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Snowdrop ~雪の華 あなたの死を望みます~  作者: 黒龍
夏の怪談段話

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Collabo 33 ムーナと合流

「あ~、いたいた、エル。どこにいるか連絡してよ」


 私の姿を見つけたのか、機械兵たちの中から、その身体は、するすると出てきた。

 そんなことを言いながら近寄ってくるのはムーナ。そういえば、私が戦闘に呼んだんだったな。なんて思いながら、ムーナのもとに向かう。


「すまんな。少しいろいろあって連絡することを忘れていた。とりあえず、こっちにこい。長旅で疲れただろう」

「エルトゥーヤ様、失礼ながら、この方は?」

「あぁ、こいつは、秘書のムーナだ。先頭で実践してもらおうかなって思ってな。日ごろのうっ憤も溜まっているだろうから、すこしだけ参加させてやってくれ」

「しょ、承知いたしました。ご無礼、失礼いたしました。第1技術チーム班長のイバンと申します」


 イバンがムーナに対して、誠心誠意謝意を示せば、ムーナも「私も、敵だと思ってごめんなさい」と謝る。

 どうやら、双方ともに敵だと思っていたみたい。まぁ、それも仕方ないところはあるかもしれないかな。

 なんせ、私たち、スノードロップが政界入りしてから、機械兵を使用する機会は、そうなかったし、機械兵とかかわりはなかったわけだしな。とくに、私邸と官邸で秘書として動き回るムーナは特に。


「ご丁寧にどうも。副首長のエルの秘書をさせてもらってる1人のムーナと言います。以後、よろしくお願いいたします」


 ムーナも、自分が年下だということで、かなり丁寧なあいさつをしている。まぁ、それもそうか。というか、私もイバンから見れば、身分は上だが、年齢はかなり下だよな。なんて思いながら、私も少しだけ口を挟む。


「基本的にムーナは、私邸や官邸で仕事をしてもらうことが多いから、知らなかったのも無理はないと思う。そこは私からも双方に詫びさせてくれ。とりあえず、ムーナ。戦況を説明するから、こっちに来てくれ。イバンたちは、このまま続きをしてくれ」

「承知いたしました。仰せのままに」


 イバンはそれだけ言うと、部下に指示を与え、機械兵の整備を始めた。


「すまんな。遠いところ、1人で来させてしまって」

「まぁね。なんだかんだ遠いよここ。でも、まぁ、国境と接しているッと言えばここだけだもんね。ここを守るのは一番の得策だけだと思うし、敵兵に噂話を持ち帰ってもらうのもありなんじゃない?」

「噂話?」

「個々の地域の言い伝え。子どもがある夜にいなくなるやつ」


 ……そういえば、そんな言い伝えがあったな。それの関係で、帝都で子どもの誘拐騒ぎがあった時、このカンジャルナの調査を少ししたこともあったな。

 それがなければ、ここの村なんて、ただの廃村として使っていただけだろうし、個々のことを知らずに、ヘルンで陣を張ったかもしれない。まぁ、廃村とはいえ、使いようはあるということなのかな。なんて思いつつ、寺の中にムーナを入れ、すこしだけ戦況を話す。


「とりあえず、昨日の朝、機械兵を配備しに行って、ここからだいたい5キロほど離れた栄えたところと思われる村の中心街とその先の開けた草原に全部で3500の機会兵を配備している。で、今朝、その一部の機械兵が越境してきた敵兵を撃って、一時交戦状態になった」

「ほぅほぅ。なかなか派手にやってるんだね。何人死んだの?」

「そこまでは確認していないが、映像を確認する限り、全部外しているようにも見える。そんなところだと思う」

「それだけすばしっこい動きするんだ。ドルペントの人って」

「いや、たぶん、レッドウルフと呼ばれる獣を軍事利用しているらしい。こっちの感覚で言うと、イノシシにアルカイックランをかけて、飼いならしたような感覚だろうな」

「ま~た、難しい言葉を使って~……でもなんとなく理解したかも。レッドウルフって言ってたのよね?オオカミに近いの?」

「そこまではサンプル摂らないと何も言えないって言うのが本音だろうな。武装化された獣ほど、わからない者はないだろうし」

「まぁ、それもそうか。了解。で、私はどう動けばいいの?」


 正直、前線に入れて、情報をこっちに流してもらう役割をしてもらおうかなと思っていたけど、機械兵と映像がリンクしてここに流してもらえるなら、それでいいのかなって思ってしまう」。


「ちょっとだけ考えが変わったから、すこしだけ待ってくれないか?ムーナの使い方を再考させてくれ。というのも、お前に前線に行ってもらって、、情報収集をお願いしようかなって思ったんだが、機械兵が思ったより優秀で、映像をこっちに流してくれるんだ。だから、お前を前線に活かせるなんて、危ないことを辞めて、ちょっとだけ考える」

「了解。別に、前線で戦ってもいいけどね」

「円錐状に放たれる大量の機会兵の銃撃を避けられるか?」

「一応、機械兵の銃撃は魔女の効能で効かないでしょ?それを考えたら問題ないと思うけど……」

「いや、銃撃の邪魔になるからやめておいてくれ。お雨には効かなくても、向こうからすれば、致命傷になる可能性もある。その少しの弾薬も無駄にしたくはない」

「あぁ~、そういうことね。了解。そこまで気が回らなかった。とりあえず、ステイね。決まったらまた教えて」

「あぁ、そのつもりだ」


 それだけ答えると、寺の奥の方に連れて行く。


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