77/100
パラノイア
俺は監視されている。
夜も更けた店内から嘲笑うように俺を見ているやつがいた。
いつの間にかコートの内ポケットに入っていた包丁を握り、車を降りてファストフード店に突入する。
見つけた。学生服を着ている。彼女らしき女も隣にいる。
俺は迷わず突き進み、そいつの背に刃を突き刺した。
死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。
呆気に取られている女も一緒に刺した。
断末魔にも似た悲鳴が上がった。
ああ、気付かれてしまった。
逃げなければ! また捕まってしまう。
急げ、急げ、急げ、急げ。
振り返って走り出し、混雑している人間たちを押しのけて出口へと向かう。
ちらと覗いた店内のガラスの奥は真っ暗闇で、外には何も見えなかった。
数日後の早朝、警察官が俺の家にやってきた。




