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第二十八話

「カーネ!! お前の悪行もここまでだ!!」


俺と桜、柊はカーネのいる部屋に突入する。


「あらあら、ようこそ、我が部屋へ。」


武器を突き付ける俺達に対し、カーネは余裕の笑みを浮かべている。

カーネの足元には、黒い何かがうねうねとしている。


「何だあれは……。」

「気味が悪いですね……。」


桜と柊が警戒している。

確かに、あれは何だろう?


「一刀居合術!! 『白雷』!!」


俺は白い斬撃波を、カーネに向けて放つ。

すると、黒いうねうねの触手らしきものが、が斬撃波を防御した。


「嘘だろ……。」


触手らしきものは、斬られた後再生した。

俺が驚いているすきに、桜と柊が斬りかかる。

しかし、黒い何かは固く、二人の攻撃が弾かれた。


「何だと!?」

「あ、あれは……!?」


黒い何かが正体を現す。

それは、骨のドラゴン『スカルデッドドラゴン』だった。

前に、ベルセルドが話していたのを思い出す。


「どうでしょ? 私の可愛い子は?」

「気味が悪いし、趣味が悪いな!!」


俺は日光と月光を抜き、スカルデッドドラゴンに斬りかかる。

しかし、スカルデッドドラゴンは尻尾を振りかざしてくる。

俺は攻撃を防ぐが、弾き飛ばされる。


「殿!!」

「貴様ぁ!!」


俺が弾き飛ばされたのを見て、二人が攻撃を仕掛ける。


「『疾風・突貫撃』!!』

「『月下美人』!!」


二人とも、技を仕掛けるが弾かれてしまう。

どんだけ、硬いんだよこいつ……!!


「ウフフ、無駄ですよ? こんな可愛い子の餌食になりなさい?」


カーネが、笑いながら挑発を繰り出す。

俺達は、なんとか立ち上がるが攻略法が見つからない。

そうだ、これはゲームじゃないんだ。


「殿!! 大丈夫か!?」

「こちらは全員討伐しました!!」


そこに、風雅とガーネスト、ベルセルドが駆け付けてきた。


「これは、スカルデッドドラゴン!?」

「まーた、厄介なのが来たな……。」


風雅が困ったように、斧を担ぐ。

ガーネストとベルセルドも武器を構える。


「三人とも、そいつは固いから気を付けろ!!」

「「「了解!!」」」


俺の言葉を受けた三人は、攻撃を開始する。


「喰らいやがれ!!」


風雅がスカルデッドドラゴンの顎をぶん殴り、ひっくり返す。

ガーネストとベルセルドが、ひっくり返ったスカルデッドドラゴンの胸元を切り裂く。

すると、切り裂かれた胸元から、不気味な宝玉が光り輝いている。


「ベルセルド殿、もしやあれは?」

「そうですね、スカルデッドドラゴンの心臓でしょう。」


どうやら、弱点を見つけたようだ。

しかし、スカルデッドドラゴンは体制をすぐに立て直す。

でも、光明が見えた!!


「皆!! 力を合わせて、あいつを倒すぞ!!」

「「「「「おぉ!!」」」」」


俺達は、武器を構えると、カーネは怒りの表情を現す。


「わ、我が子になんてことを……!! 絶対に許さない!!」

「それはこちらのセリフだ!! 民を追い出し、自分の欲望で国を壊すなんて、許さない!!」


そして、戦闘が再開された。

風雅がもう一度、顎を吹き飛ばそうとする。

しかし、スカルデッドドラゴンは己の爪で風雅を攻撃しようとする。


「させません!!『ライトニングブレイカー』!!」

「『獄炎・退魔切り』!!」


その攻撃をガーネストとベルセルドが、技を放ち食い止める。


「おのれ!! ならば!!」


カーネが黒い触手を出現させ、邪魔しようとする。

それを桜と柊が、触手を切り裂く。


「殿!! 今です!!」

「わかった!!」


俺は日光と月光を掲げ、光と雷を纏わせる。


「二刀抜刀術!!『光天雷撃斬』!!」


光と雷の斬撃がカーネとスカルデッドドラゴンを切り裂いた。


「そんな……!! この私が……!!」


カーネは顔をしかめながら、スカルデッドドラゴンと共に消えていった。

緊張が解け、折ればその場に倒れた。


「はぁはぁ……!! 勝ったぞぉ……!!」


俺がそう言うと、皆も片膝をつく。

それだけ、消耗したということだろう。


「殿!! 無事っすか!?」

「大丈夫?」


広間に流ノ介と水無月が入ってきた。

俺はなんとか立ち上がり、報告を聞く。


「流ノ介、被害はどんな感じ?」

「被害は少なくて、兵も一人もんでないっすよ!!」

「水無月、他から攻めたところは?」

「こっちも被害は少ない、死者もゼロ。」


どうやら、皆生き残っているらしい。

これならみんなで帰ることができる。


「よし、皆のところに戻ろう。」


俺の言葉に、皆は頷く。

そして、広間から出て行った。




「だから油断するなと言ったのにな。」


誠達が出て行ったあと、フェルスは部屋を見渡す。


「流石は殿様と言ったところか、だが、次こそは――」


そう言うと、フェルスは部屋出ていき、闇へ溶けて行った。



俺達が城から出ると、兵士と共に王の二人が待っていた。


「誠殿!! 無事だったか!!」

「流石は殿様じゃのう!! あの女王に勝ちよった!!」


二人は俺の安否確認し、ホッとしていた。

そして、俺は辺りを見渡す。


「悪の女王、カーネを倒した!! 勝どきを挙げろ!!」


「「「「「「「えいえいおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」」


こうして、フリーレスは悪の手から解放されたのだった。

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