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アルマリオファミリー 其の一


「ちょ、姐御ぉ!?待ってくだせえ、頼みますから待ってくだせえって!」


「そのまま突撃は不味いっすって!今お茶菓子用意しますんで一旦別の部屋で待っててください!」


「まずは俺らが取次を……」


「うるさいな、そんな暇は無いの!そんで姐御って呼ぶな!」


 僕の足に縋りついて必死に歩みを止めようとする見張り3にんを蹴散らし、悲鳴のような制止を無視してズンズンと進む。


 見張り役の3にんを脅し、連れ込まれた倉庫の扉をけ破って脱出した僕は今、ロシェ主要街の外れにある巨大なキャラバンサライ風の建物に連れて来られていた。

 

 中庭を有する四角形の6階建ての建物は表向き貿易会社と銘打たれているものの、その実情は裏社会の顔役であるアルマリオファミリーの本拠地であるらしく、砂岩造りのそれはどことなく要塞を思わせる異質な雰囲気を醸し出している。


 そんな揺れる橙の灯が照らす回廊を半泣きの男3にん引き摺りながら歩く僕はさぞ目立っているだろう。比較的マフィアっぽくない商人風のモンスター達がギョッと振り返るのを視界の端に捉えながらも、しかし気にせず上階へと続く階段に足を掛ける。


「で?アルマリオはどこ居るの?この上?」


「この上っていうか最上階っすけど、いや待って3階以上はマジで部外者立ち入り禁止なんす!頼みますから止まって……」


「この上ね。オッケー」


「話を聞いてくださいっす!!」


 部外者だなんて失礼なこと言うね、ゴリゴリの関係者でしょうが僕は。


 ぎゃんぎゃん吠える3にんを無視して上へと向かう。どうやらこの建物、1階と2階は健全な貿易会社として運営されており、3階以上がアルマリオファミリーの巣窟となっているらしい。

 

 3階は非合法の商品や密輸売買品の倉庫でもあるので、アルマリオファミリーの構成員以外の立ち入りは禁止されている。

 そんな事情から当初僕は2階に通されたのだが、しかしモタモタしていたらクマールさんが僕を探しにここ来るかもしれない。そうなればまた眠らされてあの倉庫に逆戻りの可能性もあるのだ。悠長に面会の手続きを待ってる暇は無い。

 という訳で、現在最上階を目指し強行突破を敢行している。


「な!?なんだ貴様は!?止まれ!ここから先は立ち入りきん、ぶべっ」


「ごめんあそばせ。急いでますので」


 階段を上がり切った先で、見張り役共と同じ山羊のラペルピンを付けたモンスターが僕を見つけては驚いたように目を剥いた。制止するように肩を掴まれるが、裏拳を顔面に叩き込んで沈める。


 どうやら拳一発で伸びたこのモンスターはアルマリオファミリーの中でも上位の存在だったらしく、足に縋りついている見張り達が昏倒した彼を見て「ひええええっ!」とか「ぎゃあああっ!?」とか「叔父貴ィィイ!?」とか叫んでいたが、構っている暇は無いのでそのまま突き進む。


「ま、待て!止まれ!どこの鉄砲玉だテメ……ギャア!?」


「んだこのアマ!囲め!囲んで取り押さえピギャアア!?」


「おいアンとポンとタン!3にん掛かりで何遊んでんだ!その女さっさと止めやがれ!」


「ヒイイ!この女力強すぎて全然止まらねえんすよぉ!!」


 3階に到達した途端、ワラワラとスーツ姿のモンスターがそこかしこから現れ僕を取り押さえようと襲い掛かってくる。しかし女ひとりと舐めているせいか、それとも3階にいる構成員は殆どが下っ端故にそこまで戦闘慣れしていないのか、脅威となりそうな攻撃はそうそう飛んでこない。


 これ幸いと拳を避けカウンターで顔面にパンチをぶちこみ、ボディーブローを食らわせ、顎を蹴り抜き、足に纏わりつく見張り、どうやらアンとポンとタンというらしい3にん組の内比較的小柄なアンを振り回してけん制する。堅気のモンスターじゃないので気兼ねなく攻撃しております。


「止まれ!ハチビーの巣にしてやらぁ!!」


「だから、急いでるって言ってんでしょうが……っ!」


 流石に数十にんをちぎっては投げを続けていれば脅威として認識されてしまうようで、進行方向に重火器を構えるモンスターが現れる。流石に銃は厄介だ。


 しかし物騒な大きい銃を構えるモンスターの後ろには上階行表示のエレベーターが見えている。さっさと乗り込んでしまった方がいいだろうと判断した僕は、目を回しているアンの頭をむんずと掴んだ。


 そして、


「ボタン押してこーい!!」


「ぎゃあああああっ!?」


 思いきりぶん投げる。まるで砲丸投げの砲丸が如く立ちふさがるモンスター達を蹴散らして一直線にエレベーターへと突っ込んでいったアンは、ドゴォンッと音を立てながら顔面で扉脇のボタンを押してくれた。


 一拍後、音を立てて扉が開く。なんだ、この階にエレベーター来てたんだ。それならそれで好都合と足に魔力を流し『無拍子』を発動。アン砲弾の直撃を免れたマフィア達の横を猛スピードで駆け抜けていく。


「なっ……」


「それじゃ失礼します。ごきげんよう」


 例えマフィア相手と言えど親善大使のイメージを崩してはいけないからな。ちゃんと愛想よく挨拶しておこう。

 二歩でエレベーターに到達した僕は、瞬間移動のごとく姿を消した侵入者に呆然とするマフィアたちにおほほ、と扉が閉まるまで手を振ってやった。


「あ、アン!!大丈夫か!?」


「死ぬなー!!しっかりしろぉ!!」


「ぐは……っ、……ば、化けもんじゃねえかこの女……」


「む、失礼な。ちょっと力が強いだけでしょうが」


 エレベーターに引っ張り込んだアンポンタンの「ちょっと……?」と言いたげな恐怖の視線にむうっと口を尖らす。さっきは可愛い顔してるとか言ってたくせに。つい数十分前までの威勢はどうした。鉄拳制裁が必要か?


 とはいえ失礼千万な彼らだが、コイツらはこれから対峙するアルマリオファミリーのボス、アルマリオとの交渉のカードになり得る存在だ。生き証人ならぬ生(・)き(・)証(・)モ(・)ン(・)であるためにその辺に放っておくわけにもいかない。

 

 今も鼻血を流して遂に気絶したアンに「「死ぬなーっ!!」」とポンとタンが号泣絶叫していて騒がしくてしょうがないが、もうしばらくの辛抱だと嘆息した。大丈夫死んでない死んでない。


「そういえば君ら僕のマギホ持ってない?」


「持ってねえ」


「クマールが持って行ったぞ」


「どこまでも手ぐせの悪い……」


 ハナから期待はしていなかったとはいえ落胆は隠しきれない。まあバイタル計測器の存在も何故か知った上で念入りに破壊されたし、そんな直接的な連絡手段を残しておく訳ないか。最悪そっちも壊されてると考えたほうがいいだろう。


 いよいよ本格的に第零にも大使室にも連絡を取れなくなってしまったわけだが、さてどうしたものか……。

 きっとバイタル計測器が破壊された時点で異常は第零に発信されているだろうが、壊された地点があのクマールさんと落ち合ったカフェだとしたら厄介だ。その後の僕の足取りを追うことはできないだろう。


 となれば、早期の救援は望めない。どうにか自分の力でクマールさんに見つかる前に脱出する必要がある。問題はどうやって、だが……


「……考えててもしょうがないか。なるようになれ、だね」


 思考する時間は終わりだと言わんばかりに、エレベーターが目的地に到着したことを告げるブザーを鳴らす。


 脱出もそうだが、まずはロシェや僕の身に起きた誘拐事件の背後に洗い出しと、クマールさんやエンという組織の正体を探るのが先決だ。可能であれば黒幕の特定と壊滅……はできずとも、憲兵隊や騎士団の捜査に役立つ証拠集めも。

 

 やってやろうじゃんか。待ってろよアルマリオ、場合によっちゃボッコボコにしてやんよ。

 気合いを入れ直すように拳を鳴らす。最上階である6階はボスアルマリオの執務室兼私室、きっと多くの護衛が階下での騒動を聞きつけて僕を殲滅するべく待ち伏せを───


「……してないんかい」


 チーン、と気の抜けた音と共に開いた扉の向こうには誰もいなかった。

 戦闘になるだろうと思ってたのに、ああガッカリ……いや別に憂さ晴らししたかったとかそういうのじゃないです違う違う。僕は戦闘狂じゃありません。

 

 妙にイライラしそうになっては暴力で解消しようとする自分を宥めながらエレベーターの外に出る。エレベーターホールのすぐ目の前に聳え立つ扉はいやに豪奢でキンキラしい。中央には山羊の頭を模したエンブレムが大きく装飾されている。


 あ(・)そ(・)こ(・)にあったエンブレムと一緒だ。ということはやはり僕の予想は当たっているのかな。

 それにしても嫌な趣味だな……まあ罪悪感が減るんで丁度いいか。


「そんじゃ……突撃!隣のマフィアご飯ーーーッ!!」


「イヤアアアアっ!!」


 手錠が無くなったことで正常に巡るようになった魔力を全身に流し、思い切り扉を蹴り飛ばした。またも背後でアンポンタンが悲鳴を上げる。

 蹴りの威力が強すぎたか扉の蝶番が弾け飛び、大きな音を立てて扉が部屋の中へ吹き飛んでいった。


「おっじゃましまーす。アルマリオいるー?」


 倒れた扉の残骸を踏みつけて暗い部屋の中に入れば、ムッとしたタバコの匂いと甘ったるい香水の匂いが鼻をつく。思わず顔を顰めれば、廊下の明かりのせいで余計に闇が増した部屋の奥から低い唸り声が響いた。


「……誰だァ、テメェ」


 天蓋から垂れる薄布の向こうからだ。目を凝らせばベッドらしき台の上に大柄な男のシルエットと、多数の艶やかな影。

 ご就寝中……いや、お(・)楽(・)し(・)み(・)中(・)だったかと少々気まずさを内心で覚えながらも、まるで気にしていない風を装ってこれ見よがしに肩をすくめてみせる。


「どーも。誘拐されちゃうくらい人気者親善大使、ラウちゃんです。文句言いにきました」


「親善大使だァ?……チッ」


 舌打ち。次いでシュボッと火種が発生する音と小さな閃光がベットの上で爆ぜる。

 一気に強くなったタバコの匂いに腕を組むと、カラン、という小さな音と共に灯ったろうそくの炎によって天蓋幕の向こうが照らされた。


 

 一対の大きな角をこめかみから生やした男が、大きなベッドの上でふんぞり返っていた。


 バスローブのようなゆったりした服の胸元を大きくはだけさせ、その立派な体躯を見せつける大男だ。目を引く黒曜石のような二対の漆黒の角は半ばから湾曲し、その切先は鋭く尖っている。


 美しく扇情的な女達を侍らしたその山羊獣人───アルマリオファミリーの頂点(ボス)、アルマリオは口にくわえたタバコから紫煙をくゆらせ、じっとりとした黒い目で僕を睨み迎えた。


「……やけに下が騒がしいとは思ったがよォ……テメェ、ここがどこだか分かってやがんのかァ?」


「うーん、裏社会の大っきいヤギ小屋とか?」

 

 堅気とは思えない雰囲気を纏う男に軽口を返せば「姐御ォ!?」とアンかポンかタンの小さな悲鳴が上がる。

 しかし彼らはアルマリオの睨みを受けてそれ以上口を開くことは無くなった。


 ロシェ領主様が見せた『威圧』よりも数倍強い圧に感心する。なるほどマフィアのボスというのも納得の迫力だ。 

 しかし残念ながら先日とあるチートモンスターの本気『王命』を食らってしまった僕にしてみれば、コイツの放つ『威圧』はちょっと風の強い日の風圧くらいにしか感じられない。


 平然と仁王立ちして見せれば、今度こそアルマリオは鼻白んだ。

 

「……この時間は誰も通すなって言ってあったと思うんだがなァ」


「悪いね、アポ取ってる時間は無かったもんで。今度からはちゃんと一週間前にアポ取るから許してよ」


「ほう。この山小屋に単身入ってきて『今度』があると思ってんのかァ?」


「あるんじゃない?用事済んだら帰るもん。この後ご飯行く予定あるし」


 余裕たっぷりに見えるよう微笑んでやる。まあ今何時だか分からないので今朝の約束が継続されているかは不明だが。

 

 やばいそう考えたら無性に早く帰りたくなってきた。だって今日は珍しくテレビの収録とかも無かったから商工会との打ち合わせが終わればほぼ定時で上がれる筈だったんだもん!ミモザをちょっと小洒落たレストランで酔わせてアジェルとのアレソレ恋バナたっぷり聞いてニヤニヤする予定だったってのに……おのれクマールぅ!


 なんにせよ、僕を誘拐したクマールさんと無関係ではないアルマリオから必要なことを聞き出さない事には帰宅は叶わない。キリキリ吐いてもらうぜという気概を込めて見据えれば、呆れと苛立ちを紫煙と共に立ち昇らせていた彼は僅かに眉を上げた。


「……でェ?用事っつーのは何だ」


「確認。僕今日誘拐されたんだけど、これアンタの差し金?」


「あ゛ァ?」


「アンタの部下たちが言ってたんだよね、アンタの命令で僕の事誘拐したって。アポも取れないくらい急ぎの用事があるのかと思ったからわざわざ出向いてあげたの」


 ありがたく思ってよね、と小首を傾げて背後で震える3にん組を親指で指示す。ついでに物的証拠もあった方がいいかなと思って持ってきていた金属製の手錠の残骸もポケットから取り出してはアルマリオのベットに放る。


 投げつけられた金属片を見下ろしていたアルマリオは、明確な怒りをその黒い目に宿した。


「……アンベリール、ポンブス、タンザニー」


「は、はい!」


 静かな呼びかけに、壊れた扉の前で震えていた3にんが素早い動きでベッドの前に並ぶ。

 薄明かりの中でも分かるほど顔を青ざめさせている。そんな彼らの前で、アルマリオはギシリとベッドを軋ませて縁に腰を掛けた。


「俺ァ、この女には手を出すなと言ったと思うんだがなァ?」


 長く長く煙を吐き出し、3にんの目を覗き込んだ山羊は、ゆっくりとベッドから立ち上がり───



 目にも止まらない速さで、3にんの頭を殴り飛ばした。



「わお」


 轟音を以て繰り出された拳が3にんにクリーンヒット。悲鳴を上げる暇もなく彼らの体は僕の横を抜け、壊れた扉から部屋の外まで吹っ飛んでいった。

 ズガシャァァンッ!と部屋の外から凄まじい音が響くも、その後に続く音は無い。一発で伸されたっぽいな。死んでいないといいんだけど……特に既に(主に僕のせいで)満身創痍だったアンくん。黙祷。


 しかしその過激なお仕置きを見て確信を得る。部下を殴った手を払うアルマリオに僕は微笑みを継続させた。

 

「やっぱり違うんだ?」


「……チッ」


 忌々し気に舌を打ちそのままベッドの縁に掛け直した彼は、咥えていたタバコを雑に灰皿に放った。

 その態度は、決して口にはしないものの僕の確認に正解と言っているようなものだった。


 僕を誘拐したクマールさんがアルマリオのことを『あんなチンピラと一緒にするな』と言ったことと、明らかに精神干渉を受けているアンポンタンの様子。そして憲兵隊や騎士団にもたらされたあからさまなタレコミから、誘拐事件はアルマリオファミリーの仕業ではなく、彼らは隠(・)れ(・)蓑(・)と(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)のでは予想していたのだが、やはりその通りだったようだ。


 そしてその隠れ蓑状態は、今のアルマリオの態度やアンポンタンへの制裁から、アルマリオファミリーの臨むところでないらしいということも悟る。

 

 で、あるならば。

 見えた光明に内心で満面の笑みを浮かべた。


 目の前で暴力が振るわれたというのに、全く驚く様子を見せないアルマリオに侍る女達───よく見れば全員滅茶苦茶際どいチャイナ服のようなものを着せられている───に少々不審感を覚えながらも、顎に指を当てて苛立つアルマリオへとカマをかける。


「ねえ、なんで『エン』の言いなりになってるの?裏世界を牛耳る天下のアルマリオファミリーがさ。しても無い犯罪の汚名まで着せられちゃって。『エン』からの見返りってそんな不利益被っても美味しいものなんだ?」


「言いなり?ハッ、テメエの誘拐は兎も角、それ以外の誘拐事件は全て俺の指示だ。女子供の臓器は高く売れるからなァ。そのエンだかなんだかって組織は俺にゃさっぱり……」


「じゃ、アンタの組織は誘拐の現場を何度も目撃されるようなお粗末な組織ってことだね。部下の意思統一もできてないみたいだし?そんなお粗末なことしかできないんなら犯罪なんてやめたら?身の程が知れてないってことじゃない?」


 ───ピリッと、空気がひりついた。


 流石にこんな煽りに激高するような器ではないらしいが、それでも僕を見る目が数段冷たくなったのを肌で感じた。怖気つきそうになる心を微笑みで隠す。


「……親善大使サマはどうやら怖い事件を解決したヒーローになりたくて仕方がねえらしいなァ。そしてその為にゃ命も惜しくねえと。望み通りにしてやろうかァ?」


「ヒーロー?まさか、別に僕は英雄願望拗らせてこの場に来た訳じゃない。僕はアンタらの見定めと交渉に来たんだ」


「交渉、ねェ」


 新たなタバコを咥え、傍らの女に火を付けさせるアルマリオの表情を一瞬たりとも見逃さないように見つめる。

 嘲り、苛立ち、疑惑。表面に浮かぶのはそんな感情。そこにひとつ、隠しているようでまるで隠せていない感情を見出す。


 そ(・)の(・)感(・)情(・)を僕に抱いているのであれば、恐らく聞く耳も持たれず突っぱねられることは無いだろう。

 反社のボスにこんな印象を抱くのもどうかと思うが、少なくとも同じような感情を僕に抱いてるっぽいあのイカれた悪魔よりもアルマリオの方が話はできそうだ。何とかして彼を説得して聞き出すのが手っ取り早い上に確実であろう。


 しかし相手は反社会組織。お願いしてそうホイホイと情報を明け渡すわけがない。ならば、僕は僕が持つ情報と僕の権力を持ってアルマリオを説得する必要がある。



 僕が切れるカード、それは。


 

「そう、交渉だ。───僕が知りたい情報の開示と僕の保護を約束してくれたら、引き換えに窮地に立たされているアンタらアルマリオファミリーを助けてあげる」

 

 

 救いに手を伸ばす信徒を慈しむ聖霊のように、僕は微笑みと共にアルマリオへと手を差し出した。

 

 

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