10.共闘 p3
やらかしてしまったものは仕方がない。気を取り直し、トンネルが掘れた後、一度滑り、効果を確認する。
正直言って、私もすこしビビったくらいスピードも相当出ているから、受け身が取れないなら、少なからず効果はある。
ただ、面倒な時、ここを通ってショートカットしてもいいかもしれないな。そんなことを思いながら、砂や岩が散乱して荒れた闘技場の片づけを始める。
「マリア、グリッド、込めすぎやって。あの滑り台もめっちゃ滑るやん」
「いや、これくらいしないと、地面を削れないかなって思って。ただ、思った以上に魔力が通り過ぎて、暴走しかけたくらいだから、許してほしいって」
「まぁ、しゃあないんやろうけど。とりあえず、あんたはここでタイフーン出したら怒るで」
ルナが言うのも納得だな。風の渦で砂や岩を巻き上げられたら私たちが危ない気がして仕方がない。
ただ、助かっているのは、カナのサイコキネシス。これで重たい岩も動かしてくれるし、細かい砂の粒も集めてくれる。
「ある程度集めたら、ここに捨ててくれ。魔法でこの山の頂上に運ぶから」
「へぇ。そんなことできるんだ」
「家事スキルは一応あるからな。そうじゃないと、料理もできないし、掃除もできないからな」
「なんか、意外としっかりしてるんだね」
「わるかったな。意外としっかりしていて。とりあえず、これさえ片づけてしまえば、ご飯にできる。頑張ってくれ」
まぁ、カナのサイコキネシスである程度集めてくれているから、片づけるのはあっという間だった。
そのあと、ルナやマリアから「ご飯♪ご飯♪」とせがまれたのは当然の話だった。




