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Collbo 7 防衛庁を巻き込んだ会議

「ナターシャ、唐突に済まないな」

「問題ないで。むしろ、うちもクラシアはんと連絡取りたいと思ってたところやったからちょうどよかってん。で、ここに来たってことは、ドルペントのことやろ?」

「あぁ、その通りだ。思った以上に長く試験作戦をしていたようだ。実践投入するという話もある。我々としては、機械兵を投入して防戦に充てたいと思う。動かせる数はどれだけある?」

「どうやろうね。こればっかりは、整備部門に機関とわからんから、少し待ってくれたらすぐにわかんで」

「問い合わせてみてくれんか?すぐにまとまった数が必要になるだろうから」

「わ、わかった。すぐに聞いてみるわ」


 クラシアの気迫に押されたのか、ナターシャは珍しく一歩引いて、クラシアをなだめていた。

 まぁ、確かに国家存亡の危機だと言う事はある。それに、獰猛な獣を軍事作戦に投入しようとするなら、こちらも人的被害を抑えるために機械兵を投入するのがセオリーだろう。

 そこから少し慌ただしくナターシャは機械兵を管理する整備部門に問い合わせて、いろいろとメモを残した。


「クラシアはん、聞けたで。総在数6千のうち、定期メンテナンスが120台、緊急メンテナンスが必要なんが12台、それ以外はすぐにでも稼働可能やって」

「そうか。ありがとう。変わって、北の山、シュルムーさんの奥当たりの地図を出してくれるか?地形を確認したい」


 ナターシャは次から次に要求するクラシアに応えるかのようにせっせと働く。


「なるほどなぁ。そうなるか。獣だから、道じゃない道も超えてくるだろうな。となると、草原で待ち構えるのが一番か?」

「せやな。そのほうが戦いやすいと思うで。うちやったらそうするし、そうされたらイヤやし。やから、ここの草原にまとめて2千台配置、予備で1千隠してって感じがええんちゃうかな。あと、整備兵も少し離れたところに配置して、万が一の簡易故障に対応してもらう形が一番とちゃうかな」

「そのほうが人為的損失は少ないか。それで行こう。配備の手配は頼んでもいいか?」

「クラシアはんの命令でうちが指示出すしかないんやから、うちしかできひんやん。とりあえず、手配はするけど、作戦はどうすんの?誰が考えるん?」

「陣頭指揮はエルトゥーヤに撮ってもらうつもりでいる。もちろん、機械兵もそうだが、やはり、ときには生身の人間を戦わせないといけないことにもなりかねんから、その分の舞台も派遣して、指揮はエルトゥーヤに執ってもらう」

「その作戦は私が考えていいんだな?」

「あぁ、人命最優先でな」


 そりゃそうだ。まぁ、人命最優先の作戦は以前にもやったことがあるし大丈夫だろう。

 あとは、獰猛な獣がどれくらいの強さで、どれくらい獰猛なのかってところなんだが。


「あぁ、わかった。向こうに向かうのは、機械兵と同時がいいか?」

「そうだな。そうしてくれたら嬉しいが、もし、機械兵に時間がかかるようであれば、先に戦地になるであろう場所に出向いてもらうことになるだろう」


 そりゃそうか。

 まぁ、人命最優先の作戦は以前にもやったことがあるし大丈夫だろう。

 獰猛な獣がどれくらいの強さで、どれくらい獰猛なのかってところなんだが。


「あぁ、わかった。向こうに向かうのは、機械兵と同時がいいか?」

「そうだな。そうしてくれたら嬉しいが、もし機械兵の準備に時間がかかるようであれば、先に戦地になるであろう場所に出向いてもらうことになるだろう」


 まぁ、そうなるわな。と思いながらも、ふぅ。とひと息吐く。


「承知。それじゃあ、明後日に出も出向くとするか早ければ早いほどいいだろう。さすがに明日はむずしいだろうけど」

「そうだな。早ければ早いほうが助かる。それではその手はずで」


 なんとなくで決まってしまったような気もするけど、どうだろうか。でも、私がやるしかないのは事実。前に見たいに、早い段階で勝敗が決まればいいが。

 とりあえず、防衛ラインは、アジトよりも奥の廃村でもあるカンジャルナだな。それ以上押し入られるとなかなかきつくなる。

 一番厄介なのは市外戦。これだけは一番に避けたい。どれだけ市街戦が防衛に不利なのかは、私たちも実際に帝都の街を走り回って戦っていたこともあるから、どれだけ面倒なのかはわかっているつもり。

 とりあえず、戦闘食も補充しておかないといけないな。

 まだアジトの倉庫に在庫はあったかな。スノードロップ時代に相当ため込んだ分がまだ残っているはずなんだが、これもあとで確認するか。


 そんなことを考えながら、クラシアとナターシャが話していると、時間があっという間に過ぎていき、気付けば、深夜時間帯になっていた。

 時が経つのは速いなぁ。なんて思いながら、作戦の内容を思い返す。

 機械兵を国境の廃村の草原に配備。故障対応要員として、技術兵の派遣。万が一の反撃に備え、通常攻撃部隊の配備。各国への反撃宣言。ドルペントへの迎撃遂行通告などなど。3人で会議は4時間ほど続いたんだと思う。

 4時間あって、これだけ決まれば上出来なんじゃないかなって思うのは私だけなんだろうか?いかんせん、私としては、命を捨てる覚悟をしなければいけないだろうな。

 そんなことを思いながら、過去の私を思い返す。

 私の人生、命を捨てる覚悟が必要な場面、何度経験するのだろうか。

 ただ、それが私の生き方なのかもしれないな。


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