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夜を侵して

 空は一つで、夜は私のものだった。

 そのうち月がやってきて、夜の中心を奪っていった。

 私も私もと星々が寄ってきて、夜に無数の穴を空けていく。

 どれだけ雲で隠してみても、空いた穴は塞がらない。

 昇る朝日に夜の端から削られていく。

 私のものなのに!

 どれだけ継ぎ足そうとも白んでいくばかり。

 月も星も一緒に灼かれて空に沈んだ。

 夜だったものたちが次々と坦に均されていく。

 まるで初めからそうだとでも言うように。

 いつだって、私ばかりを追い出して。

 夜がまた侵された。

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