17/100
もういいよ
「もういいかい」
五度目の呼びかけにさえ誰も応じてくれない。
そりゃ見つかりたくないのだから、返事をするわけがないんだけど、じゃあ僕はいつ探しに出ればいい?
勝手に探し出すと「返事をしてないのに」と怒られた。
帰宅の報せが流れるまで待っていたこともある。
後で聞いてみると、みんなは僕を置いて、別のところで遊んでいたらしい。
今回も多分、そうなのだろう。
僕を待てせていることを遊びとしているに違いない。
「あいつまだ待ってるよ」と笑いものにして、馬鹿にしているのだ。
そうして彼らは絆を深め、団結し、行動はより過激になって、ついには一線を越える。
あの時みたいに。
……もう、いいか。
僕は目を開け振り向き時計を見た。
帰宅の報せが鳴るまであと一時間くらいだった。
自転車のロックを外してサドルにまたがり、ペダルを踏み込む。
僕は公園を後にした




