水着姿
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「菜都美先輩の水着姿楽しみだな~!」
うわ~日野さんめっちゃ浮かれてる。
俺達の間をどうのとかじゃなくて、俺達の事に理由つけて、茂木先生とプールに来たかったんじゃないか?この人。
「あ、君達は菜都美先輩は見ちゃダメだよ?首から鎖骨のラインが綺麗だな~とか、控えめにくびれた腰がいいな~とか、そうゆう事思ったら絶対ダメだぞ!!」
あ、そう思ってるんだ。いいな。気分的には日野さんみたいにはしゃぎたい所だけど…………そんな雰囲気じゃなかった。
更衣室から出て行くと、女子はもう出て来ていた。水着姿が眩しい…………と思っていたら……。
「…………。」
「あれ~?小崎、女子高生の生水着姿に大興奮で声が出ない?」
小崎はいつでも声は出てない。
「悠太、どう?可愛い?」
小崎は芦原さんを見て言った。
「別に…………小学生の時と特に変わりはない。」
お、おいおい小崎…………その一言は……。
「それ……それ……どうゆう意味?育ったもん!あちこち育ったもん!!悠太のバカ!!」
「あ、いや、芦原さんも野々村も水着、良く似合ってるよ!ね、日野さん!」
日野さんはもういなかった。さっさと茂木先生を連れて、泳ぎに行っていた。おい!!このタイミングでいなくなるとか!どうするんだよこの四人で…………!!
「ミホ、行こう!!」
「え?うん。」
野々村は芦原さんを連れて行ってしまった。
「加島、行くぞ。」
「ああ。」
何故か…………男女で別れて泳ぐ事になった。