第二十五話
翌日、俺はステータス画面を見ていた。
名前 如月誠
力:200
防御:170
知力:100
速力:235
スキル『見切り』
『一刀居合術』
『一刀抜刀術』
『二刀居合術』
『二刀抜刀術』
『属性纏い』
ジョブ:殿様大将
何と、前よりもステータスが倍になっていたのだ。
何でだろうと思うと、住人が増えたのと、あの奥義を破ったことで上がったのだと思った。
「すごいことになってきたな……。」
「あなた、失礼します。」
俺が感心していると、瑠莉奈が部屋に入ってくる。
「瑠莉奈か、どうしたんだ?」
「今日は朝礼会議の日ですよ?」
「……ごめん、忘れてた。」
朝礼会議のことをすっかり忘れてた。
そんな俺を見て、瑠莉奈はクスクスと笑う。
「さぁ、皆が待っていますよ。」
「うん、行こう。」
俺達は、皆が待つ広間へと行く。
「皆、おはよう」
「「「「「「「「おはようございます!!」」」」」」」」」
俺が挨拶をすると、皆も挨拶を返してくれる。
そこには、昨日将に入ってもらった、ベルセルドもいた。
最初は断っていたんだけど、俺がどうしてもって言うと、自分でよければと入ってくれたんだよね。
「さて、今日の会議なんだけど、実は銃を作りたいんだ。」
「じゅう、とは何ですか?」
俺の言葉に、瑠莉奈がこ首をかしげる。
「銃は、この国で言うと、鉄砲って言えばいいのかな?」
「それならわかります!!」
「しかし、鉄砲ですか……。」
ヒビキの国なら鉄砲があると確信しんしたんだけど。
桜たちが、何やら難しい顔をする。
「えっと、鉄砲って結構難しい感じ?」
「そうですね、設計図がないと難しいかと。」
桜の言葉に、俺はどうしたものかと首を傾げる。
すると、ベルセルドが手を上げる。
「殿、もしかしたらなのですが。」
「ん? どうしたの?」
「村長なら、銃のことがわかるかもしれません。」
ベルセルドの言葉に、皆拍手をする。
本人は照れているけどね。
「よし、村長に話を聞いてみよう。」
こうして俺とベルセルドで、村長に話を聞いてみることにした。
村長の家に着くと、友達らしき人と碁を打っていた。
「これで、どうかの?」
「ふむ、そう来ましたか……。」
「あのー、すいませーん。」
二人に、俺は話しかける。
「おぉ、これは殿、どうされましたかな?」
「ごめんね、楽しそうなところに。」
俺とベルセルドは、村長に銃のことを話した。
すると、村長は奥の棚から、一つの紙を取り出した。
「もしかすると、これかもしれませぬぞ?」
「こ、これは……!!」
そこに書いてあったのは、銃の設計図だ。
しかも、弾の作り方も書いてある!!
「これ!! これだよ!! ありがとう!!」
「お役に立てたのならば、良かったのですぞ。」
村長にお礼を言い、俺達は次に鍛冶場に向かった。
「大将!! 今いいか!?」
「おう、殿様か、どうしたんだ?」
「じつは、これを作ってほしくて。」
俺は大将たちに、銃の説系図を見せる。
すると、大将はにやりと笑う。
「ほうほう、新しい武器か。」
「そう、作れるか?」
「もちろん!! こっちには新しい仲間が増えたからな!!」
後ろを見ると、レベルセルの人たちがいた。
鍛冶をやっていた人もいたらしく、ここに雇ってもらったみたいだ。
「やるぞ、お前ら!! 最高の物を作るぞ!!」
「「「「「おぉ!!」」」」」
「必要なものがあったら言って、俺達でとってくるから。」
「おう、頼んだ。」
こうして、銃の政策が始まった。
今は必要なものはないらしいので、俺とベルセルドは城下町を歩いていた。
「あ、お殿様だー!!」
「お殿様―!! こんにちはー!!」
「ベルセルド様もこんにちはー!!」
子供たちが、俺達に気づき挨拶をする。
俺とベルセルドも、挨拶を返す。
「あのね!! リュード君がね!! 大きくなったら、お空へ連れて行ってくれるんだって!!」
「そうなのか、それは楽しみだな。」
「うん!! 僕も飛ぶ特訓をしてるんだ!!」
「そうか、頑張れよ。」
子供たちは、バイバーイ!! と手を振って去って行った。
次に来たのは、団子屋さんだ。
「すいません、三色団子とみたらし二つ!!」
「かしこまりまし、あらお殿様!! よくぞ来てくださいました!!」
「うん、ベルセルドにも、ここの団子を食べさせたくてね。」
「そうですか、ちょうどレベルセルの人も、ここで働いてるんですよ。」
他愛無い会話をして、女将は厨房へと戻って行った。
すると、ベルセルドが口を開く。
「……ここは、本当にいい国ですね。」
「そうでしょ?」
「えぇ、我らを受けれいただけではなく、種族関係なく仲がいい、本当に嬉しいことです。」
「……そうだね、ベルセルドも仲間だからね。」
そこんところ忘れないように!! と指をさす。
ベルセルドはポカンとした後、大笑いをする。
「そうでしたね、私も仲間でしたね。」
「そうだよ、これからもよろしくな。」
「はい。」
そして、俺達は団子を食べたのだった。
一方、誠を追い出した国では、悪田たちが大怪我を負って戻ってきたことに慌てていた。
「ゆ、勇者たちが大怪我で戻ってきただと!?」
「はい!! 結構な人数でして、回復にも時間が掛かるとのこと!!」
「ど、どうしてこうなったのだ!?」
「し、失礼します!!」
ダーメル王が騒いでいると、一人の兵士が入ってくる。
「ど、どうした!?」
「セルベルスが、ヒビキの国と同盟を組んだのこと!!」
「せ、セルベルスが!?」
前に、ダーメル王が同盟を申し込んだが、断れた過去がある。
「く、くそう!! ヒビキの国めー!!」
いずれこの国が亡びるのも時間の問題だろう。




