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魔王クエスト  作者: ぽち太郎
第2章
26/40

繰り返すがここは勇者の家

俺は餓鬼の首根っこを掴んだまま、目の前の床に降ろした。


餓鬼の体重が床に掛かった瞬間。


パカッ


小気味良い音と共に床が抜けた。


「うわあっ!!」


餓鬼の身体が宙に浮く。

餓鬼が悲鳴を上げた。


勿論、俺が掴んでいるから落ちたりはしないが。


……やっぱり、落とし穴だったか。


餓鬼を俺の隣に降ろしてやると、床を覗き込んだ。


かなりの深さがある。

良く見ると、下が剣山の様になっている。


落ちらたら串刺しか……。

随分、ベタな罠だ。


キースが呟くいた。


「落とし穴……? ここって、ケアンの家だよな?」


「最近の勇者の間では、自宅に罠を張るのが流行ってんのか?」


「さあ……?」


これじゃ勇者の家って言うより、魔王城じゃねぇか。


……だとすると。


俺が考えていると、キースが言った。


「このくらいなら飛び越せるか」


落とし穴の幅は、2mくらい。


まあ、助走をつければ余裕だろう。


「坊主には……厳しいか」


餓鬼がコクコクと頷く。


それを見て、俺はニヤリと笑って言った。


「俺様が餓鬼を持って跳んでやるから、キース。お前は先に飛べ」


「分かった」


キースは頷くと、助走をつけて跳んだ。


余裕で落とし穴を飛び越す。


……が。


パカッ


着地した床が抜けた。


「えっ? ……うわぁぁぁ!!」


キースの悲鳴が響き渡る。


「《風よ、運べ》」


「うわあぁぁぁぁ……って、あれ? ……落ちて、無い?」


キースは俺が唱えた呪文によって、風に運ばれている。


今度の落とし穴は、1つ目よりも3倍の幅がある。


万に一つも飛び越されない為だろう。


俺はキースを2つ目の落とし穴の先に乱暴に降ろしてやった。


「いてっ。……でも、助かったぁ~」


よほど焦ったのか、その場にへたり込む。


「お兄ちゃん、凄いね! 何で分かったの!?」


隣で餓鬼が聞いてくる。


何でって……。


同じのを魔族学園のダンジョン学の授業で作って、先公を嵌めた事があるからな……。


しかし、正直に本当の事を言うのも何なので、適当に答えた。


「……勘?」


「すっげぇ~」


餓鬼は感嘆の声を上げたが、奥から怒鳴り声が聞こえた。


「知ってたんなら言えよ!!」


「言ったら跳ばないだろ?」


「……くそぅ。坊主を持ってくれるって時点で気付くべきだった……」


キースが何やら悔しがっている。


俺はそんなキースを無視して聞いた。


「おい、キース。その先はどうなっている?」


「え? え~っと……。おっ、突き当たりに階段が見えるぜ」


ふむ。

恐らく左右対称な作りになっているのだろう。

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