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tap-tap×3
その廃校舎にはtap-tapという怪異の噂があった。
私たちは深夜にその噂を確かめに廃校舎へと赴いていた。
tap-tap 肩を叩かれる感触があった。
「ひゃっ!」
短い悲鳴を上げた私はA子に抱きついた。
「なに?」
「い、いま、なんか肩に」
「ビビりすぎ」
怪訝な表情をしたA子はずんずんと進んで行く。
tap-tap 窓の外から手の叩く音がした。
「ひぃっ!」
私は耳を塞いでうずくまった。
「今度はなに」
「そ、外から音が」
「はあ? 何も聞こえなかったけど」
「でもぉ」
tap-tap 教室の扉が勝手に開いた。
私だ。私が選ばれたんだ。
……。行かなきゃ。
「ちょっと!」
A子の静止を振り切って教室に入った。
tap-tap 次は、私が選ぶ番だ。




