表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/100

声貸し屋

 学校からの帰り道にいた『声貸し屋』に興味が湧いて、自分の声を担保にして声を借りてみた。

 借りれるのは知り合いのみ、本人から直接「返せ」と申し出があれば強制的に本人へと返還される。だから、クラスにいる内気で無口な女子の声を借りることにした。

 授業中に「先生」とだけ発言して質問するフリをしてみたり、他の女子に聞こえるように悪口を言ってみたり、電車内で「痴漢です」と叫んでみたり。

 色々やって遊んでいたある日、俺の机に「私の声を返せ」と書かれた文字を見つけた。

 しまった! と思ったときにはもう遅かった。

「やっと見つけた。次は、あんたの番だから」

 幾度も自分の口から聞いた彼女の声が、教室の端から聞こえてきた。

 返せ! 言葉は声にならなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ