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どうしたって聖敵不可避ゴーレム

「という訳で、3日後に君には『黄の都市』に行ってもらう」


「どの辺がという訳でなんですかねぇ……」


あり得ない、と何故か驚く貴族たちの声を背にまたしても玉座後ろの控えの間に通された僕は、陛下へじっとりとした目を向けながらカップに口を付けた。


『黄の都市(カルベン)』産だという紅茶は薔薇の花のような香しい匂いがする。陛下が淹れてくれた優美という言葉が似合う琥珀色の茶でカラカラに乾いた喉を潤わせていると、陛下の後ろに控えたアジェルが顔を顰めて「不敬だぞ」と僕の言動を窘めた。


「いいんだよアジェル部隊長。君も座りたまえ、君にも関係する話だ」


「い、いえ。陛下の御前で……」


「大事な話をするっていうのに後ろに立たれてたら落ち着かない。ほら早く」


「……は」


命令だから仕方なく、とでも言うように渋々僕の隣の椅子に腰かけるアジェル。陛下直属である王国騎士団の騎士にとって陛下の前で椅子に座るなどあるまじき行為なのか、ぐぬぬと顰め面をしている。

騎士様ってのも大変だねぇとアジェルに温かい眼差しを向けていると、突如陛下の声でもアジェルの声でも無い不気味な笑い声が部屋に響き渡った。


『陛下もモンスターが悪いですねぇ。あんな多方面に喧嘩売るような言い方なさって。ラウが怯えていましたよ』


ギョッとして声のした方に顔を向ければ、いつの間にか起動していたビデオ通話用の魔道具がリライヴェッジ研究所第零研究室の様子を空間投影していた。

デカデカと宙に表示されるのはゆったりと足を組んで偉そうなフリント博士。その後ろからひょこ、とロイドとミモザが顔を出すのも見えた。


数時間ぶりの兄と同僚の姿におー、と手を振って見せる。ちゃんとこちらの様子も向こうに映し出されているようで、ミモザがにこにこと可愛い笑顔で手を振り返してくれた。

ロイドはと言えば自分に手を振ったのだと勘違いし大興奮で六本の腕全部で全力で振り返してる博士にドン引きの顔を向けている。

そして僕の傍に座っていたアジェルは、手をふりふりするミモザの可愛さに胸を撃ち抜かれて心肺停止し勢いよく机に突っ伏した。

ビデオ通話開始30秒で場が混沌としすぎている。なにこれ。


「だってアルバストス領主以外みんな非協力的なんだもの。特にカルベン領主ね」


しかし世界を統べる重責を担う黒狼国王陛下は、そんな周囲の混沌など意に返した様子もなくマイペースに会話を続けている。遺憾であると言わんばかりにため息をついた。


ちなみにカルベン領主様と同じようにヴィオレット領主様も本日の招集に応じていなかったが、そちらは本当に身内に不幸があったために免除されたらしい。ご愁傷さまです。


困ったものだよ、と優雅にカップを傾けた陛下はまるで同意でも求めるようにチラリと僕とアジェルに視線を投げてよこした。


「しかも今日の代理見た?ただの神官だよ?聖女でもないとか舐めてるよね。正直目に余るよ。教会は特にそ(・)う(・)であることは重々承知だが、国王の招集にすら応じないなんて反逆の意思があると言っているようなものだろうに。私が本当にその気になったらどうする気なんだか」


音もなくカップをソーサーに置いた陛下の目はいつものように優しそうに下がってはいるものの、その奥には底冷えするような怒りが見て取れた。同じ空間にいる僕と息を吹き返したアジェルが震えながらそっと目を逸らすレベルで怖い。

カルベン領主様の代理としてあの謁見の間に立っていた神官さんはずっとこの目を向けられていたかと思うと不憫でならない。


とはいえ、陛下は『ただの』と言ったがあの謁見の間で見た神官服はかなり豪奢なものであり、首から下げるロザリオは非常に凝った造りであったから、きっと本当は『ただの』神官が来た訳ではない。

しかしながら教皇という最上位を呼んだにも関わらず、最上位もしくはそれに次ぐ立場の者が来なかったことに腹を立てているのだろう。

その程度、と陛下を軽んじていると取られてもおかしくない行動であるということだ。


では聖霊教会にとって教皇に次ぐ立場の者といえば誰になるのか。国教であり都市庁舎の役割も果たす聖霊教会は大きな組織であるため誰が偉いかと言うのは単純な序列で図れやしないが、国民が聖霊教会のNo.2と言われて真っ先に思い浮かべる存在といえば、それは『彼女』以外に足り得ない。


ちら、と机の上に置かれた新聞を横目で見る。わざわざとある面が載っている紙面を上にして置かれたそれに僕はこれ見よがしにため息をついた。


「聖女ですか……あのモンスター、僕の事滅茶苦茶嫌ってそうなんですよねぇ」


『シエルリーファ枢機卿、親善大使に苦言』と銘打たれた一面記事には、頭上に天使の輪を輝かせ背中の羽を悠々を広げる美少女の写真が映っている。感情の浮かばない静かな表情で真っすぐにこちらを見据える法衣の天使に、まるで責められているような気分を覚えて僕は眉を顰めた。


シエルリーファ枢機卿。23歳という若さでありながら、聖霊教会において教皇に次ぐ階位であり教皇を補佐する立場である枢機卿を務めるモンスターだ。


しかしながら彼女を呼ぶ際には枢機卿という役職名はあまり使われない。彼女は枢機卿であると同時に、聖霊教会のシンボルである『聖女』であるためだ。


そも、聖霊教会とは何かといえばこの魔法界を作りたもうた聖霊なる存在を信仰する宗教のことで、王都を含む各都市に教会を置く一大主教だ。この世界の全ては聖霊様が見守っているという教えを説いている。


彼らが説くところによると、聖霊は過去も未来も見通すことができ、この世界の万物に干渉することができる。水にも空にも聖霊は存在し、この世界に住まう普く存在を見守り、道を過つ者には罰を与え歩むべき道を正すというどこまでも慈悲深い存在なのだとか。

本当にそんな存在がいるのだったらジェノサイドする勇者をなんとかしてくれというのが僕の正直な感想ではあるが、しかし無粋でもあるというのは理解しているので飲み込む。


そして聖霊の中でも特に偉く尊い存在である7柱の始祖聖霊というのがおわすらしいのだが、その始祖聖霊様方は皆羽をお持ちである為現世においても羽を持つ者は聖霊に近い存在である考えており、羽がある種族筆頭である天使族のカルベン教皇とシエルリーファ枢機卿は特に徳の高い存在であると人気が高い。


更にシエルリーファ枢機卿は、聖霊に愛された者が持つとされる光属性魔法の素養を多く持ち、独自の光魔法『安寧魔法』なるものを扱えるために、聖女の肩書を与えられ聖霊教会の威光を高めるシンボルとして祀り上げられている。


そんなシエルリーファ枢機卿は先日、『緑の都市(ウェルデ)』水上パレードで突如発生したクラーケンに僕が特攻を仕掛けたことにかなり辛辣なコメントを残していた。


共に戦った王国魔導師団やウェルデのゴンドラ乗りの皆様には勇猛果敢と称しておきながら、単騎で先制した僕に対しては『英雄自殺願望者』『身の程を弁えないパフォーマー』『利益と人気取り目当て』等と痛烈に批判している。

おもてなし政策が気に食わないのは分かるが、もう個モン的に僕が嫌いなんじゃ?と思うレベルの罵倒で、おかげさまで新聞やネットニュースで見るたび落ち込む毎日だ。正直今日も代理として来られなくてよかったぁ……と陛下には悪いが内心でお会いできなくてほっとしてしまったくらい怯えている。


『あそこは筋金入りのニンゲン嫌い、アンデッド嫌い、リライヴェッジ嫌いだからねぇ』


「僕が歓迎される要素一個も無いんですけど」


元ニンゲンで現アンデッドでリライヴェッジ所属なんですけど。げんなりしてホログラムを見上げる。

しかしその言葉に謁見の間を去る時の貴族たちの驚きように今更ながらに納得した。つまりニンゲンもリライヴェッジも嫌いで有名なカルベン及び聖霊教会に地雷でしかない僕を派遣するという決定にマジかよとなっていたという訳だ。

そりゃそうなるよなぁ、僕だって向こうの立場ならそう思うし何なら当事者でもそう思ってます。


教会に足踏み入れた瞬間滅される可能性すらあるんじゃ……いやまあまさか元ニンゲン現アンデッドの部分はバレては無いだろうから問答無用で殺されることは無いだろうけどさぁ、と眉間を揉んでいるとホログラムの向こうでロイドが虚な目でポツリと呟いた。


『ちなみに俺は昔教皇に滅されそうになったことがある』


「すみません急用を思い出しましたので本日はこれで失礼させていただきたく」


こんな所に居られるか、僕は帰らせてもらう。部屋を辞すべく無拍子でドアまで移動する。しかし僕の逃亡を予測していたのか、既に陛下の視線を受け動き出していた忠実な騎士アジェルによって僕は軽々と捕獲された。


「やだやだやだやだやだやだそんな所行きたくない怖いヤダ行きたくない滅されたくない離せえええええっ!!!」


「わがまま言うなでござる」


重騎士とは思えないほど軽々とした身のこなしで僕の行く手を阻んだアジェルは、米俵のようにひょいっと僕の体を肩に担ぐ。ぎゃーすかジタバタと大暴れするもしかし有無を言わさず着席させられ、何故か陛下が懐から取り出した縄によって椅子に括りつけられる始末。

やりすぎじゃない!?犯罪者の気分なんですけどぉ!?準備良すぎませんか陛下ぁ!?


「いやぁ、フリント博士捕縛用の縄がこんな所で役に立つとはねぇ。備えあればなんとやらだ」


「ご慧眼です」


「……」


嬉しそうに頷く陛下に恭しく頭を下げるアジェル。もはやどこから突っ込めばいいのか分からず僕はぐったりと体を弛緩させた。もう嫌……。


「そんな事情から、今回の君の補佐は世話係のロイド研究員ではなくアジェル部隊長だ。よろしくね」


「御意」


『助かった~』


「やだよ~~~~死にたくないよぉ~~~大使室から代理立てるでいいじゃないですかぁ~~」


「ダメだよ。ちゃんと一度は君の姿見せておかないと私の本気が伝わらないだろう。それに今回はお使いも兼ねてるから適当なモンスターじゃダメなんだ」


「お使いぃぃ?」


ついこの間も博士のお使いしたばかりなのにまた僕はパシられるのか。もはや嫌そうな顔を隠さずに陛下を伺えば、ホログラムから『私が説明しよう』と博士の声が聞こえた。


『聖霊教会カルベン大聖堂地下には大図書館があるのは知っているかね?』


「知りませーん」


『何百年も前から聖霊教会が世界中から集めた蔵書が納められている大図書館なんだがね、そこにどうやら王城に禁書庫にも無い5代目勇者の記録が残っている。その蔵書を教会から借りてきてほしいんだ』


椅子に括りつけられたままふてくされていた僕は、その博士の言葉にバッと顔を上げた。右目下の蜘蛛の巣のフェイスペイントを指でなぞる博士は僕の様子にギッと椅子の背もたれを鳴らした。


「勇者の……?教会は勇者の事知ってるの?」


『いやいや、勇者の存在は知らないさ。だが今から300年以上前に起きた第五次ニンゲン侵攻の際に教会は全勢力を上げてニンゲンと戦っていてね。その記録が欲しいんだ』


都合八度に渡るニンゲンの侵攻の目にあっている魔法界。そのほとんどは魔法界の最高責任者である国王陛下率いる王国騎士団、王国魔導師団、そして各都市憲兵隊が交戦しているために戦争記録は王城で保存されているのだが、その内2代目、5代目、8代目勇者に関しては著しく記録が少ないのだとか。


その理由と言えば。


「8代目に関しては王城が戦火に見舞われたせいだね。王城の保存記録室が燃えてしまったせいで、保存魔法をかける前だったニンゲンとの交戦記録も共に焼失してしまったんだ。2代目は不明。そして5代目は王城ではなく聖霊教会が戦争の指揮を執ったために情報が少ない」


約300年前の第五次ニンゲン侵攻時に現れたというニンゲンは、恐ろしく強い5人組パーティーであったらしい。

リーダー各の剣士と、多種多様の魔法を操る魔女、屈強な戦斧使い、必中の弓士、そしてどんな大怪我でも瞬時に癒す神官からなる5人組は、たったそれだけの人数で数万の教会所属モンスター相手に互角に戦ったとされている。

恐らくリーダー格の剣士というのが5代目勇者の事だろう。


何故この時ばかりは王城ではなく聖霊教会が全線を張ったのか。

それはこの地に降り立った勇者パーティーが聖霊を『邪神』と冒涜し、そして聖霊を信仰するモンスターを『魔物』と称して魔法界を蹂躙し始めた為、ブチ切れた当時の教皇が全勢力をもって迎え撃つことを宣言した為だ。

死闘の末最終的に勇者パーティーは全滅させたものの、全軍を率いていた教皇も死亡という結末を迎えたこの戦いは、教会内で聖戦と呼ばれ語り継がれているとか。


「いやぁ、王城側に残された記録によるとその教皇だいぶブチギレだったらしくてね、当時の国王に『手出し無用。邪魔したらお前らも聖敵とみなす』って脅しては王城側の支援全部突っぱねて戦ったらしいんだ。だからこっちに記録が全然無くてね」


はっはっはっと快活に笑う陛下。語られた内容に僕は口元がひくひくと痙攣するのを感じた。


「つ、つまり……教会がニンゲン絶許を掲げる所以は」


「その聖戦のせいで歴代最高に聖霊の寵愛を受けていたとされる当時の教皇が殺されて、教会に属する数万のモンスターをほぼ壊滅させられたことが発端だねぇ。いやぁ根深い根深い」


「そんな所に仇的のニンゲンと和平結びたいで~す協力してくださ~いなんて言えるか!!リライヴェッジ所属のアンデッドじゃなくとも殺されるわ!!」


遠まわしに死んでこいって言ってんのかこの腹黒国王!!絶対そっとしておいた方がいいって!他の都市で頑張るから聖霊教会だけは勘弁してください!生きる為に政策頑張ってるのに政策のせいで死んでしまいますって!っていうかそんな話聞いちゃったらあのウェルデ水上パレードで現れたクラーケンは教会が僕を潰すために嗾けたんじゃないかと疑い始めちゃうよ!


再びやだやだと駄々を捏ねるが、しかし陛下はのんびりとした動きで僕の肩に手を載せた。


「頑張ってくれ、ラウ親善大使。教会さえ丸め込められたら今後おもてなし政策は格段にやりやすくなる。なんて言ったって今やモンスターのニンゲンへの悪感情を操作しているのは聖霊教会だからね」


「はっ!?」


僕が上げた驚きの声に、瞑目した陛下はふう、とため息ともとれそうな息を長く吐いた。


「勿論戦争の禍根もあるがね。モンスターにとって聖霊信仰とは生まれた時から身に染みている思想だ。聖霊は絶対、機嫌を損ねようものなら世界は滅びると信心深いものは本気で思っている。その聖霊信仰の頂点であり一大主教である聖霊教会が『ニンゲンは聖霊の敵である』と宣言しているんだ、そんな状態でニンゲンと和平を結ぼうものなら聖霊の機嫌を損ねるのではと危惧する声も多いんだよ」


「……なるほど」


聖霊教会の聖敵認定を覆せない限りモンスターの支持を得ることは難しく、ニンゲンとの和平実現に異を唱える者は出続ける。おもてなし政策への風当たりは強いままであろう。

何としてでもここらで聖霊教会にはニンゲンとの和平を前向きに考えていると声明を出してもらう……のは無理でも、聖敵判定を取り下げてもらい友好条約を黙認してもらうくらいの理解を得る必要がある。


しかしながら僕がそれができるとはとても思えない。だって国王陛下の命令すら平気で無視するような教皇領主様だ、いくら陛下の覚え目出度い設定があるといえど所詮ポッと出でしかない僕が出張っても門前払いが関の山であろう。

っていうか門前払いで済めばいいよねってレベルだよ。下手したら僕が聖敵になるわ。勿論陛下が言わんとするところも期待している所も分かるんだけどさぁ……。


うーんうーんと頭を悩ませる。そんな僕に陛下は「ラウくん」と耳に口を寄せた。


「あそこはね、本当に潔癖な組織なんだ。清貧を是としていて過度のお布施は禁じている。それ故に貴族だろうが富豪だろうが忖度しない。だから逆にやり辛いんだけど、だからこそできることがある」


「は、はい?」


まるで清廉潔白な笑顔を浮かべる陛下だが、そこに悪い気配を感じて思わず体がのけぞる。

本能が逃げろと叫び咄嗟に助けを求めるようにアジェルを振り返るが、騎士モードのアジェルは微動だにしない。

クソ、普段は煩悩塗れ虎のくせに……ッ!とホログラム向こうにも視線を巡らせるが、博士は「怯えるラウも可愛いねぇ」とニコニコするだけだし、ロイドもミモザも肉食獣に襲われる草食獣を見るような目で南無三!と手を合わせて助けようともしない。くそぉ!!どいつもこいつも!!


「領主が教皇を兼任しているといっても、都市運営費をちょろまかして教会の予算にすることも絶対にない。今代の教皇は特にね。頑固だけど清廉なんだ、教皇領主は」


「へ、へえ~~~そうなんですね~~~」


「で、何が言いたいかっていうと、実は聖霊教会って一大主教で国教のくせに内情は節制ばかりでそんなにお金が無いんだよ。そこを付けば目がある」


肩に乗る手に力が籠る。決して痛みを覚えるような強さではないが、しかし肩どころか内臓も重くなるような不思議な感覚を覚えて冷や汗が出る。陛下の方を見ないようにしながらこくこく頷く。嫌だ、なんかすごい犯罪の片棒を担がされている気分……。


「ラウくん」


「ひゃいっ!」


「君には期待している。教会が取り入れやすく、教会の威光を高めつつ利も齎すニンゲン文化を提示し、なんとしてでも認めさせるんだ。ニンゲン文化を取り入れさせたらこっちのものだ、なし崩し的に聖敵判定を覆してもらうことができる」


ミシッと鳴った肩に戦々恐々とする僕に、陛下はにっこりと、それはもうにっっっっっっこりとした笑顔を向けた。


「なぁに、まだ3日もある。私も手伝うから頑張って絞り出そうね。君ならきっと『黄の都市(カルベン)』だけならず聖霊教会にとっての魔石を作るゴーレムになれると信じているよ」


「………………………………………ガンバリマス」



ああ、この世界にも金の卵を産むガチョウ的なことわざがあるんですねぇ。


金なるゴーレムにたれと命じられた僕は、自信に課せられたあまりにも重たい任務と有無を言わさない圧と胃が痛くなるような期待に、滂沱の涙を流して頷くのだった。




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