表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

第八話

「第二回戦を始める!」


拍手が鳴りやむと、桜が第二回戦の宣言をする。


「東! 『マージョ』! 西! 『柊』!」


桜に名を呼ばれた二人が、スッと立ち上がる。

一人は肌を露出してる魔法使いの女、もう一人はピンク色の着物を着た女性だ。

二人を見ていると、横腹から痛みが出た。


「あ・な・た、何を見ているのですか?」


そこには、横腹を抓っている瑠莉奈がいた。

顔は笑っているのだが、目が笑ってない! 怖い!


「両者、前へ!」


桜の言葉に、二人は前へと出る。

マージョは不敵な笑みを浮かべている。

嫌な予感がするな……。


「始め!」


「『フレイムボール』!」


開始とともに、マージョは火の玉を放つ。

柊は、自分の武器である薙刀で火の玉を斬る。


「あらあら、やるわね。」

「誉め言葉と受けさせていただきます。」


ウフフと笑っているマージョに対し、柊は薙刀を構えている。


「参ります!」


柊はマージョに向かって走り出す。

マージョは杖を振るう、すると、地面から岩の壁が出てくる。


「『ストーンバリア』貴方に破れるかしら?」

「問題ありません!」


柊は、岩の壁を一刀両断する。

その光景に、周りの者たちはどよめきを隠せない。


「さぁ、次はどうしますか?」

「そうねぇ……。」





「こうしようかしら!」


マージョはこっちに向かって、火炎放射を放つ。

皆、まさかの行動に動けずにいた。

危機を察知していた風雅が、斧で防いでくれたから助かったけど……。


「貴様! 何をしている!?」

「何って、そこにいるおまぬけさんを殺そうとしただけよ?」


桜の怒りに、マージョは平然と答える。

その言葉に、桜と風雅、流ノ介と神無月は自らの武器を構える。


「申し訳ありませんが、この者の相手は私です。」


柊が薙刀をマージョに向ける。

目には、静かな闘志がわいていた。


「あらあら、私に勝てるっていうの?」

「当然です、貴方みたいな小物に負けるはずありませんから。」

「誰が小物よ!」


柊の言葉に、怒りを覚えたマージョが強力な魔法を放つ。


「さぁ! これで死んでしまいなさい!」


ニタニタと笑っているマージョに対し、柊は、はぁ、っとため息をつく。


「やっぱり、貴方は小物ですね。」


柊は薙刀を振るう。

マージョが放った魔法は、薙刀によってかき消された。


「うそ……嘘よ! インチキよ!」

「戦場では、言い訳は通じませんよ。」


混乱しているマージョに、柊は懐に入る。


「参ります! 『朧月夜』!」


マージョに十字斬りが放たれた。

技を喰らったマージョは、白目を向いて倒れた。


「勝者! 柊!」


試合が終わると、歓声と拍手が柊に送られる。

柊は一礼すると、こちらへと向かってくる。


「如月様、貴方を守れず、申し訳ございません。」

「いや、大丈夫だよ、倒してくれてありがとうね。」

「……やはり、貴方は私の理想の主ですね。」


柊は軽く笑うと、自分の場所へと戻っていった。

ポカーンとしていると、瑠莉奈が耳打ちをしてくる。


「認められたのですよ、貴方は。」


フフッと笑う瑠莉奈に、またもやポカーンとする俺。

そうしている間に、桜はマージョを捕らえようとする。


「さぁ! いろいろと白状してもらうぞ!」


桜がマージョを、縄で縛ろうとすると――


「あ、あんた達に捕まるわけにはいかないわよ……!」


マージョは、地面に魔法陣を展開する。

そして、光に包まれ姿を消した。


「クソっ! 逃げられたか!」

「何やってんだよお前! 逃がすなよ!」

「う、うるさい! お前も手伝えばよかっただろう!」

「俺は殿と姫の護衛で、忙しかったんだよ!」


桜と風雅が言い争っている。

流ノ介と神無月が、追いかけようとするが、俺はそれを止めた。


「もしかしたら、伏兵がいるかもしれない、深追いは危険だ。」

「了解っす。」

「承知した。」


まさかの大波乱に、俺はふうっと息をつく。

誰かが、俺と瑠莉奈の命を狙っている?

嫌な予感をしながらも、俺は次の試合の準備を始めるのだった。






とある場所


「……帰ったわよ。」

「……戻ったか。」


暗い部屋に、マージョは帰ってきた。

部屋の中央には、ローブを纏った男がいた。


「その様子だと、失敗したようだな……。」

「今回はたまたまよ! 次こそは……!」

「次こそ……な、失敗したら、それまでの命だ。」




「それを忘れるなよ。」


その言葉はとても重く、マージョの方に重く圧し掛かった。

彼らの目的は、どうして誠の命を狙うのか。

その真相は、この男にしかわからない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ