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ビビッとモノトーン

 亀裂が入れば直すのは難しい。僕も、人も同じだ。

 コメンテーターを生放送中のスタジオで殺した。

 逃げた暗い路地裏の二階の室外機から落ちた水滴で目を覚ます。

 手には血に染まって黒くなったナイフが握られている。

 指先からも血が滴っていた。口紅みたいにその血を塗りたくった。

 口元に触れると、歪んだ笑顔が貼り付いているのが分かった。

 窓ガラスに映る僕は……、私は、まるでピエロだ。

「ひははっ」

 抑制のきかない笑みが漏れる。気持ち悪いと笑いものにされてきた笑みが。

 立ち上がって、ふらふらと路地から光の下へと出て行く。

 割れたガラス、折れ曲がった外灯、黒焦げになった車、ぴくりとも動かない死体の群れ。

 そこに立つ人々が、私を見つけて歓声を上げた。

 応えなくては!

 私は両手を広げて、盛大に笑って踊ってみせた。

 壊れろ壊れろ壊れてしまえ。社会は人の集合だから。

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