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軽い神輿
揃いの法被に身を包み、ふんどしを巻いて、玉のような汗を流しながら、「ワッショイ」と盛大な掛け声を上げている。
馬鹿みたいだ。
成人男性が二十人弱も集まって、プラスチック製の神輿をこれ見よがしに担ぎ上げているのだから。
肩にくるだの腰にくるだの、明日の筋肉痛や怪我を恐れて、あるいは組みバラシのし易さなんかを考慮に入れて、町内会では満場一致で決まったそうだ。
中身も何もない、側だけ豪勢な張りぼての神輿。
ほら見ろ。神輿が軽すぎて、支える者たちが好き勝手に暴れているじゃないか。
誰か一人の強い力で傾いて、音を立てる風に煽られて、二、三度と体勢を崩す。
ああ、落っことした。
地面に激突した神輿はバラバラになった。
おじさんたちはあたふたしながら組み立て直している。
本当に、馬鹿みたいだ。




