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好きの適量
カレーが好きだ。三食カレーでも構わない。一か月経つ頃には向こう一年匂いを嗅ぐことすら嫌になった。
ゲームが好きだ。寝食を忘れたって構わない。一度クリアすると起動することすら億劫になる。
本が好きだ。小説でも漫画でも雑誌でも。読んだ端から忘れるのに、二度とは開かない。
映像が好きだ。アニメでも映画でもドラマでも。倍速で、途中までしか見ない。
音楽が好きだ。在宅と移動中のほとんどで耳の寂しさを紛らわせている。
運動が好きだ。ジムに通っているし、あえて階段を使っている。
etc.
どれもこれも好きなはずなのに、好きの適量を見誤って、必ず次から目を背けることになる。
けれどもまだ、人生に次を期待していた。




