表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/100

椿

 すでに腹は一文字に裂き終え、血と臓物が白装束を汚している。

 最後に目にするものが、茣蓙の網目というのも、罪人には相応しいのかもしれない。

 お天道様に閃く刃が、頭を垂れる首を焼いている。

 私は刀を振り下ろした。

 椿が落ちるように罪人の首が転がる。

 傍らで見ていた女人が膝から崩れた。

 落ちた首が私を見ているようだった。

 血を拭った刀を鞘に納め、目を逸らした。

「よくやった」

「まだまだです」

 首の皮一枚で繋ぎ止めるというのがどれほど難しいのか実感したところだ。

「初めてなら上出来だ。次も期待している」

 涙で濡らした女人の目が私を見ていた。

 ”次”が、私にあるのだろうか。

 私の目は影を落とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ