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ふぐり転生~目が覚めたらこれから去勢されるねこのふぐり(右)だった件  作者: 鯉壁副草


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3/5

ふぐり転生~目が覚めたらねこのふぐり(右)(摘出済み)だった件

暗い。


冷たい。


右ω(摘出済み)「……ここは?」


目を開ける。

周囲には白いガーゼ。

金属トレー(膿盆)


そして隣には――


左ω(摘出済み)「起きたか」

右ω「左!?」

左ω「久しいな、右よ」

右ω「生きていたのか!」

左ω「いや死んではいる寄りだと思う」

右ω「たしかに」


私は思い出した。

麻酔。

光。

先生の「始めますねー」の声。


そして――


スパッ


右ω「アーーーーー!!」

左ω「落ち着け。もう終わったことだ」

右ω「終わってるのが問題なんだよ!」


その時。

謎の声が響いた。


???『ようこそ、“摘出界”へ』


左右ω「!?」

闇の奥から現れる、無数の光。


それは全国津々浦々から集められた、元・ふぐりたちだった。

茶ω『新人か』

黒ω『若いな……』

三毛ω『まだ毛並みがいい』

右ω「なにここ怖い」

左ω「完全に異世界転生後のギルド」


玉座の上には、巨大な存在。


超摘出ω『私は大摘出神』

右ω「もうネーミングが全部だめ」

大摘出神『お前たちは選ばれた』

左ω「なにに」

大摘出神『“エリザベスカラーの守護霊”としてな』

右ω「嫌すぎる役職」

大摘出神『見よ』


空間に映し出される術後のねこ。

ねこ「……」(虚無顔)

エリザベスカラー「コツン」

壁に「コツッ」

テーブル脚に「ゴツッ」


右ω「不便そう」

左ω「でも生きてる」


ねこ「にゃー」(ちゅ〜る要求)

かいぬし「あっ元気になってきた!」


右ω「……」

左ω「……」

大摘出神『理解したか』

右ω「俺たちが消えても」

左ω「猫の日常は続くんだな……」


その時。


ねこが急に、存在しないはずの場所をカキカキし始めた。

右ω「!?」

左ω「まさか……!」

ねこ「……?」(ない)

右ω「ファントムω!!」



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