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Snowdrop ~雪の華 あなたの死を望みます~  作者: 黒龍
夏の怪談段話

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Collabo 29 機械兵が交戦したみたい

 夜はなんとか無事に過ごせたみたいで、朝になり、整備兵が私を呼んだらしく、ララが私の頬をつついてきたことで目が覚めた。


「どうした、ララ」

「ちゅん」


 そう言いながら、寺の正面玄関を首で指すララ。


「整備兵が来たのか?」


 私がそう聞くと、「ちゅん」と鳴くと同時に首を縦に振るララ。

 

「そうか、わかった。起こしてくれてありがとう。一旦、戻ってくれ」


 それだけ言って、ララに渡していた魔力の供給を切り、ララを消散させ、正面玄関に向かう。

 昨日と同じで、正面玄関の襖を開けると、地表に低い位置から盛大に朝日が入り込んでくる。

 まぁ、これがまた眩しいんだ。そんなことを思いながら、階段を数段降りると、イバンが頭を垂れた状態で私を待っていた。


「どうかしたか?朝早くに」

「早朝より申し訳ありません。どうしても速報しておくべき出来事が」

「なんだ。言ってみろ」

「前衛にて数分前より交戦状態に入りました。銃撃を知らせる装置が動作し、その装置が動作し続けている状態です」


 それを聞いて、一気に目が覚めた。思った以上に早い襲撃だな。


「機械兵の状況は?」

「現在は複数の機体が銃を発砲している模様で、逃げ回っているのか、発砲する機体と落ち着いている機体が混ざっている状況です。ただ、一定の数からは増えていないので、敵の数はそう多くないかと。その面も含めて、銃撃を行った機体のボディカメラを検証中です」

「そうか、わかった。引き続き、検証を続けてくれ。あと、私もそちらに向かう。いいな?」

「承知いたしました。ご案内いたします」


 そうして、イバンに戦略を統括している装置の前に連れていってもらう。

 装置を見たところで、なんの知識もない私は、何がどうなっているのか分からないものの、イバンの性格上、丁寧に教えてもらえると思っている。


「こちらでございます。我々の中では、動いているのか動いていないのか判別するだけですので、どこでどのような行為が行われているのかは不明ですが、こちらの緑色のランプがついているは、平常状態。黄色のランプがついているのは、銃戦後で何かしら動いている状態、赤色のライプが付いているのは、銃戦中のものです」


 今確認できる範囲で、赤色のランプがついているのは30体。1500体のうち、これだけしか戦闘状態にないということなんだろうか。とはいえ、何もないことが一番なんだが、まぁ、戦争と言われると、そうもならないか。なんて思いつつ、ほかの整備兵が機械兵の解析をし終わったみたいで、私とイバンの前に映像を出してきた。


「おそらく、これが原因かと思われます」


 映像の中では、機械兵が草むらの合間から銃撃する音が響くのと同時に、映像の中で銃が火を噴くのが見えた。

 そこから、少しして、機械兵が少しだけ顔を浮かせ、敵兵の姿を捉えようとする。

 かろうじて移ったのは、西から東に逃げていく動物の影が2つ。


「これは、さすがに、なんともいえないな。ただ、草原を逃げているところを見ると、敵兵と見るのが一番か。拡大して、高画質化できるか?」

「それも現在同時並行しております。ただ、ここにある機材では限界があるので、しかるべき機関に送るのが一番かと」


 まぁ、それもそうか。これなら、情報庁に送るのが一番か。

 ナターシャを通して情報庁に送ってもらうか?……情報庁に直接送れないから、そうするしかないか。


「わかった。それは私がやろう。映像を私のタブレットに送ってくれ」

「承知いたしました。すぐにお送りします」


 3分もしないうちに私のタブレットが音を立てた。

 中を確認すると、整備兵から今の映像が送られてきていて、これをそのままナターシャに転送する。

 そして、ナターシャに連絡を取る。


『はいは~い』

「すまない。今、ナターシャのタブレットに映像を送った。これを、情報庁に回して映像解析してくれないか?」

『なに?もう交戦したん?』

「まぁ、そんなところだな。30分もしないくらいだ。今は、前線の配置した機械兵は落ち着いている」

『はぇ~。まぁ、またえらい交戦の仕方やな。これ、情報庁に回すんはええんんやけど、何を調べてもらうつもりでおるん?』

「これがドルペントの兵なのかどうか。それと、どんな装備を持っているのか。その2つだな」

『了解。またわかったらエルに連絡入れたらええの?』

「そうだな。それで頼む」


 通話先のナターシャは、『ほんならあとで』とだけ言い残し、通話が切られた。


「一応、防衛庁経由で情報庁に映像を送って、解析してもらうように依頼したから、少し待つか。もう少しだけ機械兵の様子を見張っていてくれ」


 整備兵たちは、「承知いたしました」と口々にいったあと、それぞれの持ち場に戻り、機械兵の点検を始めた。


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