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過去は裏切ってくれない
目覚ましが鳴って目を覚ました。
今日は一限に授業を入れてしまっていたので、早起きをしなければいけないのに、瞼はいやに重たい。
「起きないと」
脳内に言葉が響く。
嫌気の差す声だ。
気が遠のいていく。……
私はカコのことが嫌いだ。
いつも私にまとわりついてくる。
どれだけ無視しても、邪険に扱っても、変わらぬ目で私を見てくるのだ。
第一志望の大学受験に失敗した。
一年目から留年もした。
バイトもせず親の仕送りで食いつないでいる。
昼夜の逆転した自堕落な生活をしている。
そんな私のことは、いい加減に見限ってくれないだろうか。
そうすれば私も諦められるのに。……
五分おきのスヌーズを止めてベッドから這い出た。




