表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Snowdrop ~雪の華 あなたの死を望みます~  作者: 黒龍
夏の怪談段話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

198/209

Episode 28 配備完了。襲撃に備える

 一度にかける変更作業の時間はそんなに長くないものの、いかんせん、数が多いこともあり、それなりにかかるが、1時間もしないうちに1500体全ての機械兵の警備モードを変更しきったようで、イバンが終了の報告をしてきた。


「エルトゥーヤ様。ここでの機械兵の設定変更作業ほ終了しました。すでに警戒モード最大に移行し、周辺の警戒を始めております。また、中盤で機械兵の設定を行っていた整備兵からも、設定完了、それぞれ、建物の影や中に配置をして警戒モードで運用を開始しているとの事です」


 イバンからの報告を受け、周りを見ると、機械兵自らが、木の影に隠れたり、草むらの茂みに機体を隠し、銃を構えている様子が見えた。


「なるほどな。こういうことになるのか。でも、このほうが目立たなくていいな。助かる」

「そう仰っていただけて幸いです。あとは、拠点にある統括モニターで指示を送信することができます。戻られますか?」

「あぁ、ここにいても、格好の餌食になるだけかもしれないからな」

「承知いたしました。それでは、部下に撤退の指示をいたします」


 そこから数分もしないうちに指示が行き渡ったようで、各自、拠点に戻る準備を整わせ、来た道を戻る形で拠点にもどる。

 もちろん、途中で中盤で機械兵の整備をしていた整備兵と合流し、拠点へと戻る。

 さすがに、この時ばかりは、車を手配すればよかったと思ってしまった。

 前衛に配備する機械兵の設定で往復8時間も歩かせてしまった。

 ただの行軍になってしまった。

 私が事前に視察した時は、私ひとりしかいない状態で、悠々自適にアルカイックランを使い、周りをぴょんぴょん飛んでいたから、視察が早かったのか、と思ってしまった。

 さすがに、そこに気づいていなかったのは、私の落ち度でもあるけど、まぁ、まさか、これだけ長く歩くことになるとは思わなかったな。

 かなり疲弊してしまったが、なんとか拠点の寺に戻ってくることができた。

 それと同時に、イバンが疲労の色を隠しながら私に言ってきた。


「意外と、広い村ですね」

「それだけ繁栄していたということだろう。まぁ、どう言った理由で廃村になってしまったのかはわからないが」


 それがわかっていれば、おそらく、ここまで不気味な雰囲気のまま放っておくことはなかったんだろうな。なんて思いながら、戦闘食を口にして、ゆっくりすることにする。

 整備兵たちは、拠点に戻ってきてからも、少しだけ忙しく動いていて、おそらく、運用している整備兵がちゃんと動いているのか確認しているのだろう。なんて思っている。


「ふぅ。全ての機械兵との通信状態は良好のようですね。全ての機械兵、警戒モード最大のまま運用が出来ています」


 それを聞いて、私も安心した。

 拠点に戻ってきた頃には、すでに陽が赤くなり、相当傾いていた。そこからも最後の確認をしてくれているのだから、本当にありがたい限りだ。

 さすがに、ここまで頑張ってくれているのだから、なにか褒美としてやりたいところだが、生憎、隠し持っている酒しかない。

 さすがに、これだけ緊迫している雰囲気の中、酔いやすいと言われる東洋の酒を出すわけにはいかない。さすがに、そこは私もわかっている。

 となると、なにも、差し出すものがない。

 戦闘が終われば、ナターシャに褒奨金を出すように行っておくか。なんて思いながら、簡易テントの中で警戒監視を始めるだろう整備兵に感謝しながら寺の奥に入る。

 今日は少し疲れた。すぐに寝られるだろうが、何も考えたくないから、持ってきている酒を少し飲んでから眠りにつくか。

 そんなことを思いながら、自分のアイテム袋から、開栓済みの酒を取り出し、少しだけ杯に注ぐ。

 判断力を鈍らせたくないのもそうだが、いつまで続くかわからない戦闘で、早々に酒を無くしたくない。というのが本音。

 まぁ、早々に勝ちがわかれば、持ってきている酒を使って祝杯を上げてもいいかもしれないけどな。なんて思いつつ、杯に注いだ酒を一気に飲み干し、喉を通る感覚を楽しみつつ、ララを召喚。


「ちゅん?」

「異変があったり、整備兵が呼んだら起こしてくれ。頬をつついてくれてもいいから」

「ちゅん」


 小さな身体で大きく頷くララ。

 私からのお願いを素直に聞いてくれるだけでありがたい。そんなことを思いながら、ララに魔力を与えながら、眠りにつく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ