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墓守の少女
「みんな死んじゃえ」
病死した母を埋めて、父と引っ越した。
新たな村でも私たち、特に父は歓迎されなかった。
父は墓守で、死体を埋め墓地を作り、守るのが仕事だった。
薄気味悪いと遠ざけられて、石や罵声が飛んでくることもしばしばあった。
父は母と同じ病気に罹ってあえなく死んだ。
私は父を埋めた。
程なくして村にも病気が蔓延した。
一人、また一人と墓を増やしていく。
これは呪いだ。お前は魔女だ。武器を持った村人たちに囲まれた。
——せめて父と同じところに。
願い虚しく、村の外に生き埋めにされた。
程なくして、私は土の中から這い出た。
村人は全員死んでいた。
死体を埋葬し、墓を建てて、次の村へと向かった。
「みんな死んじゃえ」
願う私はきっと、魔女に違いない。




