Collabo 35 夜の時間を静かに過ごす
お堂と言えど、仏像とかはなく、ただただ、広い部屋があるだけ。それでも、電灯とかロウソクとかはないに等しいから、少し不気味な雰囲気はあるか。なんて思いつつ、ムーナを連れて来る。
「えっ、なに?ここで寝るの?」
「ここ以外、どこがあるの?」
「そんなことを言っているなら、外で寝ててもいいぞ?野生動物も出るし、この辺り、草木は全部刈ったから、丸裸で寝ることになるぞ?」
「そ、それなら、こっちのほうがいいのか……。我慢する」
さすがに、曰くの噂があるこの寺で寝ることは憚れるか。とはいえ、ここ以外に建物がないのも事実だし、木も3キロほど先に行かないとない。そんなところで寝ていられないだろうとは思うし、正直、そこまで行くのは遠いと思う。
そして、諦めが付いたのか、ムーナは、部屋の隅に向かうと、そこで身体を丸めるようにして寝転がった。
何とも言えない姿勢だな。なんて思いつつも、何もなければさすがにこうやって丸まって寝るか。なんて思ってしまう。
布団くらい持って来てやってもよかったな。まぁ、荷物になるだけだし、持ってくるという選択肢にはならなかっただろうな。なんて思いつつも、私も、ムーナの近くで寝転がり、ゆっくりと身体を伸ばす。
今日はずっと整備兵たちの詰め所でモニターを見ている時間が長かったからな。目が疲れるのと同時に、いろいろかんがえるじかんがながかったようにおもえう。
とはいえ、おそらく、普段の公務に比べると、相当ましな気もする。普段の公務はわけのわからない法改正の草案を出してくるんだから、それを精査することに比べたら……。
とりあえず、明日だ。
明日、どこまで追いつけることができるか。そんなところかな。
とりあえず、この夜でも何もありませんように。そんなことを思いながら眠りにつく。
翌日の寝起きは最悪。
というのも、イバンが私たちを叩き起こし、機械兵とドルペントの兵との間っで戦闘が始まったと伝えてきたからだ。
もちろん、起こされてすぐにそんなことを言われても、すぐに頭が回転しないわ見学、亜頭の回路は一瞬で出来上がるが、着ている格好が恰好なだけに、すこしだけイバンは顔を逸らしながら、私とムーナを整備兵の簡易制御所に連れて行ってくれる。
もちろん、整備兵の前で、きくずした予備の戦闘服を見せびらかすわけにはいかないことはわかっているから、走りながら向かっているときにしっかりと戻し、誰の前に出ても恥ずかしくないフォルムで整備兵の簡易制御所に入る。
制御所の中に入ると、あちこちで機会兵が銃交戦中だと示す赤色のランプが多数光っている。
まさか、真夜中に戦闘を仕掛けてくるとは思わなかった。
「これは、銃撃を受けているのか?」
「数は多くはありませんが、抵抗を見せるために小銃で対抗しているかと思われます。銃撃のほとんどは、こちらの機会兵からのものばかりでfス」
「そうか。敵の規模は?」
「おそらく100人くらいの小隊かと。ただ、暗闇で認識できていない部分もあるかと考えられます。機械兵は、昔ながらの赤外線センサーで敵を判別しているところがあるので、多少ズレが生じているかと存じます」
前方には、1500体ほどの機会兵を配備している。数的有利なのはこちらだが、向こうは、こちらが知らないレッドウルフと呼ばれる獣を使役して軍事力に加えている。それがどうなるかってところか。
そう思いながらモニターと接続している機械兵の戦闘状況を見る。
さすがに、暗くて何も見えていない。というのが本音なところか。まぁ、それでも、機械兵は、しっかりと赤外線の効力を使えているのか、銃撃の光りがあちこちから光、映像を映している機械兵も、銃撃している様子が見てとれる。
これだけはっきりと、銃撃戦を繰り広げている様子を見ていると、かなりの人数が攻め込んできているのか、それとも、レッドウルフとよばれるけものがしゅんびんなおか、かなり打ちあぐねているようにも見える。
「今、どれだけの機械兵が銃撃戦に参戦している?」
「おおよそ……500体ほどが銃撃戦に参戦しているのかと思われます。いかんせん、ばらばらに配置してしまったもので、数を数えるには、至難の業かと」
そういうことか。まぁ、それならしかたないな。
「わかった。とりあえず、このまま見守ろう。機械兵の銃撃が住んで、日が昇れば、私とムーナは現地に向かい、後を探す。そこで戦闘になれば、私たちも戦えるし、問題はないだろう」
「承知いたしました。ですが、くれぐれも、バッチは外されないようにお願いします。外してしまうと、過去の判例から、敵認定され、銃撃される可能性がございますので」
それもそうか。忘れかけていたことを思い出させてくれる。ありがたい限りだ。
そんなことを思いつつ、今の戦況をしっかりと見守る。
こうやって、機械兵の動き、普通の兵士とそん色がない動き方をしているよな。
まぁ、どこからこんな動きが持ってくるのかは不思議で仕方ない。
とはいっても、そんなことを追いかけている余裕は今はないし、なんなら、この状況を目に焼き付けて、明日の朝、実際に戦地に赴き、現地を視察しようか。そんなことを考えながら真っ黒な映像の中に銃撃の跡と思われる光が光る映像を見ていた。




