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興国の敵
まず王を殺した。
次に一番上の兄、二番、三番、一番上の姉、そして弟や妹たち、王族の血に連なる全てを殺した。
王たちに与する貴族連中もまとめて粛清の対象であった。
断罪の剣を持つとはそういうことだった。
城内は血の海に、白かった甲冑は黒々と涙を流した。
私一人でやりきる覚悟だったのに、付き従う友を巻き込んでしまったことが唯一の心残りであった。
彼女は宿命の剣を持っていた。
「いずれ私が同じ道を辿ったなら、その時は」
私の言葉を前にした彼女の逡巡が手に取るように分かった。
——すまない。声にできない弱さが目を伏せさせる。
「その時は、あなたを殺して。私も共に」
私たちは互いの剣を交わし合った。




