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Snowdrop ~雪の華 あなたの死を望みます~  作者: 黒龍
夏の怪談段話

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Collabo 26 機械兵を配備しに行く

 さて。とりあえず、イバンからの報告を待つつもりでいるし、寺の階段に座り、イバンたちの作業が終わるのを待つ。


 作業が終わったのは、イバンが作業を開始するという報告をしてから30分ほど。

 イバンが先に機械兵の設定を終わらせ、ほかの整備兵の終了報告を待っていて、ひとり、ひとりとイバンに報告をしていた姿を見て、9人の整備兵がイバンに報告したところを見て、階段を降りていく。


「エルトゥーヤ様。聞いておられましたか」

「あぁ、ある程度な。準備ができたようだな。ここから2500体、動かせるな?」

「はい。すぐにでも行軍は可能です。参りますか?」

「そうだな。少しだけ急ごうか。敵の偵察兵がドルペントの本軍に情報を伝える前に配備しきりたい」

「承知いたしました。それでは、こちらも事前に打ち合わせをしていた兵を連れて行軍いたします。少々お待ちいただければ、すぐに」


 イバンはそういうと、整備兵を召集し、作戦開始の合図を行った後、ここに残る整備兵が寺の周辺に散り、機械兵を始動させる。

 そして、イバンから「動けます」と報告を受けた私は、「それじゃあ向かうぞ」と声をかけ、機械兵を連れ、カンジャルナの村を北上する。


 さすがに、機械兵2500体を連れた行軍は、なかなか重厚感があって後ろから歩いていても、ちょっと重圧感がある。

 この重圧感のある行軍を見たら、周りの一般人はどう思うんだろうな。……とはいっても、この村には人が誰ひとりいるわけないから、見られるのは、敵兵だけ。というところか。

 まぁ、もちろん、それだけで敵兵をひるんでくれるなら、ありがたいところではあるんだが。

 そんなことはまぁないか。とりあえず、中盤と前衛で決めた場所に連れて行く。


 たぶん、歩いて2時間ほど。寺の拠点からかなり離れたところ、村の中心部に到着。


「ここで1000体の機械兵を建物の中や、建物の陰に配備してくれ」

「承知いたしました。カンベロさん、メイアさん、チェイさん。配備のモードに展開をお寧害します」

『イエッサー』


 イバンの指示を聞いた3人の兵は、周りを見渡しながら、少し気味悪さを感じていたのだろうか。しきりに周りを見渡していた。


「まぁ、気味が悪いのはわかるが、これだけ廃墟がならんでいると、逆に使いやすいだろう」

「そ、そうですね……。ただ、機械兵の重さに耐えられるかどうかと言ったところかと思います……」


 あぁ、そうか。そのことを考えていなかったな。


「建物を崩してもいい。崩壊しなかったら一番だが、もし崩れたら、崩れたで、その陰から迎撃できたらそれでいい」

「承知いたしました。カンベロ、メイア。少し周りながら建物の確認をしましょう。そこから配備を決めましょう」


 ここはもしかしたら、私やイバンがいないほうがさくっと配備してくれそうだな。


「イバン、先を急ごう。先にそっちだ。そっちの方が早く配備が終わるだろうから」

「承知いたしました。残りは……1500体ですか。前衛で1500体もつぎ込むとは思いませんでしたが、前衛である程度を削り取るということでしょうか?」

「あぁ、その計画だ。それでも、すべてを排除できないかもしれないから中盤に、そこを突破されて、拠点を襲撃されることを警戒して、後衛に機械兵を配備しているということだ」

「そういうことでしたか。それでも、この配備は現実的ですね。この先、機械兵をどちらに配備するおつもりでしょうか?」

「ここに比べたら建物がないから、正直、草むらや木の陰に隠れて迎撃することになるだろうな。そうじゃないと、色が目立つから、すぐに気づかれる恐れはある」


 ここにきて、機械兵のさらなる弱点に気づいた。そんな気がする。

 これだけ赤い機体が緑の草むらに隠れるだけだと、まぁ、目立つ。そこに太陽の照り返しが来ると、なおさら機体が照り返して、どこにいるかよく目立つ。

 機能性はいいんだが、いかんせん、目立つ機体の色が、味方だと安心させてくれるものだが、敵にとっても、視認性がいいのは、格好の餌食になる。

 ドルペントの兵が獣にまたがって突撃してきたところで、どういった類の武器を使ってくるのかがわからない分、不正入国として最初は対応しなければいけないだろうな。


「イバン、機械兵は、警戒モードを最強にしたとき、どういう挙動をする?」


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