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バイキング
私は泣く子も笑顔に変えるバイキングの一員でした。
団員たちはみんな、私の憧れのように強くてカッコいいのです。
私もいつか! って両手に斧を持ちました。
相手にするのは、悪い盗賊や女子供を容赦なく殺して回る魔女狩りの殺戮集団、あとは骸晶の獣と呼ばれるよく分からない屍たちです。
……私たちは、いえ、私は。思い上がっていました。
死を恐れず、形あるものに憎悪し、肉片の最後の一片になるまで破壊を振り撒くためだけの存在。
骸晶の獣とは、恐怖そのものだったのです。
悲鳴が聞こえます。
助けを呼ぶ声が聞こえます。
肉が裂け、血が流れ、骨の砕ける音がします。
命運もここまで——。
そう思ったときでした!
凛々しい声で檄を飛ばし、漆黒の鎧で稲妻のように戦場を駆け、一振りの剣で人々を護るあのお方が、颯爽と現れたのです!
それが、私の憧れた女王様との出会いでした。




