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Snowdrop ~雪の華 あなたの死を望みます~  作者: 黒龍
夏の怪談段話

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Collabo 25 準備に付く

 朝。

 なんだろうか。昨日の目覚めに比べてすごくいい気がした。

 機械兵が夜間警戒モードで周りを見てくれていることにホッとしたからって言うのがあるのだろうか?

 いかんせん、深く眠れたような気もするし、それでもって、身体が少しだけ楽な気がした。

 寺の外にでると、陽は眩しく寺を射していて、外に出たユンカン、眩しさで余計に目が覚めた。

 もしかしたら、こういうのも計算に入れて作られたのか?なんて思ってしまうほど。

 そして、外に出たときに目に入ったのが、まぁ、機械兵だよな。

 もちろん、金属でできているとこもあるし、金属の防具をしていることもあって、朝日を反射し、ギラギラと輝かせている。

 今日はこいつらの移動日か。

 まぁ、私もすぐに準備して、すぐに向かえるようにするか。


「エルトゥーヤ様、おはようございます。早朝より恐れ入りますが、一点、よろしいでしょうか?」


 私の姿を見つけるなり、イバンは私の方に歩いてきて、そう言った。

 すごく真剣な表情をしているな。なにかあったのだろうか?


「言って見ろ」

「昨日、数体の機械兵が夜間に不審な動きをするものを検知いたしまして、確認をいたしましたところ、機会兵に数人の動きが検知されておりました。おそらくドルペントの偵察兵かと」


 その報告に少し舌を巻くようなイメージで渋い顔になっただろう。

 ただ、すぐに攻め込んで来るわけじゃないだろうから、ここは、あえて通常通りを貫くか。


「わかった。ただ、敵に変わった動きを悟られないように、警戒モードは変えず、今日の動きを遂行する。ここに残るものには、警戒レベルをあげるように言ってくれ」

「承知いたしました。すぐに」


 さすがに、廃村だからと、国境の村に誰も置かないのはさすがにまずいな。

 さすがにこれは、前の首長の失策だろうに。まさか、後の代になってしり拭いをさせられることになるとは思わないよな。

 ここに関しては、またクラシアに言って、今の国境警備をヘルンからカンジャルナに押し上げてもいい気がする。

 それは、戦闘が終わってから進言することにするか。今はまだできる場面じゃない。

 そんなことを思いながら、イバンたちが機会兵の設定を変えるのを待つ。


「クラシア様、恐れ入りますが問いたいことがございます。よろしいでしょうか?」

「あぁ、言ってみろ」

「ここに残す機会兵のことです。警戒レベルをどこまで引き上げるかのご相談です」


 そのことか。確かに、その相談はいるか。まぁ、私としても、どこまで警戒させるか、少し決めそこなっていたところはあるか。


「こいつら、どこまでの警戒モードにすることができる?」

「最大は、侵入者に対して、警告射撃をするところまで」


 それなら、そこまでにしてもらおうか。そのほうが安全だというのもあるけど、実際に威嚇射撃をさせて、実際にビビらせる方がいいか。


「それなら、そこまで引き上げてくれ。実際に射撃して偵察兵をビビらせるのが一番だろう。それと同時に、野生動物も拠点の近くから退いてくれるだろう」

「そういうことですか。承知いたしました。それでは、そのレベルまで引き上げます。夜間もそのレベルまで引き上げたままにしますか?」

「そうだな。そうしようか。夜間に襲われたらひとたまりもないからな。それで頼む」

「重ねて承知いたしました。それでは、そのように機械兵の設定を変更させます。失礼いたします」


 イバンはそれだけ言うと、寺を出て、今の話をほかの兵へ伝えに行った。

 その作業が終わるまでの間、私は、寺の奥で、ナターシャに連絡を取る。


『もしも~し、エル?おはよう。どうかした?』

「作戦展開をもう少しで開始する。その報告だけ」

『了解。こっちも、今は~機械兵の設定を変えてるんかな。準備中って文字がいくつも見えるんやけど』

「そうだな。それが終わってから2500体を動かす。拠点にしている寺の警備にも前に言った通りの数を警備に当たってもらう」

『了解。ほんなら、その動きもこっちで見とくわ』

「あぁ、頼んだ。あとは、もしかしたら、すでにカンジャルナにドルペントからの偵察兵が入り込んでいるかもしれない。カンジャルナの警戒点だけ少しきつくしておいてくれないか?」

『……あぁ、りょう、かい。ただ、ムーンライトがあった時代ならもしかしたら、可能やったかもしれんけど、今、北斗七星しかないから、ちょっと精度は落ちるかも』


 そうか。ムーンライトがあった時代だから、私たちの居場所がすぐにばれていたこともあるけど、それが内戦で爆発させて、粉々になり、そこからは、ずっと北斗七星を再起動させ運用していた。

 そのあとにミル王国の侵攻があったときも、北斗七星を使いなんとか、国に入ってきた敵兵を探し出していた。

 まぁ、いろいろあったから、北斗七星の効力はあまりなかったって言い切っていいんだろうけど。


「わかった。まぁ、その時は仕方ないから、私の方もどうにかする」

『よろしく。またなんかあったら連絡して』


 ナターシャは、少しバタバタしだしたのか、私から何も話がないと読むと、通話を切った。


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