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G2・トーラック帝国魔術学院

 G2・トーラック帝国魔術学院





 馬車に揺られる事、2週間漸く帝国魔術学院がある帝都に着いた。




 大国である帝国の首都であるだけあり、今まで通って来た街もかなり大きかったが、帝都の前では霞んでしまう。



 勿論前世の大都市で暮らして居た郷士ーーいや、今はゴウだったな。


 まさか愛称のゴウが、此処では名前になるとはな。


 まあ、呼ばれても違和感は無いから良いが。



 それにしてもサスペンションなどが無く、この馬車の乗り心地は最悪だな。


 俺以外にも選ばれた子供達の何人かも、顔色を悪そうにしている。


 休憩時間の時に、何人か吐いてたりしたな。



 だが、漸く着くことが出来て一安心だ。



 道中は魔術師と帝国騎士が、護衛の役割も担って居た為に、盗賊や魔物の脅威からは守ってもらった。




 初めは野営などした事が無く、困惑したが騎士は優しく教えてくれた。



 その事にゴウは更に困惑した。


 この帝国は、選民思想であり平民は物の様に扱われる。



 後で知った事だが、帝国には大英雄級の魔術師が居り、帝国魔術学院の学長も務める人物であり、皇帝でさえ気を使う相手だと言う。


 そんな大魔術師に見出された平民出身の魔術師も居り、この場の騎士よりも高い地位に付けられる。



 現に護衛の騎士より、選別のために各地を回っている魔術師達の方が、位は上である。


 その為に将来偉くなる可能性が大きい彼らに、今のうちから好印象を与える打算目的があったからだ。



 後で知って失望したが、もしかしたら本当に優しい人も居たかも知れない。と記憶の隅に留めて置く事にした。




 さて、帝都への入場手続きは早く終わった。



「では、お前達にはこれより帝国魔術学院への入学手続きをしてもらう。こちらに来なさい」


 魔術師の後について違う馬車に乗り、帝国魔術学院を目指す。




 帝国魔術学院は、一際大きく。中でも中心にある塔は、下手をすれば帝城よりも大きいかもしれない。



「あの塔は学長様がいらっしゃる。いいか?学院では学長様と呼ぶ様に。他の先生方を呼ぶ時は、名前の後に先生と付ける事が基本だ」と質問する前に色々と答えてくれた。



「では、彼処が受付だ。我々は報告に行かねばならんのでな」と言い残して、魔術師3名は塔へと向かう。



 残された俺達は、言われた通りに受付に向かう。



 受付で書類に名前を書き(書けない者は代筆してもらう)簡単な入学案内を受ける。


 今日はもう遅いので、寮に案内される。


 部屋は一人部屋であった。


 普通の学校よりも、生徒人数が少ないからだろう。



 久しぶり(今世では初)のベッドだ。


 ふかふかだな。


 今夜はぐっすり眠れそうだ。

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