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裸の心臓

 私の得意なことは人に気に入られること。

 お母さんには遅くまで勉強している姿とテストの結果を見せればいい。

 お父さんには尊敬している様子を見せて家の手伝いをすればいい。

 学校の先生には真面目な授業態度と明るい笑顔。

 友人には空気を読んで目立ちたがり屋を立てるだけ。

 私の見る世界は思い通りで、誰も、私の世界を知らない。

 だから偶に、ほんとたまーに、足がもつれて転んだ時、起き上がれなくなる。

 立ち続けるのに必要なのは覚悟で、立ち上がるのに必要なのは勇気なのだ。

「大丈夫?」

 そうこうしていると、日々の賜物もあって、私の裸の心臓に誰かが手を伸ばしてくる。

「大丈夫」

 言って差しのべられた手を振り払い、逃げるように立ち上がる。

 ——また、やっちゃった。

 恐怖は後悔へ。私の不得手は私であることだ。

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