表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/63

(35) 論功行賞②

(35) 論功行賞②






 会場には見知った顔触れが並んで居た。


 皆規則正しく整列して居た。


 この待ち時間が意外と、緊張するんだよなぁ。


(俺達ちゃんと成果を上げたよな?情報担当)


(ああ、何せ俺達だぜ?当たり前だろ体担当)


 二人で脳内会話した結論は、俺達は頑張ったという事だ。



 長い待ち時間を得て、漸くお偉いさん方が入場して来た。



 やっと始まる様だ。


 前とは違う個体のクイーンアントが、姿を見せた。


 顔の造形は似通って居て、あまり変わってないが、一つ一番の違いがあるとすれば髪型だ。



 なので、判断基準は今のところ髪型が確実だ。


 だが、それぞれ一回して見たことはないから、毎日同じ髪型とは限らない。と言うことだ。


 まあ、そうそう会う事もないし。ましてや会話なんて以ての外だ。


 もっともっと巣内での位をあげないと無理だな。


 まあ、ある程度強くなれば出奔する予定だ。


 何せ此処でのトップ連中は眷属支配を持ってるからな。



 支配出来ない個体をそのままにしておく筈が無い。


 それに此処だとトップになれないからな。


 エンプレスアーマイゼと言う歴然の女帝が居るからな。



 どうあがいても今のところ勝てる気が、全くと言って良いほどしないからな。




 さて、誰が勲功第一位だろうな。


 順当なところだとあのキャプテンアントだろうな。


 すると二位以降もその側近などから選ばれるかな。



 上位種とかも関係あるだろうしない。


 一応最初から特殊個体だから可能性はあるよな。


 あと1レベル上がれば進化出しな。



 誰だろうな。と思って居ると予想通り勲功第一位にキャプテンアントが選ばれた。



 予想通りの結果で驚きはない。




 次は誰だ?と辺りを見回して居ると、なんと俺だ!



 マジかよ!?間違いじゃないよな!と思って居るともう一度呼ばれたので前に出る。



 周りの戦闘に参加して居ない蟻達は、驚きの表情を(他の種族からしたら、あまり変わらない。と言うか蟲系統の種族は同種族でも無いと、事細かな表情はわからない。同じ蟲系でもわからない事もある)浮かべて居た。


 だが、あの最期の戦闘に参加して居た本隊所属の蟻達は、納得の表情を浮かべて居た。


 緊張しながら、変な歩き方にならないように注意してクイーンアントの前に出る。


 前に出て蟻式の敬礼をして平伏する。



「ギ、ギイ、キキ(この者。先の花畑の戦いにおいて見事にその役目を全うし、敵通路の封鎖に成功した。加えて敵本拠地の侵攻にも参加して見事に、敵首魁であるクイービーの首級を上げる大手柄を取った。この功績により汝には栄道勲章(類稀な功績を挙げた者に贈られる勲章。栄光への道を約束された証である)を授ける)」



 授けられると、大きな歓声が上がった。



 生まれて間も無い、新兵の蟻兵がこの勲章を授与されるのは、この巣始まって以来の快挙である。



 その為に興奮も大きい。


 クイーンアントの横に控える将軍蟻が、片手を上げて静かにさせる。



「ギイ、ギ(よく頑張りました。更にお主はこれより命名の儀式を受ける事を許可します。並びに現在の地位を中隊長に格上げ致します)」



 命名の儀式は中々行われなく。


 行われた個体はユニーク個体と呼ばれ、特殊なスキルを授かり易くなり、レベルの上がりは遅くなるが、ステータスが大幅に上がる。



(おお!やっと名前が貰えるな情報担当!)



(う〜ん。だが楽観視も出来ないぞ?これまでよりも目立つ存在になるからな。調べて見たところ一応ユニーク個体は、眷属支配のスキルの影響を受け難くなる。と書かれて居るから眷属支配されて無くても、疑問視されないが、何れ出奔する身からしたら上層部に目をつけられるのは痛いな。体担当)


(でも考え様によっては良い事もあるぞ?正式な部下が持てるから其奴らを、俺たち側に付ければ良い。何とか眷属支配を部下達から外せば、こちらの手駒が出来て良い事だろう?情報担当)


(そう言う考え方もあるか。しかも情報担当の俺からじゃなく。体担当からの意見とはな……)


(何だよ?)


(いや、流石は俺達だな)


(まあな)


(ふっ単純なやつだな。体担当は)


(何か言ったか?情報担当)


(いや、何でも無いぞ。体担当)


 何とか誤魔化せたな。



 脳内で会話しながら列に戻る。




 次々と他の蟻達も勲章を授けられたり、褒美を貰えたりして行く。



 それも終わりクイーンアントも退出して行き、論功行賞は解散となる。



 一匹の蟻が近づいて来て、命名の儀式は明後日執り行う。と告げられた。



 なので明日一日はオフだ。



 ゆっくりと過ごすか。



 今日は疲れたので、夕食も取らずに寝ようと何時もの場所へ行こうとすると、他の蟻達に中隊長専用の部屋へ案内された。



 小隊長補佐以上は個室が与えられる様だ。



 なので立派な部屋を一つ貰えた。



 部屋の模様替えなどは、明日行うとするか。


 最低限の物は部屋に揃っているので、ベッドに横になり眠る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ