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ひまわりと太陽の夏を売る
薬物所持の現行犯で逮捕された。
親が助けてくれることはない。
話では聞いていたけれど、少年院に入るのは初めてだった。
普通の女性刑務所の方がひどいらしいけど、ここも大概だった。
物を隠す、落書き、食事に砂を入れる、刑務作業でも小さな嫌がらせ、チクリや嘘が日常である。
まさしく陰湿な化物の巣窟だ。まあ、女の集団生活、それも最底辺のとくれば当然だろうか。
あと何日、何カ月、何年ここにいるのだろう。
一人ぼっちのまま。家族との縁は切れてるし、「ひまちゃん」と甘やかしてくれた定期のおじさんもいない。
定期面談の先生には、罪を償って、きれない状態でお天道様の下を歩こうだなんて言われた。
私の向くべき太陽なんてもう、どこにもないのに。
それならいっそ、このまま。




