第二十三話
フル―レスの人たちがヒビキの国に移住して数週間が経った。
ヒビキの国の人たちは、フル―レスの人たちを優しく迎え入れた。
冒険者たちも兵に加わって、戦力が増した。
「大分力がついてきたな。」
名前:如月誠
力:50
防御:35
知力:30
速力:75
スキル『見切り』
『一刀居合術』
『一刀抜刀術』
『二刀居合術』
『二刀抜刀術』
『属性纏い』
ジョブ:殿様剣豪
スキルやジョブは変わりがないが、ステータスは前より上がっていた。
フル―レスの人たちの受け入れや、ドラゴンとの戦闘で上がったのだろう。
「問題は、現在のフル―レスだな……。」
魔族たちの国となり、王女も民たちを苦しめる存在だ。
もう少し、戦力が必要だな……。
「どうしたもんかな~。」
「殿、失礼します。」
どうしようかと考えていると、ガーネストが話しかけてくる。
「どうしたの?」
「戦力についての話があります。」
「戦力について?」
どうやら、ガーネストも同じことを考えていたようだ。
持ってきた地図を広げる。
「私としては、龍の国『セルベルス』に行くのがよいかと。」
「セルベルス?」
セルベルス、竜人たちが住んでいる国である。
鉱石や武具などが有名であり、多くの冒険者もいるという。
確かに、戦力としてはいい方だ。
「私の知り合いに、セルベルスの王と仲が良い者がいます。」
「じゃあ、その人に掛け合ってもらうとか?」
「そうです。」
こうして、セルベルスに手紙を送り数週間が立った。
返事は来た、今すぐに会えるとのことだ。
俺はガーネストと一緒にセルベルスへと向かった。
馬車で移動して数時間、セルベルスに着いた。
街には竜人たちが住んでいた。
「本当に竜人がいるんだな。」
「ここには、竜神伝説がありますからね。」
竜神伝説、どんな物語なのだろう。
そう思いながら俺達は、知り合いと合流し、王のところへと向かっていった。
門番もなんと顔パスで通ることができた、知り合いってすげー。
俺達は玉間へと案内される、そこには玉座に座った竜人がいた。
「よくぞ来てくれた、人間の王よ。」
「いえ、王じゃなくて、殿さまです……。」
「ふむ? まぁ、どちらでもよい。」
な、なんだろう、この感じは……。
何というか、のほほんとしている。
「我が名は『ジャローデス』この国の王をしている。」
「初めまして、ヒビキの国から来ました、如月誠です。」
「うむ、何とも礼儀正しい者じゃ!」
よかった、印象はいい方だ。
「報告はその者から聞いている、同盟を組みたのか?」
「そうですね、出来たら何ですけど……。」
「別に構わぬぞ!!」
同盟には賛成のようだ、しかし、あっさり決まったな~。
「ただし、条件がある。」
さっきののほほんとした顔が、険しい顔になる。
条件、何が出るのやら……。
「実はな、この国の外に『レベルセル』という村があるのじゃ。」
「そのレベルセルがどうしたんですか?」
「そこには『半竜族』という種族がいるのじゃが、我が国に進軍してくるのじゃ。」
「その人たちを追い返すとか?」
「いや、出来れば話がしたい、その立会人になってほしいのじゃ。
成程、第三者がいれば不用意には攻撃してこないだろう。
ジャローデス王も平和を望んでいるらしい。
「わかりました、俺達でよければ。」
「そうか! ありがたい! よろしく頼むぞ!」
俺達は決戦の場所へと付いていくことに。
話し合いで済めばいいのだが、果たして……。




