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保存あるいは膠着と崩壊
魔女なんて存在がいるから……。
男はまた一人、魔女と認定された者を火炙りの刑に処した。
魔女は全て根絶やしにしなければならない。
聖職者である男はそう考えていた。
火柱の奥に揺らめく悪魔のような影を眺めながら、男は誓いを結びを固くする。
「なあ、ちょっといいか」
声を掛けられて振り向くと、身なりのいい商人風の男が立っていた。
「なにか?」
「ここじゃちょっと」
男に連れられて路地に入ると、その男は「魔女の村を見つけたんだ」と語った。
「本当ですか」
「ああ、神に誓って本当だ」
「すぐに調査をします」
「話が早くて助かるぜ」
「案内をお願いしても?」
「任せてくれ」
男たちはその日のうちに魔女たちの住む村へと旅立った。




