだよ。
わかるだろ!?「「おい!」」
「おーい!家来ぃー!ちゃんと先生の話聞いとけよー」
へ!?
「な、何?」
「それじゃぁお前たち!どの委員会がいいか、そうだんなぁ……第五希望くらいまで考えろー」
ーーーレッツ シンキングタイムーーー
うお!まじか!!えーっと、俺にできそうな委員会はっと。
ヤンキーもどきの虎谷優都は、体育委員か学級委員って感じだよなきっと。
メガネ君、もとい神谷誠は……どうみても学級委員だよな。
俺はどうすっかなぁ
とりあえず同じモブ仲間と……って、このクラスには俺みたいなモブらしいモブいないんだった!
どうしよう……
「はぁーい!そろそろ決めてくぞー!」
待ってぇ!!俺まだ第一希望も決めてないって!
いや、入りたくないのが本音だけど、うちの学校少人数制だから絶対役割あたるんだよな。
それならせめて、すこしでも俺的にマシな委員会に所属したい。
「まずは学級委員だな!委員長と副委員長の二人を決めて、進行も任せていくぞ!立候補者いるかー?」
「はい」
やっぱりメガネくん……もとい神谷くんだ!
「おー、委員長は、中学でもずっと委員長してたから、超頼れる実績ありあり」
「先生。副委員長指名してもいいですか?」
「無理強いしなきゃなんでもいいぞ」
「なら、優都。お前副委員長な」
「はぁ?まじで言ってる?俺体育委予定だったんだけど」
「いいじゃん!俺二人にならついてくわ!」
「俺もー」 「僕もー」 「私も〜」
すでにクラスの中心ではあるが、この結束なんなんだよ。
俺ついてけねーよ……。
「んーまぁ、このクラス楽しそうだし、副委員長やりまーす!」
「ありがとな!神谷。虎谷。」
「じゃあ早速次の委員決め頼んでいいか?」
「はい」 「OKでっす」
クラスの顔になったっていうのに、何であんな自然体でいられるんだよ!
この得体の知れない感覚……モブにはきついわ。
幸先が不安すぎてお腹いたい。




