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夜が明けたら君は②

 コンクリートの縁に立って海を眺めていた。

 隣には献花と真新しいぬいぐるみが置いてある。

 階段を下れば砂浜で、手招きでもするみたいに、波が音を立てて私を待っている。

「こんなところで何してるの」

 びっくりして振り返えると、少女が立っていた。

 青白い肌に長い黒髪、白いワンピースを着た儚げな少女は、まるで幽霊か何かのようにしか見えなかった。

「海を、見に」

「わたしも」

 微笑んだ少女は裸足だった。

 私が明日から遠のいたから、きっと、見えちゃいけないものが見えているのだろう。

 少女は小脇に抱えた袋からロウソクと花火を取り出して、「ライター持ってない?」困った顔で言った。

 私たちはロウソクの火を挟んで座り、花火を近づけた。

 湿気っているのか中々火がつかない。

 一本、二本、三本、花火を壊しながら、波間を縫うように、「自殺しにきたんでしょ」少女は私がここに来た理由を当てて見せた。

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